認定中古ウォッチは成功するのか?

BREITLING
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CERTIFIED PRE-OWNED WATCH

「認定中古」と言うワードを腕時計の業界でも耳にすることが増えてきました。

皆さんご存知でしょうか?

認定中古車や認定中古マンションなどが有名なサービスですかね?、一般的な中古品(物件)と比べ正規のメーカー整備や保証が付く「安心」を前面に出したものです(半面、中古なのに高額になりがち)。

腕時計の場合、早くにフランク ミュラー(正規輸入代理店ワールド通商)が、リシャールミル、H.モーザー、ブライトリングのトレード・イン・システム、そして今年ウォッチズ&ワンダーズで発表されたパネライ(ウォッチファインダー)と、認定中古を取り扱い始めています。

認定中古ウォッチ

こちらはリシャールミル、H.モーザーの認定中古を取扱う株式会社エグゼスの、認定中古販売プロセスです(手放す側)。

簡単に言えば「委託販売」で、その中間にメーカーのメンテナンスが含まれるという感じですね。

窓口で預け、メーカーが整備(オーバーホール)、販売価格を話し合い、販売する。

売れたら整備費と手数料を差し引いた金額を、手放す側の利用者に支払う(古物営業法)。

ブライトリングのトレード・イン・システムは、クラブブライトリング加入者の下取りサービスで、新品を正規購入の際に過去正規で購入した腕時計を売却し、購入資金にプラスすると言った形です。

ひとことで認定中古ウォッチと言っても、手放す側のサービス内容はさまざま。

SNSでは、あまり利用したと言った報告は聞きませんが、実際どのくらいの方に利用されているのでしょうか?

また利用するメリットとデメリット、そして今後の展開や各メーカへの拡がりなどを考えてみましょう。

認定中古ウォッチのメリット

手放す側と、購入する側で変わりますので、それぞれ分けて考えましょう。

手放す側

  • 代理店だから個人情報など安心できる

購入する側

  • 認定中古なので正規の保証を受けられる(真贋の意味でも100点)
  • 正規の整備済みなので状態の良い中古を手に入れられる
  • 正規購入(新品)と同等のステイタスを感じられる

こんな感じでしょうか。

認定中古ウォッチのデメリット

こちらも手放す側と、購入する側でそれぞれ分けて考えましょう。

手放す側

  • 売却益を得れるまで時間がかかる
  • 売れなかった場合(委託形態)は整備費用の負担が必要
  • 売りたい値段で売れない可能性がある

購入する側

  • 一般的な中古品より高い場合がある(メーカー整備代が上乗せになっている)
  • 取扱数が少ないので選べない

いかがでしょうか?

一般的な中古でもメーカーの修理は受けられるため、中古=安く買えるメリットを捨ててまで認定中古品を選ぶ必要があるのか?と言うのが拡がらない理由の一つかも知れません。

手放す側も、腕時計の買取査定が非常に高いため、人気ブランドではメリットが少ないと思います。

正規の販売ブティックが取り扱うなどの利便性・ステイタス性が無いと厳しいでしょうね。

ただ、リシャールミルの認定中古で起きていますが、定価より中古の方が高いという逆転現象を容認しなくてはいけません。できるかな?正規で。

今後の展開は

メーカーが積極的に行うメリットはあまりないでしょう。

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サスティナビリティの一環で下取りサービスは良いと思いますが、メーカーや正規代理店が定価以上で受け入れるのは非常に難しいでしょうね。

プレミアム価格になっていないブランドで、買取価格に差があり正規店で購入するメリット・ステイタスを得られる・・・そうですね、カルティエやシャネルなどは良いんじゃないでしょうか。

なのでブライトリングのサービスは正解です。

IWCやZENITHも真似しても良いかもしれませんが、ブライトリングがどのくらいの数を扱っているのか気になりますね(販売は新宿ベストだそうです)。

月に数件じゃ、サービスを維持するコストがね・・・

*ブライトリングはサブスクリプションもやっていますね。

ロレックスの認定中古ウォッチが欲しい方、直近のサービスギャランティカード付個体なら、ほぼ認定中古ウォッチと言って良いでしょう。

メーカーが整備(オーバーホール)した証拠ですので安心ですね。

委託ショップやトケマーでサービスギャランティカード付を探してみるのも良いんじゃないでしょうか?

人気ブランドも下取りとして時計の循環をしていくのは未来のために良いと思います。

オーバーホールのタイミングで、認定中古ウォッチとして下取りして、また新しいモデルに交換しませんか?と。

なんかタグホイヤーのスマートウォッチでやってましたね。

正規店でしか腕時計を買わない!と言う方は非常に多いと思いますので、セカンドマーケット側ではなくブティック側(正規代理店側)で拡げていって欲しいですね。

多少割高でも認定中古ウォッチの響きは強力でしょう。

認定中古ウォッチは成功するのか?

顧客を繋ぎとめるという手としてブランドが本気を出せば拡がっていく可能性は高いと思います。

価値も安定するので、消費者は安心して買い続けられます。

ブランド側のコストや、認定中古ウォッチが売れないというリスクはあるでしょう。

人気ブランドは難しいですね。

複雑機構を持ったモデルなどは、消費者的に積極的にやって欲しいと思います。

自動車のように、当たり前の存在になると良いな~。

選択肢が拡がることはユーザーにとってメリットしかありませんね。

 

最後に、皆さんだったらどれを買いますか?

ムーンウォッチ 310.30.42.50.01.001

  1. 正規で定価購入 814,000円
  2. 並行新品で購入 630,980円(かめ吉 現金)
  3. 中古品で購入 635,407円(カード可)
  4. 認定中古ウォッチがあったとして 700,000円(メーカー保証付き)

ツィッターでご協力をお願いしたところ、53%の方が並行新品を購入することを選びました。

認定中古も「もしもあれば」選ばれる方が潜在的にいらっしゃるのもわかります。

スウォッチグループはロンジンなどで始めてますので、いつの日か整えば可能性が出てきそうですね。

それではまた!

 

#ZENMAIのココ東京

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