IWC Pilot / Flieger Mark XII IW324102
現在はマーク18まで後継機がリリースされているパイロットシリーズから、今回はマーク12を見ていきます。
1994年に誕生したマーク11の後継機(と言っても既に大戦用パイロットウォッチではない)。
マーク11が生産終了になってから10年経ってのリリースですので、必要に駆られて製造したわけではなさそうです。
ケース径36mmと今ではかなり小ぶりな部類に入りますが、エクスプローラーⅠ(当時は14270)と同サイズですので着けていても違和感はありません。
ラブジェネレーションで木村拓哉氏がエクワンではなく、マーク12を着けていたらIWCの知名度ももっと上がっていたでしょう。
自動巻きでデイト表示つき。
Cal.884/2はジャガールクルトのJL 889/2をベースにしたムーブメントです。
軟鉄製シールドがムーブメントを守ることで超耐磁性を誇ります。
現代社会にはもってこいの機能ですね。
こちらは後継機マーク15。
2mm大きくなり38mmになっています。
ムーブメントはETA社の2892A2をベースにしたCal.37524に変更されました。
マーク12で使用していたCal.884/2は故障が多かったと言われていますし、コスト的に大量生産にはETAの方が都合が良かったのかも知れません。。
私が時計に興味を持ち始めた頃には、もうマーク15に切り替わる頃でしたのであまりマーク12が販売されていた印象がありません。
文字盤を見比べてると、当然似てはいるのですが12のアラビアインデックスは細く繊細で、15は力強く視認性が良い感じです。
顔だけの好みでは12に軍配が上がります。
この11連ブレスはマークシリーズの特徴です。
マーク12とマーク15の初期に使用されていますね。
鎖帷子のように細かいパーツで組み合わされており、オジさんくさいですがフィット感は良いです。
正直・・・ダサい感じですね。
他のメーカーはあまり採用していないことから製造が難しいのか、人気がないのか・・・
サファイアクリスタルを搭載しています。
防水性は低いですが、充分現代的なスペック。
10mmくらいですかね。
そこそこ薄めなケース厚。
20年近く前のモデルですが、カチっとしていますのでまだまだ現役で使えます。
ややクリーム色になっているトライアングル。
秒針は白く塗られています。
マーク12 オートマティック。
デイト表示は、やはり便利ですね。
針はトリチウムでもう光りません。
最近ではトリチウムを使用している90年代のモデルもセミビンテージとして人気があります。
まだ安いものが多いので、狙い目ですね。
すごい細かいブレスレットの作りですね。
お魚さん。
ブレスレットのネジ。
キズの目立たないサテン仕上げ。
煌びやかな必要は全くないので、パイロットウォッチとしてはコレが正解。
男らしい。
ギャランティーカードと説明書。
マーク12もずっと20万円台後半の相場だったと思っていましたが、最近では30万円台後半になっているようです。
どうしてもマーク12じゃなきゃ嫌だ!と言う方でなければマーク15でも良いと思いますよ。
ムーブメントがルクルトだ!と言う自己満足か、36mmのサイズ感か、フェイスの繊細さか・・・
あれ?意外と12を選ぶ理由があるな。
マーク15は生産量を増やし、さらにはリシュモン傘下となりバリエーションがどんどん増え、古き良き武骨なIWCではなくなりだす最後の良心のようなモデルです。
それはそれで、ビッグヒットしましたし安心してオススメできますね。
12か15か・・・もう両方買うのが1番かも知れません(笑)
さて・・・
関係ありませんがマーク13とマーク14って、なんで無いんですかね?
企画が通らなかったのかな???
知っている方・・・教えてください。
金子時計店@小さな時計屋の女性店長@ki_watch 様から情報頂きました。
ありがとうございます。
なるほどですね。
13は不吉なのかもしれません(忌み数というようです)。
14は何でしょうね?
#ZENMAIのココ東京