
【レビュー】IWC GST アクアタイマー 3536-02 SS 42mm 2000m防水 IW353602
1998 IWC Aquatimer GST Automatic-2000 Ref. 3536-02
GSTシリーズは1997年に誕生します。
Gはゴールド、Sはステンレス、Tはチタンを使ったプロフェッショナルモデルの総称です。
翌年98年に誕生したアクアタイマーはチタン製のIW353601と、SSのIW353602の2種類。
名機OCEAN2000のDNAを受け継ぎます。
IWC Porsche Design Ocean 2000 Automatic Titanium
1982年に誕生したポルシェデザインとの共作「オーシャン2000」。
当時では珍しいチタンケースに2000mと言う驚異的な防水性を誇った最強のダイバーウォッチでした。
西ドイツ軍の依頼で製造されたミッションダイバー。
“BUND”と言うのは西ドイツ軍のことですね。
“3H”は放射性物質使ってますよって言うアレです、”T”マークとかと同様な軍企画系サイン。
オーシャン2000の中でもミリタリー仕様の”BUND”は大人気で、100万円以上するんですよ。
黒いベゼルと赤い(オレンジ)短針が特徴で(クォーツモデルもあります)、
ケースバックには”BUND”と”6645-12-***-****”のナンバーが刻印されます。
アクアタイマーに話を戻します。
以前はオーシャン2000に似たチタン製のIW353601の方が軽くて、色も黒っぽくて良いなぁって思っていましたが
今ではスチールの方がビカビカして迫力があり超格好良い!と感じるようになりました。
チタンには出せないオーラと輝きです。
IWCの時計で防水性があるモデルには竜頭に「サカナ」のマークが記されています。
約15mmちかい厚みのある頑強なケース。
ブレスレットは内側の丸いボタンを押し込んで、横からピンを抜くことで簡単に調整できます。
デザインは「地味」な、装飾が一切ない「武骨」な腕時計です。
このシンプルさが非常に格好良い。
やっぱりIWCは90年代が1番格好良いですね。
マーク15もフリーガークロノも、色褪せない傑作は全て90年代です。
オーシャン2000もそうですが、当時としては大きめな42mmのケース径。
迫力がありますね。
今のIWCでは作れない格好良さ!
激渋!
そしてオーバースペックな防水2000m。
ダイバーウォッチなのにクラウンガードが無いさっぱりしたデザイン最高。
ムーブメントはETAベースですので、特筆すべき点はありません。
2000年にリシュモングループに入ることで華美な方向へと進んでいったIWC。
2004年には新しいアクアタイマーへと移行し、カラーが目立つダイバーウォッチシリーズになってしまいました。
もうオーシャン2000の面影はまるでありません・・・。
セールス的には今の方が良いのでしょうけど、懐古厨なオジサンにはこの頃のモデルたちが1番素敵に見えます。
ETA2892ベースのcal-37524が搭載されています。
これはマーク15も同じムーブメントですね。
2000m防水なんて人生でまったく必要ありませんね。
男気あふれるオーバースペック。
インサート式ではなく直接浮き出している目盛。
エンボス加工的なね。
押し込みながら回す仕様です。
誤動作防止の逆回転防止ベゼル。
サカナさん。
ウェットスーツ+グローブ着用時でも操作しやすいように加工されているベゼルエッジ。
ケースバックには潜水艦のレリーフ。
専用のピンで押し出す仕様のブレスレット。
自分で簡単にできます。
厚みがあるので存在感抜群。
格好良い!
それではまた!
#ZENMAIのココ東京