【2023年6月9日開催】サザビーズオークションポール・ニューマン氏が着用していた2本のロレックスデイトナ

Important Watches : 9 June 2023 New York

Important Watches : 9 June 2023 New York

来月開催されるサザビーズのオークション「Important Watches」に2本のデイトナが出品されます。

Sotheby’s New York is proud to present our Important Watches sale taking place on Friday 9 June 2023. We are thrilled to include two iconic Rolex Daytona wrist watches owned and worn by Paul Newman, the legendary movie star and race car driver.

サザビーズニューヨークは、2023年6月9日（金）に開催される「インポータントウォッチズ」の商品をご紹介します。今回は、伝説的な映画スターでありレーシングカードライバーでもあったポール・ニューマン氏が所有し、着用していたロレックスデイトナ腕時計を2点出品いたします。

そうです、あのポール・ニューマンさんが実際に着用されていたデイトナが2本出品され競売されるのです。

こちらは2020年のPHILLIPSオークション（in NY）「RACING PULSE」で落札された6263。

5,475,000ドルものハンマープライス（当時は円高気味で5.7億円ほど）でした。

そしてこちらが2017年のPHILLIPSオークション（in NY）「WINNING ICONS」で落札された6239。

17,752,500ドルは驚愕でしたね（当時の換算で20億円ほど）。

3年ずつポールニューマンさんのデイトナが表舞台に出てきますが、今年はこちら比較的新しめの2本。

サザビーズから紹介されていますのでご紹介。

サザビーズニューヨークは、伝説的な映画スター、映画監督、レーシングカードライバー、慈善家、そして家庭人であるポール・ニューマンの輝かしいコレクションから、ロレックスデイトナウォッチ2点をご紹介いたします。

相互接続が進んだ現代社会では、愛する人がいつもテキストメッセージでつながっていたわけではないことを忘れてしまいがちです。今日、私たちは、いつでも、どこでも、誰にでも、どんな気持ちでも伝えることができる贅沢な時間を過ごしています。

石に名前が刻まれた歴史的建造物の前を通ると、説明するまでもない重要性を感じることがあります。しかし、時計に刻まれた刻印のすべてが、一般に鑑賞されることを目的としているわけではありません。例えば、時計の裏蓋に刻まれたシンプルなフレーズは、時の試練に耐え、所有者の心に響くものであり、外界の目から隠されているものです。

1995年、ポール・ニューマンはデイトナ24時間レースに参加し、彼のチームはGT-1クラスで1位を獲得しました。70歳のニューマンは、このレースで優勝した最高齢の男性です。ニューマンは、デイトナ24時間レースでマン・オブ・ザ・イヤーを受賞したことを記念して、非常に特別なリファレンス16520 ゼニス・デイトナを贈られました。ロレックスは1991年に正式にデイトナ24時間レースのスポンサーとなり、それ以来そのタイトルを保持しています。この時計には「Rolex at Daytona 24 Paul Newman Rolex Motorsports Man of the Year 1995」と刻まれており、ニューマンが誇りをもって保持していたタイトルです。シリアルナンバーS’498’728は1993年のもので、この年にロレックス・デイトナ24時間の他の勝者に贈られた他の時計と一致しています。

この腕時計は現在も家族のもとにあり、50年来の妻であるジョアン・ウッドワードから私たちに贈られました。興味深いことに、このタイムピースがオークションに出品されるのは今回が初めてではありません。ニューマンがこの時計を受け取ってから4年後、この時計はアンティコルムの「Famous Faces」オークションに初めて出品され、Tourneauと共同で出品されました。このオークションは、有名人が自分の好きなチャリティーのために、自分の時計を出品するものでした。ニューマンはメガセレブとして知られ、レースを愛していましたが、彼にとって恩返し以上に大切なものはありませんでした。アメリカで最も偉大な慈善家の一人として知られるポール・ニューマンは、1999年2月24日に時計を出品し、39,000USドルを売り上げ、彼の慈善団体「Hole in the Wall Gang」のために貢献しました。

驚くべきことに、ニューマンは数年後、この時計を身に着けているところを目撃されています。

家族から信じられないような話を聞いた後、ポールが本当に好きなものをチャリティーのためにオークションにかけることが何度かあったことが指摘された。彼にとって、どんな物質もチャリティー以上の意味はありませんでした。彼の友人や愛する人たちは、ポールが最も愛したものを買い戻し、元の場所に戻すために、ポールの元へ持っていったと言われています。このアイテムも同様です。この時計を買い戻したのは、友人の寛大さか、あるいは信じられないほどの愛妻家であったのか、晩年まで誇りを持って身につけることができたのです。この時計は、ポールという人物だけでなく、彼が選んだ仲間たちの証でもあるのです。

ジョアン・ウッドワードにとって、”Drive Very Slowly Joanne “というフレーズは、ポール・ニューマンの手首を抱きしめ、高速道路を走る彼の手を10と2に保つよう、比喩的・文字通りに注意を促すものでした。ウッドワードは、ニューマンがレース場に足を踏み入れるたびにスピードを求めることを恐れ、愛情を込めて刻んだことで知られています。オークションに出品されたばかりのリファレンス116519は、ジョアンからポールに贈られた3つの時計（特にデイトナ）のうちの1つで、運転に直接関係する銘が刻まれている。これらの刻印は、レース場でのラップタイムを計測するためのクロノグラフのケースバックに施されていたことも驚きではありません。このホワイトゴールドのバリエーションは、ニューマンが所有した唯一無二の貴金属製デイトナであることが確認されています。Zシリアルは2006年に製造されたことを示しており、ニューマンがこの時計を楽しむことができたのは、亡くなるまでのわずかな期間だけだったことを物語っています。この時計は、2008年8月13日にライムロックパークで行われた彼の象徴的なラストレーシングラップの際に着用され、妻ジョアンから贈られた最後のデイトナです。

映画スターからレーシングカードライバーに転身し、腕時計の後ろにラブレターを隠してサーキットを疾走する姿を想像すると、私たちの心の中にちょっとしたノワール・ハリウッド・マジックが湧き起こります。

こうした物語が世間に公開されるのは、登場人物たちがレーシンググローブを外してからずっと経ってからであることが多い。残っているのは、それらが刻まれた媒体と、それらが現代の生活の中で呼び起こす感情だけです。

116519 Daytona

PROPERTY FROM THE WORLD OF JOANNE WOODWARD AND PAUL NEWMAN
Rolex
Reference 116519 Daytona | A white gold automatic chronograph wristwatch, Circa 2006

Restricted Species
Estimate
500,000 – 1,000,000 USD

Gifted to Paul Newman by Joanne Woodward who had the case back engraved ‘DRIVE VERY SLOWLY JOANNE’

16520 ‘Zenith’ Daytona

PROPERTY FROM THE WORLD OF JOANNE WOODWARD AND PAUL NEWMAN

Rolex
Reference 16520 ‘Zenith’ Daytona | A stainless steel automatic chronograph wristwatch with bracelet, Circa 1993

Estimate
500,000 – 1,000,000 USD

Presented to Paul Newman by Rolex, sponsor of the 24 Hours of Daytona race, to commemorate when he won the Man of the Year award. The case back is engraved ‘Rolex at Daytona 24 Paul Newman Rolex Motorsports Man of the Year 1995′.