【エピソード15】息子のバースイヤーに買ったロレックス サブマリーナー 16610LV

ROLEX
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リーフグリーンに包まれて

16610LV I bought in my son’s birth year.

2008年に子供が生まれた。以前から自分用のバースイヤーの時計を探していたことから、男の子ならその子のバースイヤーウォッチも買っておこうと思っていた。何が良いかな?と奥様と一緒に悩んでいたが、やはり丈夫で長持ちのロレックスが良いんじゃないかと言うことになった。年式がシリアルナンバーでわかることなんかもポイントだ。そんなタイミングでリーマンショックが起こる。嗜好品である腕時計など買っている場合ではなくなったのだ。腕時計を10年間見続けてきたが初めての事態で、あらゆる人気モデルの値が毎日の様に下がっていく。有名な時計店が買取をストップするほどだった。

そんな中でも「バースイヤーウォッチ」を買うと決めたので私は時計を物色していた。

 (20125)

10月くらいだったと思うが上野の大黒屋で新古品398,000円で販売されているグリーンカラーのサブマリーナーを見つけた。Mシリアルはロレックスの年式で見ると2007年から2008年にあたるが、Mの次の番号が8から始まるので2008年だと思い、奥様とこれに決めた(因みに比較したのはブレゲのアエロナバルだ)。

16610LVの国内定価は630,000円だったが、当時(リーマンショック前)比較的グリーンサブは人気があり定価近い相場をキープしていた。ロレックスと言えども定価以下は当たり前だったし、正規店でもこっそり割引があるほどだったので、ノーマル16610の新古品が30万円台で売っていたことを考えれば、そのグリーンカラーの人気が伝わるだろうか。ただ、サブマリーナー50周年記念モデルとして華々しくデビューしたが着けている人は少なく、日常で使うには微妙な色合いが躊躇の対象だったと思う。相場が高いのは中国の支持があったからだろう。

 (20140)

息子のためにグリーンサブマリーナーを選んだのは、将来的に少し変わったモデルの方が思い出に残るのではないかな?と思ったからで、私自身16610LVは好きな時計ではなかった。また価値が上がるなんてことはスティールのデイトナ以外では予想が出来なかったし、今の様になんでもかんでもプレミアム価格になるなんて思いもよらなかった。手元にロレックスが無かったので息子用ではあるものの、彼が20歳になるまでは私が着ける予定だったが、あまり好んで着ける事もせず放置気味になる。当時パネライブームだった私には大した問題ではない。

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私の4本目のロレックスであり、2本目のサブマリーナーで、現在は唯一のロレックスになり、あと数年で私の元を離れる。代わりと言っては何だが数年前からデイトナが欲しいのだが正規店で買えることは無さそうだ。2008年、新しい家族が増え時計も増えた。彼の生まれ年の腕時計は私の後には50年100年と彼の人生と共に過ごし、運が良ければ次の世代にも繋がるだろう。壊れず廃れず飽きず動き続ける我が家の腕時計として16610LVには頑張ってもらいたい。

15本目の腕時計となった16610LVを迎えて、当時の私の手元には4本のラインナップが揃った。途中掴んでしまったチュードル(リダンのレンジャー)やグリモルディのボルゴノーヴォ、そして画像にあるRXWなどはカウントしていない。この布陣でしばらく戦うのだが次の時計で一旦私の時計趣味が終わりを告げる。理由は簡単で明白、つまりはお小遣い制となり時計を買おうなんて思わなくなったからだ。以前にも記事にしたが時計は若いうちに無理してでも買っておいた方が良いと思う。家族を持つと買うタイミングが無くなるのだ。他に要り様ができ腕時計にはまわらなくなる。よほどの稼ぎがあるのであれば問題ないが、そのような人はごく一部だろう。SNSの世界にはたくさんいるけれど。

リーマンショックまでは様々な時計ブランドがテレビや雑誌などで取り上げられ相場が上がっていったが、リーマンショック後から2010年くらいまでは本当になんでも安くなった。あのデイトナが70万円台で売っていたし、正規店に白文字盤が置いてあることもあった。リーマンショックを境に値を戻せた人気ブランドと、急ブレーキを踏まれ人気に陰りをみせるブランド、ショック後にトレンドとなったブランドなど大きく明暗を分けた。

 

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