【ブート品】海賊版ムーンスウォッチの不思議
Chinese Bootleg Omega x Swatch MoonSwatch Speedmaster Dark Side of the Moon Apollo 8 & MOONSHINE GOLD Designed by UTDESIGN
今回は「そんな事あるの?」と言った不思議な商品化があり、超極秘ルートで入手しましたのでご紹介。(商標法違反になりますので販売目的で所持することは禁じられています。またブート品を推奨する内容ではございません)
ジャ~ン。
既視感はあるものの、既存のムーンスウォッチたちとは異なるデザイン。
オリジナルのムーンスウォッチと言えば太陽系の惑星をイメージしたモデル展開でした。
が、この2本のデザインはまったくの別物。
そうなんです。
「惑星」由来ではなく、instgramの画像由来のデザインで、
UTDESIGNさんがPhotoshopでデザインした個人的な掲載画像を勝手に盗用して、謎の中華ウォッチメーカーが商品化しリリースしたのです。
詳しい顛末はUTDESIGNさんのサイトで紹介されていますので、こちらをチェックしてみてください。
さすがにコレには驚きましたね。
「こんな事あるの?」
許可なく作るのはブート品の「流れ」からすれば当然なんですけど、ご本人も知らないところで商品となり販売され、まったく知らない世界中の誰かが使ってると思うと不思議な気持ちになりますよね。
そもそもスウォッチの製品でもなく、もちろんオメガの製品でも無いので「ロゴ」を使って販売している時点で商標法違反なんですけど、さらにデザインまで盗用して商品化してしまうこの商売根性と言いますか、もの凄い貪欲・・・
褒められたものじゃありませんし、質も良くないですがフットワークの軽さには衝撃が走ります。
UTDESIGNさんがデザインした画像のベースモデルはこちらの2本。
UTDESIGNさんがお持ちのダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号 311.92.44.30.01.001と、ムーンシャインゴールドのムーンスウォッチが出る際に「名前」からイメージされたムーンウォッチ ムーンシャインゴールド 310.62.42.50.99.001。
それがブート品では、こんな感じに変わりました。
UTDESIGNさんのデザインそのまんまなんですけどね・・・
販売サイトの表示上「OMEGA」や「Swatch」の文字は変えられていますが、届いたブート品にはどちらのロゴも記載されていました。
と言う事で、比較用研究用に2本購入。
送料込みで8440円。
現在ムーンスウォッチの定価は38,500円ですので、1本あたり1/10程度の価格です。
10日ほどで中国から届きました。
届いたブート品は、販売サイトの画像のロゴを変更してあります。
ほぼUTDESIGNさんのデザインしたPhotoshopの画像を完コピしており、完成度の高さにも驚き。
良く見ると、ムーンスウォッチのコピーあるあるで、ムーブメントがオリジナルとは異なり2時位置の積算計が24時間針になっていますけどねw。
裏っ返すと、色味の悪いバッテリー(電池)カバーが目立ちます。
位置もズレちゃってますがご愛敬。
オリジナルのムーンスウォッチと並べるとデザインは似ていますね。
バイオセラミックのさらさらした質感はブート品には無く、安いプラスチックケースなので写真でもツヤ感が出ちゃっています。
もちろんストラップも似ているデザインなだけで質感がおかしいです。
ブート品の「サン」と「マーキュリー」がこのモデルたちのベースになっているんだな。
文字盤とベゼルの一部を変えたのかな?
こちらは白い部分を黒くして針を変えたのかな。
けっこう印象変わりますね。
因みに購入していませんが、UTDESIGNさんのデザイン以外のモデルもブート品が出ていました。
セドナゴールド、ムーンシャインゴールドのグリーン、ムーンスウォッチのムーンシャインゴールドと、勢いが止まりません。
そのうちスヌーピーや五輪パンダなんかも商品化されるかもな・・・
あれ?
リューズが閉まらないwwwww
さすがブート品。
防水ゼロですね、すぐ壊れそう・・・
文字盤の質感が気になりますね・・・と言うよりノペっとしてる感じ、凹凸が少ないのかな。
インダイヤルの窪みがブート品にはあまりありません。
プリントが粗いですが海賊版なので、こんな感じでしょう。
ブート品には親切にも保護フィルムが(適当に)貼られていました。
輸送時にキズが付きにくくする配慮なのかしら。
なぜかアポロ8号モデルは「Speeamaster」と「d」が「a」に変更されています。
一応プラ風防には「S」の刻印がありますね。
MoonSwatch
ちょっと画像じゃ伝わりませんが、夜光は一応塗布されていますけどオリジナルモデルほどブート品は光りません。
針が黒くてクロノグラフ針は黄色いので、時刻を確認するのが非常に難しいw
目がどうしても黄色にいっちゃうんですよね。
リューズとプッシャー。
なんか角度がおかしいな。
ブート品はプッシャーの位置が高くリューズが下に位置していますね。
オリジナルは水平。
ムーブメントの違いなのでしょう。
オリジナルのムーブメントには入れ替えできないですねコレ。
Mercuryの文字。
ストラップから安っい感じがプンプンw
ケースの厚みは同じくらい。
デザインは格好良い。
NATOストラップも合いますな。
オリジナルのムーンスウォッチ用にアマゾンで購入したスマートウォッチストラップ。
フィット感は良いですね。
この色は何か違うな・・・
コレも合いますね。
まとめ
いかがでしょうか?
「【ブート品】海賊版ムーンスウォッチの不思議」でした。
中華のコピーにはいちいち驚きませんが、デザインを1個人のSNS画像から借用して商品化することに驚きました。
ここの工場のデザイナーがUTDESIGNさんのフォロワーだったのかも知れませんね。
自力のカスタムは問題ありませんが、他人さまのロゴを使って商売にしてはいけません。
商標法違反、違法ですのでこのモデルを転売しようなんて考えはNGですよ。不要になったからと言ってメルカリで売るのもアウトです。壊れたら大人しく捨てちゃいましょうね。
ブート品の古着を売る目的で所有していた古着ショップのオーナーが以前逮捕されていました。
気を付けましょう。
最後に「どこで売ってますか?」などのご質問はご遠慮ください。
それではまた!
【2022年新作】”MoonSwatch” オメガ × スウォッチ ムーン”ス”ウォッチ バイオセラミック スピードマスター 33,550円
#ZENMAIのココ東京
チャイナマーケットのムーンスウォッチは
この記事のプラスチックのタイプ、表がセラミック裏蓋が似せる気のない1000円時計の裏蓋のような物(ストップウォッチ機能は無い)、表裏セラミックの割と造りは良いものの3種類があり、製造業者も1社ではないような気がします
どのブート品も偽物だと分かるポイントはあるのである程度画像で判断は出来ますが、表裏セラミックのタイプの物はムーンスウォッチの箱と合わせてメルカリ等で販売してるのを確認しました
長々と書きましたが、ダントツで本物の造りが良く所有欲も満たされるので個人的には本物がオススメです
上海狸さん>コメントありがとうございます。セラミック製もあるんですね。オリジナルモデルがあるブート品は不要ですが、存在しないモデルはちょっと面白いですよね。ダメはダメなんですけど・・・