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OMEGA SEAMASTER

【エピソード5】父親に買った オメガ 2503.52.00 アクアテラ レイルマスター

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OMEGA “Rail-master” Seamaster Aqua Terra rail master 2503-52 co-axial chronometer

とくに高い腕時計が欲しいとは思ってなかったし、自分で使う腕時計は既にあった。なんとなく覗いた西武池袋近くの大黒屋質屋にオメガの新作が安く置いてあったので、さてどうしよう?という話だ。

たくさん腕時計を持っているとメンテンス費用が嵩む。皆さんはどのくらいの本数が必要だと思うだろうか。私は過去にエアキング1本で4年過ごしたが、特に不便さは感じなかった。まぁ多少なり新しい腕時計が欲しくなる欲求はあった。2005年当時はジャガールクルトのマスターコンプレッサーメモボックスと、ヤフーオークションで落札したチュードルのサブマリーナーを交互に着用していて、新たに何か追加したいとは思っていなかった。現在なら30本でも100本でも、あればあるだけ楽しみ方があると思うが、当時はそんなに必要ではなかったのだ。ところがだ、目の前にオメガのシーマスターが破格で置いてある。見せてもらうとコンディションも非常に良いし、またこの時計もその年の日付が保証書に記されていた。

ちょうど10万円なんて販売価格はあまり見ることが無い。たいてい98,000円か108,000円だろう。だがシーマスターには100,000円ちょうどの値が付いていたのを覚えてるが、まぁたいしたことではない。アクアテラのレイルマスター文字盤は2003年にリリースされた。ランチェロやレイルマスターのアラビア数字文字盤は川瀬さんの書籍で見て知っていて自分の好みだ思っていた。そう言えばこの書籍「オンリー・アンティークス」も2003年に初版を発売している。で、だ、10万円のシーマスターを手に、自分で使うのか手元の時計を増やすのか、買わずに立ち去るのかしばし思案した。それまで親に何かをプレゼントしたことがあったかどうかわからない程度の記憶しかなく、その程度という事は大したことをしてこなかったと言うことだろう。最初のプレゼントが中古品と言うのもアレなんだが、そもそも父親の好みかどうかもわからなかったが、受け付けない様であれば自分の好みなので使えば良いかなぐらいの軽い感じで持ち帰ることにした。

しかし、こうして現在は私が着けている。アクアテラに積まれたムーブメントはコーアクシャル脱進機を備えていて油切れを起こしにくく10年はオーバーホールが不要とのことだった。2005年に無事父親へと渡したがオーバーホールのタイミングで回収し私がメンテナンスに出した。そして高齢になった父親はもう着けないからお前が着けてくれと言い、私のローテーションに組まれることとなった。

後から聞いたのだが父親は若いころロンジンのクロノグラフが欲しかったそうだ。今でもその知識は私には無いが以前はロンジンは憧れのメーカーだったんだろう。

私のファーストオメガは父親へのプレゼントだった。あげたいと思って買ったというよりは自分の好みだったことや、販売価格が安かったこと、つまりはたまたまの出会いだったという事だ。メンテナンスに出した時に感じたのは、10年で数回しか着けなかったんだろうなと言う点。父親はシーマスターがあんまり好みじゃなかったのだろうね、親子でも好みは異なるんだから誰かのために買うのは難しい。年配の男性には安っぽかったのかも知れないし、38mmでも大き過ぎたのかも知れない、もしかしたら嫌いじゃなかったが大事にし過ぎたのかもしれないなんて思ったりもする。シンプルで着けやすいデザインなので、いずれ息子にでもあげようと思う。次回は私史上1番残念な、そう手放して後悔している腕時計の話。

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【レビュー】オメガ 2503-52 シーマスター コーアクシャル アクアテラ “レイルマスター” 39mm

#ZENMAIのココ東京

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