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2021年1月 パテック フィリップ 人気モデルの相場をチェック!アクアノート メンズサイズ
Follow Patek Philippe Aquanaut’s price.
人気モデルの相場を追うシリーズから、今回はパテック フィリップの大人気看板シリーズ アクアノートの3針モデルです。
1997年に初登場したカジュアルなノーチラスと言った立ち位置のスポーツモデル。
ノーチラスほどの高級路線ではなく入りやすさが人気のポイントになっています。
丸みのある八角形にラバーストラップ(コンポジット素材のトロピカルバンド)のスティール3針モデルとして、よりスポーティさを感じますね。防水性はノーチラスと同等の12気圧。
初代5060Aは34mm(3ピースケース)と一回り小さい3800に合わせています。
コンテンポラリーなカジュアル・シック
アクアノートは、フレッシュかつコンテンポラリーで独自性に溢れたデザイン、ノーチラスからインスピレーションを得て創作された丸みを帯びた8角形のケース、防水性、牽引耐性、紫外線耐性に優れたハイテク・コンポジット素材の《トロピカル》バンドにより、1997年に発表されると同時に大きな話題を呼びました。<Patek Philippe HPより>
それでは、スティールモデルに照準に合わせ歴代のスティールモデルの相場をチェックしていきましょう。
と、その前に。
こちらは1996年の試作機。
アクアノート34mmケース(5060)に、ノーチラス3710で使用されていたパワーリザーブインジケーター付き3針デイト自動巻きムーブメントCal.330をドッキングしたプロトタイプだそうです。
2019年にアンティコルムオークションに出品され、落札価格は401,000CHF(当時約4350万円)。
凄いですね。
第1世代(1997~)
1997年に誕生した34mmの初代アクアノート 5060Aです。
自動巻きムーブメント キャリバ-330 SCを搭載しています。
この5060Aはシースルーバックではありません。
トリチウム夜光、太めの針、パイナップルや手榴弾の様な立体的な文字盤にアプライドのアラビア数字というまったく新しいパテック・フィリップの新型スポーツモデルとして登場しましたが、デビュー直後はあまり人気が無かったように感じます。
文字盤とトロピカルバンドの形状は似ています。
カット式のトロピカルバンドは失敗が許されません。
Chrono24は税抜きです。
5060Aが350万円からと非常に高値であることがわかります。
実は1年ほどの生産期間しかな稀少性の高い初代モデルなんです。
1996年、2000年(こちらはシースルーバック)にノーチラス3800の文字盤を搭載してゴールドケース 5060J もリリースされておりました。
因みにタイムトンネルさんから2011年掲載商品です。
5060A メーカーOH後の商品で729,800円(箱保つきストラップ新品)。
10年で280万円も相場が上がっちゃってますね。
第1.5世代(1998~)
翌1998年に一斉リニューアルしたアクアノート。
34mmのケース径そのままにシースルーバックになり、ムーブメントはキャリバー315 SCに変更された 5066A。
更にトロピカルバンドからスティールブレスレットに変わった 5066/1A。
また38mmに拡大された通称「ジャンボ」5065A、同じくスティールブレスレットの5065/1A。
それぞれゴールドケース 5066J、5065Jもリリース、34mmのクォーツウォッチ 5064Aやレディースウォッチ 4960Aとバリエーションが豊富なシリーズになります。
2010年のタイムトンネルさんの掲載商品ですけど、5065/1A-001の中古が 1,089,800円で販売されてました。
1998年には日本限定カラーのブルー Aquanaut Ref.5066A Japan Limited Edition 34 mm Cal.315/194 が登場。
出自がよくわかりませんがブルーとプルーンカラーの5065Aなんかもあったようです。
さて5066Aの現在の相場です。
私が2010年頃に手放しましたが、あの時の買取査定は55万円だったな(笑)
現在はなんと250万円以上。
ブルーカラーのジャパンモデルのブルーストラップは既に在庫切れとのことで、スティールブレスレットが掲載されていますが800万円とは・・・
続いて5065Aの相場です。
およそ400万円から。
以前の相場が頭にあると信じられない値段ですよ・・・
保証書を見ればわかりますが、型番後の/以下1Aはブレスレットタイプ、Aはトロピカルバンドタイプ。
後からブレスレットを追加購入可能でした。
5067A-027 AQUANAUT LUCE(2019)
カラフルな宝飾レディースウォッチ 5067A アクアノートルーチェは現在まで製造されるロングセラーモデル。
第2世代(2007~)
2007年、アクアノート誕生10周年でモデルチェンジをしました。
リリースされた2型は 5165A(38mm キャリバー315SC) 5167A(40.8 mm キャリバー324SC XLなんて表記されたりします)。
ケースサイズが大きくなり文字盤の立体もややのっぺりしますが、全体的に高級感が増しました。
5165Aは2年ほどで生産終了になります。
大型化のトレンドに乗って38mmは不要だと判断したのかも知れません。
旧モデルとの差はパッと見でインデックスの3が無いので見分けられるでしょうか。
2009年のタイムトンネルさんから掲載商品を見てみましょう。
生産期間が短いため稀少性が増したとも言えますが、当時は中古完品で100万円ほどでした。
私の記憶では正規店のショーケースに5165Aも5167Aも置いてありました。
5165Aの現在の相場。
400万円以上ですね。
とんでもなく高い。
続いて現在まで製造されているロングセラーモデル 5167Aです。
現在の国内定価は2,486,000円。
キャリバー 324 S Cがシースルーバックから覗けます。
かなり人気モデルになりましたね。
2013年のタイムトンネルさんから。
7年前なら定価以下が当たり前。
パテック・フィリップを買う方はかなりレアな時計ファンだった頃ですね。
現在は450万円からと非常に高額なスティールモデルとなっています。
シンガポール2019 スペシャル・エディション
5167A-012 AQUANAUT 500本限定(2019)
シンガポールレッドは大変稀少なモデルです。
第2.5世代(2017~)
今回はスティールモデルだけをピックアップしますので、オマケ程度で。
2017年、アクアノート生誕20周年を記念して更にサイズアップした5168ケースがホワイトゴールド製42.2 mmでリリースされました。
キャリバー 324 S Cのままです。
2019年にはカーキグリーンが追加ラインナップしています。
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カーキーグリーンは2011年にごく少数製造された5167A-010に似ていますね。
まとめ
いかがでしょうか?
ノーチラスとは異なるカジュアルなスポーツモデル「アクアノート」。
軽く薄く何にでも合わせやすいグッドウォッチです。
私が購入したころは不人気で安かったですが、ロイヤルオークやノーチラスの人気に火が付いた頃からアクアノートもオーバーシーズも徐々に希少モデルへと変貌していきました。
今ではまず新品を正規店で買うのは無理。
他のクラシカルモデルの購入歴がある顧客でもなかなか手に入りません。
元々が高いのに定価の2倍は当たり前という一般人から見たら異常な相場となっています。
おすすめ・・・んん。
シンプルで良い時計ですが・・・本当にその価値が時計自身にあるのでしょうか?
甚だ疑問です。
その価値があるのならメーカーがその値段にするはずですものね。
それではまた!
#ZENMAIのココ東京