歴史あるクロノグラフは廃れない(手巻きクロノグラフ編)

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Historic chronographs never go out of style.

先日ブレゲからタイプXXシリーズが復活したと言う記事を書きましたが、50年代60年代は手巻きのクロノグラフの名作が多数誕生しました。

戦争を機にミッションウォッチとしてパイロットウォッチとして精度・耐久性・視認性・耐磁性などが磨かれていきました。

その中でも私が注目するのは、シンプルで武骨・男気溢れる激渋で一切の無駄が無い完璧なデザイン、「腕時計は見た目が99%」の私の好みに刺さるモデルが本当にたくさんあります。

現存するメーカーの中で、今でも人気のクロノグラフをリリースしているメーカーはこの時期に必ずと言って良いほど名作を生み出していますので、今回は「歴史あるクロノグラフは廃れない(手巻きクロノグラフ編)」と題しましてヴィンテージの手巻きクロノグラフを見ていこうと思います。

Chrono24には多くのビンテージモデルが掲載されていますので、そちらから画像をお借りしてピックアップしていきます。

 

Breguet Type XX

まずは話題のブレゲからタイプXXです。

ビンテージモデルは製造数も少なく状態が良いものは希少です。

こちらは手巻きフライバッククロノグラフムーブメントのバルジュー225を搭載しています。

タイプXXシリーズはアエロナバルやトランスアトランティックなど経て、今年新作モデルを発表しました。

よりオリジナルモデルにデザインを寄せていますが、元のデザインが格好良いので変えようがないんでしょう。

サイズは42mmと現代のトレンドとなりムーブメントも自動巻きです。

やっぱり私はアエロナバルの虜。

 

Rolex Daytona Cosmograph

続いてキング of クロノグラフことロレックス デイトナも、昔は手巻きクロノグラフでした。

分かりやすいポイントは、型番が4桁なら手巻き・5桁6桁なら自動巻き(細かく言うと5桁はゼニス・エルプリメロベースで6桁から完全自社製となりました)。

2023年今年はデイトナ誕生60周年となり、最新作126500LNなど全シリーズモデルチェンジしました。ブレゲ同様に自動巻きが現代のトレンドですが、シンプルなデザインは手巻きの頃と変わっていません。

手巻きクロノグラフムーブメントのバルジュー72をベースにしたキャリバー727が搭載されていましたが、このバルジュー72を使用したモデルは他社にも多くありますが、全部格好良いんです(笑)

ユニバーサル・ジュネーブ。

ギャレット。

この辺は今復刻モデルをリリースしても人気出ると思います。

デイトナと並ぶ名機、ホイヤー オータヴィア2446。

ナビタイマーも初期はバルジューとヴィーナスが混在しています。

 

Heuer Autavia Chronograph 2446

では、バルジュー繋がりで、ホイヤーのオータヴィア 2446です。

2017年に復刻モデルがリリースされるなど、オータヴィアは現在まで受け継がれるクロノグラフです。手巻きではなく自動巻きになっているのは現代のトレンド。

ヴィンテージなので条件で価格はバラバラですが、それでも人気の高さが伺えます。

藤原ヒロシさんが選んだホイヤークロノグラフも、手巻きクロノグラフ バルジュー72を採用したカレラでした。因みにフラグメントデザインコラボレーションモデルは自動巻きです。

 

Breitling Navitimer

ブライトリングのフラッグシップ機 ナビタイマーです。

806シリーズは初期のナビタイマーとして非常に人気がありますね。

私も飛行機が2機のロゴの頃の806を愛用していました(3rdモデル)。

バルジュー72やヴァーナス178が採用された手巻きクロノグラフ。

他のモデルに比べビンテージモデルですが非常に買いやすい価格なのが特徴です。

現行モデルより安いなんて最高です!

Navitimer B01 Chronograph 43 - AB0138241G1P1

現行モデルもデザインは大きく変わらず格好良いですね。搭載ムーブメントは自動巻きのキャリバー ブライトリング01。

そしてもう1本、ブライトリングからは765 AVI(アビアスター)です。

ブライトリングはリ・エディションとしてかなりオリジナルモデルに忠実な復刻モデルを限定販売しております。

AVIやナビタイマー、コスモノートなど魅力的なモデルが揃っていますね。

 

Omega Speedmaster

こちらも大人気のクロノグラフで、今でも手巻きムーブメントに拘り販売しているオメガ スピードマスタープロフェッショナル ムーンウォッチです。

名ムーブメント キャリバー321から月へ行ったキャリバー861、ロジウムメッキが施されたキャリバー1861、そしてマスタークロノメーターキャリバー3861と現代に繋がっています。

更にはキャリバー321を復活させた希少モデル 311.30.40.30.01.001も当時の面影を強く残したデザインで現在も販売中。

今でも手巻きムーブメントで続けているのはオメガのスピードマスターくらいではないでしょうか?

スピードマスタープロフェッショナルは本当にコスパの優れた時計ですが、プラ風防の310.30.42.50.01.001も遂に定価が1,001,000円になりました。

 

Zenith Tipo CP-2

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自動巻きクロノグラフと言えばゼニス エルプリメロですが、手巻きクロノグラフ キャリバー146DPを搭載したモデル、イタリア空軍へ納品された伝説の銘機 1960年代の「CRONOMETRO TIPO CP-2 A.CAIRELLI ROMA」です。

パイロット クロノメトロ TIPO CP-2として2016年に自動巻きクロノグラフで復刻。

もちろん復刻モデルはエルプリメロです。

CRONOMETRO TIPO CP-2 A.CAIRELLI ROMAに搭載されたキャリバー146DPはユニバーサル・ジュネーブ製ムーブメントがベースだとか。

格好良いですね、やっぱり。

 

Blancpain AIR COMMAND

 

ブランパンからは手巻きフライバッククロノグラフバルジュー222を搭載したエアコマンドです。

エイランのタイプ20にも採用されているフライバッククロノグラフムーブメント。

デザインは、ほぼほぼダイバーズウォッチのフィフティファゾムスですね。

2019年に復刻モデルがリリースされており自社製の自動巻きクロノグラフ キャリバー F388Bを搭載しています。

 

Longines Flyback Chronograph

手巻きクロノグラフと言えばロンジンを忘れてはいけません。

キャリバー30CHは13ZNから引き継がれたフライバッククロノグラフ。

2レジスターがデザインのポイントです。

現行機のロンジンからはフライバッククロノグラフ スピリット L3.821.4.53.9 が販売されていますが、他のメーカー同様に自動巻きです。

複雑機構のクロノグラフを製造するだけでも大変ですが、フライバッククロノグラフまで作るロンジンは凄いですね。

 

Jaeger-LeCoultre Shark Deep Sea

 

今回最後のご紹介、ジャガールクルトからシャーク・ディープシーです。

顔つきからピンときますね。

もちろんそうです、バルジュー72搭載機。

黒いベゼルと相まって凄い格好良いです。

ルクルトのホームページにもヴィンテージをメンテナンスし認定中古ウォッチとして販売していますが、とんでもない価格です(笑)

残念ながらジャガールクルトのクロノグラフは現在コレって言うのがありませんので、是非復刻モデルお願いします。

 

まとめ

いかがでしょうか?

「歴史あるクロノグラフは廃れない(手巻きクロノグラフ編)」でした。

皆さんも好きなデザインの手巻きクロノグラフはありましたか?

60年代までは手巻きクロノグラフの時代でした。

69年に3つの自動巻きクロノグラフが誕生し、そしてクォーツ革命が起こります。70年代は奇抜な自動巻きクロノグラフが出揃い、80年代90年代はバルジュー7750が一世風靡、そう見ますと60年代までのクロノグラフで売れ線のデザイン(機能美)は1度完成を見ます。

いや~もう間違いないですね。

ただ、この辺りのヴィンテージモデルは、おいそれとは手を出せません。価格もそうですが維持するのも大変ですし、満足いく状態のものを見つけるのも一苦労ですね。

今でもメーカーがメンテナンスをしてくれるモデルは良いですが、そうでないものは外装の故障以外でも復活できなくなる可能性が高いです。

特に日本は湿気が厄介。

そうなると復刻モデルか、現在まで繋がる自動巻きクロノグラフを選ぶしかありません。

ドラえもんのタイム風呂敷があれば良いのにねぇ。

個人的には気軽に楽しめるオマージュウォッチでも良いと思ってます。

現代の仕上げのキレイさや、精度の完璧さは一旦置いておき、中国でもアメリカでもヨーロッパでもファンたちが作るオマージュウォッチは何気に面白いです。

それではまた!

 

https://zenmai-tokyo.com/2017/10/13/tokei-kaiju-chronograph/

Chrono24で見る バルジュー72 搭載15モデル

エル・プリメロを搭載している腕時計

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ブライトリング 全歴代 ナビタイマー 歴史と愛蔵ファイル

ロレックス 全歴代 コスモグラフ デイトナ 歴史と愛蔵ファイル

https://zenmai-tokyo.com/2016/03/16/tag-heuer/

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