ロレックス エクスプローラーの代わりになるモデルは何だろう「ポスト・エクスプローラーは誰?」
Rolex Explorer Alternatives
先日の記事「ロレックスの代わりになるブランドは何だろう「ポスト・ロレックスは誰?」」の続きになります。
ロレックスの人気モデルをピックアップし、同程度の機能と満足度のあるモデルを見つけていこうと言う内容です。
今回は探検家用腕時計「エクスプローラー」です。
現行モデルはエクスプローラー Ref.124270。
36mmのスティールケースに、70時間ものロングパワーリザーブムーブメント キャリバー3230を搭載。防水性は100m、視認性の高いブラックダイヤルに3.6.9の夜光入りインデックス、シンプルで質実剛健なモデルですね。
現在の国内定価は 793,100円。
サイズ感、フィット感、重さなどパーフェクトです。
リューズガードの無いすっきりしたデザインは女性でも使用できますし、木村拓哉さんが着用した14270から見た目の大きな変更が無いのもグッドポイント。
前作 214270は39mmのエクスプローラー”ジャンボ”でした。
大きな時計が好きな方には良い選択でしょう。
スペックは現行機の方が上、サイズも初代から変わらないオリジナル、わたくし個人的には36mmが好みです。顔のバランスも36mmの方が良いと感じています(人それぞれですけどね)。
1953年 エクスプローラー
人類の歴史に残るこのすばらしい冒険から着想を得て、偉大な登頂後の1953年に発売されたオイスター パーペチュアル エクスプローラーは、瞬く間に象徴的な地位を確立した。
来年2023年はエクスプローラー誕生70周年に当たりますので、金無垢、オールチタン、オールセラミックなどのスペシャルモデルがリリースされたら面白いですね。
こちらはエクスプローラーをリスペクトしたマイクロブランドのスミス エベレスト PRS-25。
こういう「なんちゃってエクスプローラー」は多くリリースされていますが、エクスプローラーの「代わり」には到底なりえないのは、質感や買った後の満足度などが足りてないからです。
ロレックス エクスプローラーの代わりになるモデルは何だろう「ポスト・エクスプローラーは誰?」なんですね、一緒にグッドモデルを探しましょう。
満足度、スペック、高揚感、ニヤニヤ度、エクスプローラーに勝るとも劣らないモデルじゃないと買って後悔しますから。
シンプル過ぎるともいえるデザイン、3針ノーデイト、ある程度の価格帯になるとラグジュアリースポーツモデルと被ってしまいます。
ラグスポとは異なり、高級感がありすぎてギラギラしてもダメ、ツール感は残っててほしいのです。
と、言う事で今回は100万円で買えるモデルに絞ります。
アルパインイーグルやロレアート、旧オーヴァーシーズなどは当てはまらないことになります。
正規店で買えるもの、セカンドマーケットでも100万円以下で買えるものを対象に、そして「私個人の好み」をスパイスにしてご紹介。
それでは。
オメガ
まずはライバルのオメガから。
デザインの格好良さ、サイズ感・スペックともに勝るとも劣らない「1957 トリロジー レイルマスター マスタークロノメーター 220.10.38.20.01.002」です。
こちらは2017年の限定モデルでしたので、さすがに新品で探すのは大変ですが、状態の良い中古でも良いよ!って方へオススメです。
38mmケース、6気圧防水、超耐磁性 マスタークロノメータームーブメント キャリバー8806は55時間のパワーリザーブ。
磁気に強いのはありがたい機能です。
限定モデルでしたが3557本もありましたので、セカンドマーケットでは定価以下で販売されています。
かめ吉さんで53万円!定価は当時788,400円でしたのでお買い得感がありますね。
エクスプローラーの様にアラビア数字のインデックスもポイントです。
凄く格好良い。
難点はバックルかな?
続いてシーマスター アクアテラ 150m コーアクシャル マスター クロノメーター 38mm 220.10.38.20.01.001 です。
現在の国内定価は726,000円。
ほぼ名前でスペックがわかると思いますが、38mmケースに防水性は150m、超耐磁性コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8800搭載(パワーリザーブは55時間)。
新品でもセカンドマーケットでは定価以下で購入可能、こちらはかめ吉さんで60万円。
アクアテラはエクスプローラーと異なり「デイト表示」がありますがデザイン上邪魔にはなりません。
アクアテラはスーツにも合うシンプルで高級感のある文字盤なのもプラスポイント。
3本目はコンステレーション グローブマスター コーアクシャル マスタークロノメーター 39mm 130.30.39.21.03.001 です。
現在の国内定価は913,000円。
グローブマスターにはブラックダイヤルが無かったのでご紹介はブルーの130.30.39.21.03.001 。
シルバーダイヤルもありますので、お好みでどうぞ。
ギザギザのフルーテッドベゼルはタングステンでできておりキズに非常に強い素材です。時計に使われるの珍しいですね。
エクスプローラーよりアクアテラよりドレッシーではありますが、シンプルで堅牢な点は同程度のスペックと言えるでしょう。
100m防水の39mmケースにはコーアクシャル マスタークロノメーター キャリバー8900が搭載されています。パワーリザーブは60時間、もちろん超耐磁性。
オメガからはリューズガードの無いシュッとした3本でした。
チューダー
ロレックスのデフュージョンブランド チューダーからは新作レンジャー 79950です。
ヴィンテージ チュードルのレンジャーはエクスプローラーの廉価版と言って良い立ち位置ですので一応ご紹介。
なんですけど、画像と実物はまるで異なる印象と言いますか「エクスプローラーの代わり」にはならないと思います。。
それもそのはずレンジャー 79950の国内定価は347,600円、高級感はありません。
エクスプローラーに高級感を求めてないのは皆同じなのですが、「なのですが」期待を込めすぎるとガッカリするかも知れません。
このあたりは個人の好みによりますので「何とも言えない」のですが・・・
レンジャーは、この価格ではとても良いモデル。
目的と言うかターゲットが違うのです。
BLACKBAY36 Ref.79500も同じですかね。国内定価は347,600円ですので、価格なりの高級感です。
36mmのサイズ感、シンプルなデザインはとても良いです。
この価格で充分長く使える良いモデルですが、エクスプローラーが欲しい方が選ぶ時計ではありません。
IWC
私の本命はIWCのパイロットウォッチ。
以前エクスプローラーと肩を並べたパイロットウォッチ マーク15、そこからだいぶ人気は離された感はありますけれど、IWCのスペックはどうですかね?
新サイズの36mm、IW324010 パイロット・ウォッチ・オートマティック 36は704,000円。
自動巻きキャリバー35111 は42時間のパワーリザーブとエクスプローラーの70時間に比べると物足りません。
代わりに耐磁性軟鉄製インナーケースで耐磁性が高く、厚さ 10.6 mmは程よいサイズ感だと思います。質感も良いですね。防水性は60m。
40mmのIW327015 パイロット・ウォッチ・マーク XVIIIとはサイズ感フィット感で選んでください。
国内定価は693,000円、大きいのにマーク18の方が安いんだな。
スペックは36mmも40mmも同じ。
デイト表示が36mmの方が良い位置にありますね。
フィット感も良く、さすがにリシュモングループ。高級感もあるし満足度もあります。
セカンドマーケットなら50万円で見つかります。
パネライ
同じリシュモングループのパネライから新作の40mmケース、ルミノール マリーナ クアランタ PAM01272 はいかがでしょうか?
本当は手巻きの44mmを推したいところですが、エクスプローラーの代わりとなるとサイズ感的に違い過ぎるのでクアランタにしておきます。
自動巻きキャリバーP.900搭載で3日間のパワーリザーブ、100m防水、厚さは12.6mm。
スーツに合わせられるパネライがコレ。
当然カジュアルやアウトドアは得意分野。
それでも、どことなく高級感を醸し出すのが不思議。
古いケースデザインがお好みでしたらルミノール マリーナ 40mm PAM01048 をどうぞ。
搭載ムーブメントはETA(バルジュー7750)ベースのキャリバーOP XXX、50時間のパワーリザーブですが、代わりに防水性は300mあります。
生産終了モデルですが、まだ手に入るのかしら?
ゼニス
ゼニスのデファイ クラシック 95.9000.670/51.M9000 はどうでしょう?
チタン製の一体型ケースは41mm、50時間のパワーリザーブ エリート670 SKを搭載、100m防水です。
アレルギーに対応、軽く丈夫なのはグッドポイント。
ちょっと好みが分かれるかも知れませんね。
国内定価は858,000円。
文字盤のタイプは違いますが、こんな感じ。
ブライトリング
ブライトリングからクロノグラフではないナビタイマー、ナビタイマー オートマチック 38はいかがでしょうか?ブレスレット仕様のA17325241B1A1の国内定価は 616,000円。
30m防水、COSC公認クロノメーターのブライトリングキャリバー17搭載、パワーリザーブは38時間。
ケースが38mmなのが良いですね、厚みも9.9mmです。
アラビア数字インデックスがイカしたアビエーター8 オートマティック 41もあります。
スペックはほぼ同じ、国内定価は506,000円。
セカンドマーケットでは30万円台で見つかるでしょう。
セイコープロスペックス
セイコーからは、キャリバー6L35搭載の復刻モデル SBEN001 ローレルアルピニスト 36.6mm。
プロスペックスファミリーで、 1959 アルピニスト 復刻デザインは数量限定1,959本(国内限定300本)。国内定価は330,000 円。
セイコー初のアウトドアウォッチの復刻ですが、スティールブレスレットの方が長く使えそう。
18mmのラグ幅なので、合うブレスレットがあれば良いですね。
こちらは現代解釈デザインで82,500 円とお買い求めやすいけど、オススメ商品ではありません。
スティールケースとスティールブレスレットの組み合わせをイメージしてほしく、1959 アルピニストにブレスレット着けたらこんな感じなんじゃないかと。
エクスプローラーの代わりまでいかないかな?
グランドセイコーの夜の白樺も格好良いのですが、100万円オーバーなので対象外。
タグホイヤー
タグホイヤーからはオータヴィア キャリバー5 COSC WBE5114.EB0173 です。
42mmもありますので大きいかな?と思ったのですが、デザインが好みなのでご紹介。
両方向回転ベゼル、100m防水、搭載ムーブメント キャリバー5 COSCは名前の通りクロノメーター公認、38時間のパワーリザーブ。
WBE5114.EB0173の国内定価は396,000円。
セカンドマーケットではかなり安く見つかりそう。
エクスプローラーの旧モデル・・・5桁くらいなら代わりになるんじゃないかと言ったイメージ。
サイズ感はこちらの方が良いですかね?
タグ・ホイヤー カレラ キャリバー5 デイト 39 mm WBN2110.BA0639 国内定価は341,000円。
昨年の新作で、シースルーバック。
買いやすい反面、ずっと使い続けるほどの満足感は得られないかも知れません。
ただ、腕時計を何本も買う方でなければお勧めできます。
ボール
ボールウォッチはどうでしょうか?
エンジニア マーベライト クロノメーター 40mm NM9026C-S6CJ-BKの国内定価は286,000円、となるとタグホイヤー同様に求めすぎてはダメですね。
重さが気になりますが、スペック面ではなかなか優秀、仕上げは諦めてツール感を楽しみましょう。
超耐磁性はグッドポイント、厚さ13.2mm 重さ約172gをどうとらえるかです。
ウブロ
最後はウブロから、クラシック・フュージョン チタニウム ブレスレット 568.NX.1170.NX です。
国内定価は1,034,000円と、100万円をオーバーしていますがセカンドマーケットではもう少し安いイメージ。残念ながら見つけられませんが(笑)
38 mmのチタンケース、搭載ムーブメントはキャリバーHUB1110、42時間のパワーリザーブ。
45mmでこのくらいなので、なんとなくイメージができるでしょう。
チタンの軽さ、剛性、耐アレルギーとグッドポイントは多く、シンプルでどことなくドレッシーな高級感もありますね。
まとめ
いかがでしょうか?
「ロレックス エクスプローラーの代わりになるモデルは何だろう「ポスト・エクスプローラーは誰?」」でした。
1番エクスプローラーに近いのはロレックスのオイスターパーペチュアル36だと思うのですが「正規店で普通に買えない」「セカンドマーケットで100万円以下で買えない」ので対象外。
あとダイバーズウォッチカテゴリーは今回外しました。
バチスカーフやプロスペックスに良いモデルがありますが、それは次回以降ご紹介していきます。
さて、どうでしょう?
エクスプローラーの代わりは見つかりましたか?
本命はIWCのパイロットウォッチ、時点はオメガのレイルマスターですね。
どちらも素敵。
もっと色々ありそうですが、思いつきませんでした。
エクスプローラーの代わりは難しい。
20万円以下でシンプルなデザイン、質実剛健なモデルはたくさんありますが、エクスプローラーの代わりとは言えないのです。
今回ご紹介したモデルでも、このイメージから外れちゃっているのもあるのですがご了承ください(何を?)。
この微妙なニュアンスが伝わると幸いです。
逆にコレ良いよ!ってモデルがありましたら教えてくださいね!
それではまた!
#ZENMAIのココ東京