Vintage Rolex Submariner ref.5513
半年くらいぶりにヴィンテージロレックスの入門機 ノーデイトサブマリーナー 5513です。
4桁、プラ風防、トリチウム夜光、サブマリーナーと来たら入門機でありながら最終形でもあり、現在1番人気でシンプルで長く愛用できる、それがRef.5513なのです。
安い時期は10万円台で中古が売っていたくらい、あまり人気のあるモデルではありませんでしたが、約30年とかなりのロングセラーを誇ります。
長く作っていて球数が多いから安かったとも言えますね。
長く作られたおかげで文字盤のバリエーションは豊富だったり、途中でムーブメントが変わっていたりと、5513専門のコレクターが居たりするほど。
既に生産終了となり30年が経ちますので、なかなかグッドコンディションの個体には出会えなくなってきました。
何を優先するかで値段も出会える機会も大いに変わります。
40mmケースに200m防水、両回転のベゼルにプラスチックのドーム風防、キャリバー1520搭載。
トリチウム夜光です。
Chrono24を覗いてみました。
インデックスの周りにメタルのフチが付く後期タイプで保証書が付属すると130万円以上します。
現行のサブマリーナー114060より高い。
因みにフチの無いタイプの方がよりビンテージ感を味わえるので更に人気も値段も高いです。
保証書なしだと90万円くらいから見つかります。
ただしグッドコンディションではなさそうですね。
冒頭でも最終形だと書きましたが、ヴィンテージロレックス(VR)の世界は深すぎて幾らお金があっても満足いくコレクションは揃うことはありません。
そうなると、どこかで納得・区切りが付けられる何かが必要になります。
または別の誰かが、1本だけVRが欲しい!と思っていたとしたらオススメできるのはやはり5513だと思います。
VRを充分に味わえて、それでいて毎日でも着けられる耐久性。
ヴァリエーションも豊富で自分の好きなものを選ぶことが可能なくらいの球数も市場に残っている。
更には高過ぎない。
と、なると5513がうってつけ。
機能が少ないぶん故障しづらく、ダイバーウォッチで頑丈、30年も作っていて数はある、希少性があっても200万円(現行デイトナ)以下で買える。
デザインもスッキリしてるしね。
他のコレクションは全て手放しても、5513はずっと持ってられる。
区切りが付けられる何かが必要であれば、それは5513なのです。
もう1度言います。
入門機であり、拘れば深いのが ノーデイトサブマリーナー 5513 なのです。
80年代半ば後半の個体ですが、まだまだバキっとしているオイスターケース。
プックリな風防もグッド。
汚れたりキズついたりしていますが、見てほしいのはそこじゃなく風防の盛り上がり。
トリプロック。
実にシンプルなデザイン。
無駄が無い。
約120グラムと軽量。
使うことはありませんがエクステンションパーツが付いてるのでブレスレットは伸びます。
針のサビ、風防のキズ。
キツネ色に焼けたトリチウム夜光。
自発光はもうしません。
トリチウムの証「T」の文字。
僅かですがアルミインサートの退色。
ドーム状に盛り上がった風防に映る歪んだ光。
雰囲気あります。
ラグもまだまだ太く力強い。
風防はボロボロだけどね。
ラグの横の穴。
ストラップ交換したい時には、この穴が便利。
フラッシュフィット(FF580)とブレスレット(93150)。
いいですね~
格好良いですし、現役で使えます。
ただの汚いサブマリーナーじゃん!って思った方はVRファンではないのでしょう。
良いんです。
キラキラした現行機の方が確かに高級感あって格好良いですよね。
ですがヴィンテージにはヴィンテージの良さがあるんです。
渋さ、儚さ、枯れ具合。
個人的にはフチなしのマキシダイヤルが欲しいけど、フチありの後期モデルの方が良いって人もいるんです。
こちらは当時ものの冊子。
本社。
1981年頃に印刷された英語バージョン。
当時の無垢サブはフジツボ(ニップル)ダイヤル。
青ニップル。
サブマリーナーデイトのリファレンスは16800。
冊子の5513はフチなしだな。
シードゥエラーは1665・・・
と、16660。
ちょうど切り替え時期ですね。
16660もフチなし。
いかがでしょうか?
4桁、プラ風防、トリチウム夜光。
いや~VRの基本を抑えたノーデイトサブマリーナー 5513 良いですね。
安くないけど、今後も値が下がることは無さそうだし手元に1本残しておきたいです~。
それではまた!
#ZENMAIのココ東京
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