ROLEX Cosmograph DAYTONA Ref.16528 4 Line 200 bezel intended “6” Black tritium Dial
もはや「これでもか!」と盛り込んできた「モンスター」とも呼ぶべき逸品を今回は見ていきたいと思います。
1989年頃に製造販売されたLシリアルの初期型16528デイトナ・エルプリメロ搭載機です。
何が「モンスター」なのかと言いますと、エルプリメロデイトナの初期レア要素を多く含んでいるからです。
①「タキ200」:初期のデイトナのタキメーターベゼルの数値が200までとなっているモノを言います。後に400へと変更されます。
②「4段表記」:王冠の下のROLEX****が通常5段表記に対し一時期4段しかなかったモノ。「SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」の「OFFICIALLY CERTIFIED」が省略されています。
③「逆さ6」:逆6とも呼ばれ6時位置のインダイヤル(12時間積算計)の「6」の数字が「9」に見えるモノ。90年代半ばまではコレが通常仕様。
④「トリチウム」:トリチウム夜光を針とインデックスに使っているモノ。97年頃まではコレが通常仕様。メンテナンス時に交換されてしまうモノが多い。
⑤「金無垢」:そもそも16520の個体数は少ないのですが、金無垢になるとかなり生産数が限られます。
基本的に機能しない、機能に問題があるパーツはロレックスでのメンテナンス作業時に「交換」されることが多々あるため、「当時の状態」を保つのは非常に難しいのですが、今回のこのモンスターは使用頻度も多くなかったのかベゼルの墨抜けやガラスの欠けはもちろん、ケースやラグの痩せ、夜光のヒビなども見当たりません。
時期的に白文字盤であればポーセリンダイヤルだった可能性もありますが、そこまで多くは求められませんね。
1989年頃に金無垢のデイトナをサラっと買って、あまり使わずにこの状態を維持できたのは「ロレックスマニア」と言うよりは「バブル」の恩恵かも知れません。
「ローレックス・カルチェ」の時代でしょう。
4段表記(4LINE)とノーマル5段表記の違いです。
ベゼルの違いです。
UNIT PER HOURが3時位置にあり、数字の最大値が200までとなっているタキ200。
王冠の真上に60があるのがノーマルのベゼル。
古くても5桁デイトナにはラグの「横穴」がありません。
シングルバックル、中空オイスターブレスレット。
12時間積算計などインダイヤルの数字は内側向きなので、逆さ6と呼ばれる状態になります。
T SWISS MADE T のトリチウム仕様。もう光りません。
ケースもまだまだ肉厚でしっかり。
珍しい形のシングルバックル。
王冠が飛び出している立体加工。
18Kホールマークなどが書きこまれたプレート。
ブレスレットナンバーは78668です。
ケースラグ裏にもホールマークが打たれています。
4段表記とタキ200。
素材価値もありますので、現在の相場はどのくらいになるのでしょうか?
Chrono24を覗きましたが、同じものがありません。
ノーマルタキメーターベゼルで530万円(4段・逆さ6・トリチウム・シングル)
8Pダイヤモンドで800万円(タキ200・4段・逆さ6・トリチウム・8Pダイヤモンド・シングル)
ダイヤモンドを取り除いた価値と見れば700万円以上は「確定」でしょうか?
さすがにここまで高騰したモンスターを今から買うのは度胸が必要ですね。
もしお父さんがデイトナを持っていたらチェックしてみてください。
いかがでしょうか?
4段表記、タキ200のレアモンスター・デイトナ。
なかなか出会う事も無くなってきました。
もうね、逆さ6くらいでも充分レアな感じになっていますよね。
状態の良い16520も数が少なく、更には16528もあまり見ません。
もうこうなったら16523に的を絞りませんか?
それでは!
#ZENMAIのココ東京
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