ロレックス サブマリーナーの代わりになるモデルは何だろう「ポスト・サブマリーナーは誰?」
Rolex Submariner Alternatives
先日の記事「ロレックスの代わりになるブランドは何だろう「ポスト・ロレックスは誰?」」の続きになります。
ロレックスの人気モデルをピックアップし、同程度の機能と満足度のあるモデルを見つけていこうと言う内容です。
今回は潜水用腕時計「サブマリーナー」です。
現行モデルのサブマリーナーはRef.124060、サブマリーナーデイト Ref.126610LN、グリーンベゼル Ref.126610LV。
ダイバーズウォッチのお手本となるデザインで、シンプルかつ堅牢、視認性と防水性、夜光、逆回転防止ベゼル、そしてウェットスーツ着用時に工具なしでブレスレットのサイズを調整できるグライドロック エクステンション システムを備えています。
41mmのケースには高精度で70時間ものロングパワーリザーブムーブメントを搭載しており、ベゼルディスクにはセラミックを採用し美しさと耐傷性を確保、日常生活で水の心配に無縁の300m防水と言うパーフェクトスペック。
現在の国内定価は順に 990,000円、1,118,700円、1,177,000円。
社会人の憧れる腕時計ナンバー1だったサブマリーナーデイトですが、正規店で購入できない人気モデルとなってしまっており、ここ5~6年はセカンドマーケットで定価以上のプレミアム価格です。
5桁の頃(2000年後半まで)は30万円台で新品が買えてたと思うと、日本人の所得が増えてないから現在の価格は凄く高く感じます・・・。
20代のサラリーマンがサブマリーナーを定価で買うのもしんどいのに、プレミアム価格出さなきゃならないなんてね・・・かわいそう。
でも一生使えるほどのスペックで、頑張って買えばずっとずっとロレックスオーナーになってられますし、なが~く楽しむことができますので購入はオススメできます。
現行機は本当によくできていますね。
ずっとサブマリーナーは人気モデルでしたが、追い打ちをかけたのが「グリーンベゼル」でした。
2003年に50周年を祝うグリーンサブが登場してから、徐々に徐々に時計業界ではグリーンカラーが浸透していくほど影響力が強く、中華圏の方々のラッキーカラーだったことも後押ししサブマリーナーの中で1番の人気を誇るようになっています。
1953年 サブマリーナー
1953年に登場したサブマリーナーは、100 m(330フィート)防水を備えるロレックス初のダイバーズウォッチであった。回転式べゼルにより、ダイバーは潜水時間を読み取ることができる。
来年2023年はエクスプローラー同様にサブマリーナー誕生70周年に当たりますので、特別な何かがリリースされるのでは?と思っています。
金無垢のグリーンサブ、ロレゾールのグリーンサブあたりを推しておきます。
と、言う事で前回同様にサブマリーナーの定価あたりをラインにして、無理なく買えるモデルを探していこうと思います。
サブマリーナーじゃなくても充分満足できるダイバーズウォッチ、カジュアルにもスーツにもフィットする万能性、長く使うためのメンテナンス環境、いざと言う時のリセールバリュー。
さて、いくつ見つかるでしょうか?
オメガ
まずはライバルのオメガから。
シーマスターDIVER 300M コーアクシャル マスター クロノメーター 42MMは、いかがでしょうか?
夏の2大勢力と言えばサザンとチューブ、となるとチューブはオメガかな?(ナンダソレ)
互いに切磋琢磨しどんどん格好良く、どんどんスペックアップしています。
防水性はサブマリーナーと同じ、セラミック製のベゼルインサートも同じですが、シーマスターには更にヘリウムガスエスケープバルブがあり、文字盤もセラミック製、裏っ返せばシースルーバックで搭載ムーブメント マスタークロノメーター キャリバー8800が覗けます。
パワーリザーブは55時間とサブマリーナーに劣りますが、超耐磁性能で磁気から時計を守ります。
42mmですが大き過ぎず、フィットさせてしまえば着け心地も良く、質感も良いのでオススメです。
国内定価は693,000円ですので、サブマリーナーデイトと比較して6割ほどで購入できます。
セカンドマーケットなら50万円台もありますね。
15年前からセカンドマーケットの相場は2倍から3倍ほど離れていましたが、そのままで単価が上がったため大きな差が生まれています。
サブマリーナーが200万円、シーマスターダイバー300mが50万円、これは悩む必要がありませんね。圧倒的なコストパフォーマンス。
スウォッチグループでメンテナンス環境も良く、万が一手放すとしても新品購入価格の半値にはなるでしょう。
カラーバリエーションも豊富で、人気のグリーンカラーも今年の新色として登場しています。
素材にも凝っていたり、ヘリテージデザインがあったり、防水性を高めたシーマスターもありますので、選び方は様々。
アラビア数字インデックスとアローハンド、ロリポップ秒針がポイント。
私的にはシーマスターダイバー300mを推しますが、オメガが気になった方は1度ブティックで実機を見られることをお勧めいたします。
仕上げなどはややアレですが、価格の割に高級感もあり満足いくと思います。
あまりSNSで着用画像が掲載されていないのは少し気になりますが、とても良いモデルだですのでオススメ最有力候補。
チューダー
ロレックスのデフュージョンブランド チューダーは現在サブマリーナー由来のダイバーズウォッチ ブラックベイシリーズが大人気となっています。
パッと見からサブマリーナーっぽいですし、ポスト・サブマリーナーに近い存在ですよね?
自社製のムーブメントとなりコンセプトや素材などチューダー独自の色も出しつつ、どこかにロレックスのDNAを感じさせるデザインで、新作が出るたびに注目されるブラックベイと、飽和潜水に対応するプロフェッショナルダイバーのペラゴスがダイバーズウォッチカテゴリになります。
その中でも一押しなのが「ブラックベイ・フィフティエイト」です。
名前の通り1958年のモデルをオマージュして作られた39mmの小ぶりなサイズが好みで、着けやすく軽くまるで4桁・5桁のサブマリーナーの様な雰囲気を味わえます。逆に言えば小さめで高級感はありませんので、好みが分かれるところですね。
搭載ムーブメントはキャリバー MT5402、クロノメーター認定で70時間ものパワーリザーブを誇ります。
マリンブルーが素敵な79030Bの国内定価は431,200円、チューダーですが人気がありセカンドマーケットでの販売価格は定価以上だったりします。
それでもファーストウォッチにも丁度良い価格帯にスペックで、若い方にもお勧めですし40代50代の時計好きにもセカンドウォッチにオススメしたいモデル。
ブラックベイ・セラミック41 79210CNUは、なんとオメガの専売特許だった超耐磁性マスタークロノメーターを認定したムーブメント キャリバーMT5602-1Uを搭載しています。
オールブラックで見た目も格好良く、スペックも優れているブラックベイ・セラミック41の国内定価は551,100円。
先ほどオススメしたオメガのシーマスターダイバー300mのブラックセラミックモデル 210.92.44.20.01.001の定価は1,034,000円ですので、チューダーのコストパフォーマンスの良さが際立ちます。
ただ、ブラックベイの防水性は200mです。
世間ではブロンズが流行っているのは時計好きの皆さんはご存知ですよね、ただチューダーはもちろんブロンズモデルもリリースしていますが、なんと変色しやすいシルバー925モデルのブラックベイ・フィフティエイトを展開しています。
面白いですね。
高級感をサブマリーナーに求めてなかった方、チューダーと言う選択肢もありますよ!
ブランパン
ロレックスのサブマリーナーと同期なダイビングウォッチと言えば、スウォッチグループのブランパン「フィフティファゾムス」です。
1953年生まれなので来年は70周年。現在のフィフティファゾムスは2007年からのシリーズです。
メインは45mmのフィフティファゾムス オートマチックで300m防水、120時間ものパワーリザーブを誇る高級スポーツウォッチとして再構築されています。
頻繁にリリースされる「500本限定」フィフティファゾムスは即完売するほどの人気シリーズ。
良いですね~フィフティファゾムス、レギュラーモデルで40mmが出れば私もお勧めしたいのですが今回は別のモデルを推します。
対サブマリーナーと言えばこちらでしょう。
ジャン!バチスカーフです。
オリジナルモデルは1956年に誕生したモダンダイバーウォッチ フィフティファゾムス・バチスカーフ(潜水艦バチスカーフから名前を取った)。
現在のバチスカーフは2013年に復刻しています。
100時間以上のパワーリザーブ、防水性、シンプルで飽きのこないデザイン、作り込みとグッドポイントが満載です。
43mmと38mmの展開で、私には38mmケースが刺さります。格好いい!
こちらは5100B 1110 B52A、国内定価は1,122,000円。
セカンドマーケットでは100万円以下で見るかると思います。
大人の魅力がありますよ、本当に。
フィフティファゾムス・オートマチックはキラキラしてていかにも高級時計ですが、バチスカーフは渋好みの通時計と言ったイメージ、しかも仄かに香る高級感。
さすがブランパン。
グラスヒュッテオリジナル
サブマリーナーの代わりになるくらいのスペックと満足度となりますと、結構ハードルが高いことに気づきました。
新しいブライトリングのスーパーオーシャンはまだ見たことないし、IWCの現行アクアタイマーは好みじゃないのでオススメはしません。タグホイヤーのアクアレーサーも違うし、セイコープロスペックスもグランドセイコーのダイバーズウォッチも厚みとフィット感が気になります。
そんな中、ふとグラスヒュッテオリジナルのSeaQはどうだろうか?と。
黒文字盤1-39-11-06-80-70の国内定価は1,232,000円。
39.5mmケース、12.15mmの厚さ、200m防水、パワーリザーブは40時間と短めでシースルーバックではないので見ることはできませんが、搭載キャリバー39-11はスワンネック緩急微調整装置だったりグラスヒュッテ3/4プレートリブ仕上げだったりします。
フィット感・質感は悪くありません。
ちょっとクセの強い文字盤デザインですが、どうでしょうか?
人気のグリーンカラーもセカンドマーケットの中古品ですが90万円以下で購入できます。
パネライ
最後はパネライです。
イタリア海軍御用達と言う歴史を持つパネライから、ダイバーズウォッチとして誕生したサブマーシブル。
普通のルミノールマリーナも300m防水ですが現代のダイバーズウォッチとは規格が異なっていますので、パネライのダイバーズと言えば「サブマーシブル」なんです。
私も過去にPAM24を愛用していましたが、ルミノールマリーナとはまったくの別物と切り分けて見ると非常に格好良く渋い時計だと思います。
最初のサブマーシブルからもう20年以上経ちますので、現行品のサブマーシブルは高級感もプラスされ使いやすい42mmケースもラインナップしていますので、こちらをオススメしたいと思います。
電話通販限定のPAM01209 サブマーシブル アズーロ 42mmは500本だけの特別仕様。
3日巻パワーリザーブのキャリバーP900搭載、300m防水で交換ストラップと工具が付いて1,210,000円。
こちらも500本限定の42mm PAM01055(2020年オンライン限定)。
カーキグリーンが好まれたのか、セカンドマーケットでは少しだけプレミアム価格になりました。
他にも旧ムーブメント搭載機など42mmのサブマーシブルは70万円台後半くらいからセカンドマーケットで見つかると思います。
まとめ
いかがでしょうか?
「ロレックス サブマリーナーの代わりになるモデルは何だろう「ポスト・サブマリーナーは誰?」」でした。
実際にサブマリーナーを着けてダイビングする方は少ないと思われますが、その信頼度、スペック、堅牢性などを極めたツールを身に着ける高揚感、満足感を味わいたい時計ファンは沢山います。
腕時計ブームの前からの人気モデルですので、多くの方を満足させてきたサブマリーナーの代わりになるモデルはあったでしょうか。
セカンドマーケットでは200万円か、正規店では買えるかわからない状況を何日も何カ月も繰り返すか、本当にサブマリーナーが欲しいならこの選択でも悪くないと思います。
100年使えます、ずっとロレックスのオーナーでいられます。
そう言うのがバカバカしいという考えも良いと思います。
メーカーの小売り希望価格以上の価値なんて無いと言うスタイルは至極当然ですからね。
今回チョイスしたモデルたちはどれも私が欲しいモデルでもあります。
本命はバチスカーフ、対抗はシーマスタープロダイバー300m、気にせず使いやすいのはブラックベイフィフティエイトです。
バチスカーフのバーインデックスで出たら熱いな~と思います。
シーマスターは本当に良くできていてコストパフォーマンスが良いですね。
オススメ!
他にもコレ良いよ!ってモデルがありましたら教えてくださいね!
何か抜けてる様な気もします。
それではまた!
#ZENMAIのココ東京