【エピソード6】時計の師匠に勧められて買った初めての “BIG 3” パテックフィリップ アクアノート

AQUANAUT
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Patek Philippe Aquanaut Automatic 34mm 5066A-001

所謂「おじさん」の趣味だった腕時計、当時はビンテージのライターとかライカなどのカメラもそうだろう。お金が掛かるという、それでいて女性には理解しづらい、そんな趣味だから大声では言えない雰囲気もあった。釣りや自動車やオートバイをいじるのも同じだろうか。とにかく男の趣味は女性に話しても盛り上がらないし、逆に同じ趣味の男性を見つけると「異様な」話の盛り上がりをみせる。大手のブログサービスに参加していた私は年上のネット仲間ができ、現実の仲間とは分かち合えない楽しい時間を過ごした。今みたいにたくさん同じ趣味を持つ同志はいなかったが、インターネットが普及した最大の恩恵だと思う。

WEB上ではなく、現実の世界でも私にロレックスやオメガ以外のブランドの良さを教えてくれる師匠がいた。師匠は銀座で有名な時計ショップで働いてた方で、私の知識とは違う1段も2段も上のブランドに詳しかったのだ。まだ20代だった私にオーデマピゲやパテックフィリップの良さを親切に説明してくれて、当時はまったく流行ってない「おじさん」の中の「おじさん」」しか手に取らないであろうロイヤルオークを愛用していたのを覚えている。その頃の腕時計界隈は今よりロレックス信者が多く徘徊しており「腕時計」と言えばロレックスであり、他に流行っているブランドもカルティエ、ブルガリ、オメガくらいだった(ブルガリが若者に多く流通していたなんて今の若者には信じられないだろう)。新しい流れでは、ようやくパネライやフランクミュラーなどが出回りだし「ロレックス以外」を敢えて選ぶお金持ちの方をちらほら見かけるようになったくらいだ。パテックフィリップではノーチラスやアクアノートよりカラトラバの方が人気があり、それでも現行品の中古の価格は定価の半値程度だったと思う(3796や3919は60万円ほどで買えた)。違う意味でどのショップにも置いてあるようなブランドではなかったが、幾つか見ていくうちに3大ブランドに興味を持つようになる。ただそれは「大人」に憧れる若者の気まぐれみたいなもので、腕時計の魅力を理解していたかは甚だ疑問である。

2006年、インターネットでも時計を漁れる時代になっていた。手頃な値段だったこともあるが、およそ75万円で販売されていたアクアノート 5066Aに目が留まる。師匠によりアクアノートの説明も受けていて、正直なところノーチラスのような面白味の無い(当時の私には少なくともそう感じた)モデルよりアラビア数字やラバーストラップでスポーティさも感じられるアクアノートの方が好みだと思っていた。因みに同じころノーチラス 3800は100万円以下で探すことが出来たので2~3本買っておいたら今頃小金持ちだな。アクアノートには2サイズあったが、2006年の私は体重が50キロ台前半~半ばほどの華奢な体型で(今では信じられないほど「おじさん」体型になったが、昔はスマートだったのだ)そんな針金のような腕にはラージサイズよりミディアムサイズの方がフィットしているように感じた。34mmのエアキングに慣れていたこともあるが、35mm前後が当時の主流だったし5066Aを選んだのも必然だったと思う。そして5066Aの購入からミディアムサイズ好きが加速していく。

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購入したのはほぼ個人の趣味でやられていた美的時間だ。オーナーはとても親切で、本当に時計が好きな方なんだなと感じた。若造の私にも非常に丁寧に接してくださり、時計についても楽しく説明してくださった。そして事前に伝えておいたジャガールクルトを下取りして頂き、ミディアムサイズのアクアノートのトロピカルバンドをカットしてもらった。新しい長めのバンドが付いていてオーナーも切るのは初めてだとおっしゃってた。

さっそく師匠に見せに行き、褒められた記憶がある。

エアキングとエクスプローラーIIがマスターコンプレッサーメモボックスの養分となり、そのマスターコンプレッサーメモボックスがアクアノートの養分となった。下取りは面白い、腕時計の趣味は上手にやりくりすればお金がそこまで掛からない、そんな間違った気分にさせてくれる。実際はお金が掛かっているし、最初のエアキングだけでも良かった話なのだ。それで満足できなくなってしまうのが趣味の沼で、やはり女性には理解しづらいものなのだろう。

初めて買った三大ブランドだったが、特に大人の階段をのぼった感じはしなかった。そしてアクアノートを買ってすぐに「アイツ」に触れてしまったのだ。心がどんどん吸い寄せられてくる、そんな魅力をもったアイツの存在が全てを狂わせたたと思う。・・・アイツの話はもう少し先になる。

アクアノートについては満足していた。メモボックスを手放したのでアクアノートとチュードルのサブマリーナーを交互に着けていた。薄く軽く邪魔をしないが個性があり魅力があった。初めてのシースルーバックだったり、初めてのラバーストラップだったり、新しい経験は心に深く刻まれる。時計趣味万歳。

 

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