5桁ロレックススポーツ高騰に伴い、今後注目すべきオメガとチュードル(ポストビンテージを探せ)
Let’s focus on Omega and Tudor!
ここ1年ほど、急激に値段の上がる5桁のロレックス スポーツモデルに話題が集中しております。
2008年のリーマンショック後に大暴落した時計業界の相場が、徐々に戻り始めたのは2011年以降。
最初に値段が上がったのは何でしょうかね?
やはり製造年数の少ないグリーンサブ16610LVあたりだったでしょうか…。
爆買も相まってロレックスを中心に、三大ブランドのスポーツモデルや高級ブランドに仲間入りしたランゲ&ゾーネなども売れていた印象です。
リーマンショック前に流行っていたフランクミュラーやロジェデュブイ、パネライなどはなかなか厳しい状況ですね。
そしてオメガの高級化路線、チュードルのヘリテージ路線の仕込みが終わり開花直前だった頃とも言えます。
更に各メーカーはこの頃「ブルー」を多く取り入れ、今までモノクロばかりだった業界に「青の方が高級感があって格好良い」と言うイメージ付けが定着した頃でしょう。
今は「グレー」ですね。
「デカ厚」は廃れたかと思いきや、依然として「大きい」時計の方が売れているようで、アンダー40mmの時計はリリースされることがありません。
厚い時計は少なくなってきましたね。
グリーンサブの次に火が付いたのは、
GMTマスター2の”PEPSI”や”COKE”、ラグ横穴なし、スティックダイヤル、Cal.3186。
シードゥエラー16600のV番。
14060のクロノメーターなどなど・・・
16520は全体的に高いですね。
6桁スポーツに比べて「買いやすい」ことが最優先だったハズですが、いつの間にか逆転した値段でも需要が供給を上回り収拾がつかなくなっています。
グリーンサブ16610LVの人気が回復したころから「保証書(海外モノ)」と「ポリッシュの有無」「オリジナルの文字盤か針か」などいちいち説明書きも小癪な感じになってきました。
人気に陰りがあったから少しでもレア要素を見つけ出しては押し付けてくるような売り方には、昔からの時計好きには辟易したかも知れませんね。
アジア諸国のバイヤーが自国の富裕層に売りつけるのか、大量に日本の優良中古品を買い漁る姿がここ5年以上見受けられます。
爆買いは「金モノ」が多かったですが、そうじゃないバイヤーはロレックススポーツ、三大ブランドのスポーツなどを集中的に買っているイメージです。
例えばパテックフィリップのノーチラス5711/1Aなどは、ここ数年で100万円以上の相場上げが起きています。
正直「異常」な感じがしますが、同じようにエルプリ・デイトナ16520もググググググっと値段が上がっていますね。
と、いう事で「上がりきっちゃった」モデルに今更手を出すのも何なんで、今でも買える「ポストビンテージ」を見つけていこうと言う記事です!
Who’s NEXT?
私の好みで話を進めていきます。
今までのプレ値になったモデルを思い返してみると「スポーツモデル」「歴史がある」ことと「アジア各国がお金持ちになる前」のモデルという共通点がありました。
アジア各国のバイヤーは当時自国では売ってなかった、買えなかった、2次流通が無かったモデルを買い漁っているように思えます。
それでは、「現在も続くシリーズ」の「スポーツモデル」の中で人気だったモノをピックアップしていこうと思います!
1.オメガ
OMEGA SEAMASTER 300M QUARTZ 2541.80.00
SEAMASTER 300M CHRONOMETER 2531.80.00
オメガのブルー・シーマスター300mプロダイバーは自動巻きでもクォーツでも非常に安いことがオススメポイントになります。
90年代のモデルはトリチウムを使用していること、作りが雑でベゼルの退色が早いことで「ポストビンテージ」として充分に楽しめます。
自動巻きであればクロノメーターですしデイト表示はあるし防水も300mなのでガンガン使える良コスパの一品ですし、
クォーツであれば「ボンドウォッチ」としてブロスナン張りにオシャレに着けられます。
これで10万円台ですよ!
同時期のサブマリーナーデイトだったら60万円台ですからね。
ストラップチェンジとかで頼んでも良いでしょう。
OMEGA SPEEDMASTER 3590.50.00
人気のスピードマスター・プロフェッショナルからは、90年代のトリチウム仕様の3590-50。
こちらも作りがやや雑で、20年近く経った今では良い状態のものは少ないですが・・・その分雰囲気は抜群です。
ムーブメントは名機Cal.1861。
間違いありませんね。
因みに既に値段が上がってしまっているモデルですが、パンダダイヤルがイカしている3569.31.00や、
ファーストレプリカ3594.50.00、マーク2ダイヤル3570.40.00などもお金にゆとりがありましたら超おすすめです。
いずれもなかなか手に入らないモデルとなっています。
2.チュードル
こちらはロレックスのビンテージモデル人気から、引っ張られる形で値段が高騰しているチュードル クロノタイム 79160。
4桁手巻きデイトナ6263に似ている容姿と、ロレックスパーツを使用している点が人気ポイントです。
格好良いなぁ。
今では50万円以上してしまいますが、手巻きデイトナが400万円オーバーと言うことを考えるとね。
更に後継機の792**シリーズも併せて値上げ中。
3連ブレスレットのノータイガーなら40万円ちかくまで値上がり中です。
個人的にはもう10万円ちょい足して791**シリーズをオススメしたいです。
サブマリーナー79090も人気です。
40万円以下はもう見つからないですね。
チュードルは怪しいモノが多く出回っていますので、保証書付きか修理保証書付きを買いましょう。
3.IWC
IWC Pilot’s Watch Mark XV IW3253-01 IW325301
IWC MECHANICAL FLIEGER CHRONOGRAPH Ref.3706
IWC Aquatimer GST Automatic-2000 Ref. 3536-02
IWCの90年代は本当に格好良いです。
GSTシリーズ、パイロットシリーズ共に最高ですね。
90年代はポルトギーゼやダヴィンチなどはあまり人気がなく、インヂュニアはまだ復刻されていません。
マーク12は既に高騰していますので、狙い目はマーク15。
トリチウム仕様に出会えたらラッキーです。
同じくフリーガークロノ。完璧なバランスです。
この値段で、このデザインは他にはありません。
そしてGSTシリーズ。
パーペ、ラトラパンテ、クロノ、アラームもそれぞれ格好良いですが、私はやはりアクアタイマー。
チタンもスティールもそれぞれ良いところがあります。
値段は30万円以上しますが、どれも武骨でシンプルですので飽きずに長く使えます。
4.ブライトリング
BREITLING OLD NAVITIMER A13019 “PANDA”
BREITLING Aviastar A13024
A13022
最後はブライトリングになります。
今年に入り企業買収の話を耳にしましたが、そこまでの経緯と言いますか近年のブライトリングは頑張っていた感がありましたので意外でした。
ブライトリングと言えばクロノグラフですので、今回の私のオススメはやはりナビタイマーラインからこの3本。
旧オールドナビタイマー(初期型はクロノ針にBマークがない)のパンダ文字盤仕様のA13019。
シンプルで格好良いですよね?
文字盤のメリハリも映えます。
そしてミリタリー調のアヴィアスター A13024。
メリハリの無い真っ黒なクロノグラフ。
ミネラルガラスのドーム風防。
う~ん最高。
そしてそして、オールドナビタイマーと言えばこのモデル A13022。
私は黒文字盤にアラビア数字タイプが大好きです。
3本ともバルジュー7750がベースになっていますので顔つきは同じですが、雰囲気はかなり違うので好みもわかれそうです。
値段も20万円からありますので、スピードマスタープロフェッショナルより買いやすいですね。
2000年以降は全モデルのクロノメーター化を宣言し性能を上げていましたが、私は90年代のチープさが大好きです。
いかがでしょうか?
お好みのモデルはありましたか?
どれも長い歴史を持つ人気のスポーツモデルです。今後入手困難になるかも知れませんよ!
今のうち安くて良い状態のモデルを抑えておきましょうね!
因みに次に値段が上がるのはエクスプローラー2の16570と言われています・・・本当でしょうか?
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