雑誌の表紙に見る「腕時計のトレンド」を振り返る【1990年~2010年】

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Watch Trends as Seen in Magazine Titles

今回はメジャーな腕時計雑誌の表紙をチェックして当時のトレンドを確認していこうと言う内容です。

やっぱり時代時代の顔になる人気のアイコンモデルが表紙に選ばれるんじゃないかな?なんてことで「あ~やっぱりそうだよね」とか「え~こんなモデルが表紙を飾るんだ」みたいに、皆さんと懐かしんだり驚いたりしたいと思います。

 

1990年

世界の腕時計 ワールドフォトプレス 平成2年(表紙の画像は後に出た復刻版)創刊号。

1990年ですねぇ、ちびまる子ちゃんのTVアニメが放送開始された年だそうですよ。スーパーファミコンが発売されたとか、東西ドイツが統一したとか、湾岸戦争やバブル崩壊で株価が暴落したとか、大きなニュースもありました。

当時私はまだ子供で腕時計には全く興味ありませんので空気感はわかりませんが、カルチェやローレックスが人気だったのは雑誌を見れば一目瞭然。

コンビネーションモデルのデイジャス(デイトジャスト)や、バブルバックのようなヴィンテージが流行ってました。

なかなか渋いチョイスですね。

ローレックスじゃなくて、ちゃんとロレックスって書いてあります(笑)いつの人がローレックスって呼ぶんだろう?

アヴィエーションウォッチやワールドタイムみたいな「投資価値」なんてまったく無関係で、小さい時計にもこんなすごい機能があるんですよ!と純粋に紹介しているあるべき姿なのが伺えますね。

当たり前なんですが、現在はその当たり前を飛び越して機能より価格的な時計ファンが多そう・・・

 

1991年

とは言え「値上がり必至の注目ブランド」みたいな見出しがありますので、金銭的な価値は30年前でも売り言葉になっていたんだな。

チューダーではなくチュードルが表紙。

薔薇サブこの時に買ってたら今は凄いことになっていたでしょう。

ミリタリーウォッチ特集。

今と違い転売が可能な現行機ではなく、アンティークウォッチの方が人気だったようですね。

ロレックス・デイトナですね~やっぱり。

そしてロレックスのアンティーク特集。

ミリサブが表紙に。

1992年

1992年

既にパネライの情報が出ていますね。ロレックスムーブメントを積んだイタリア海軍の腕時計は、当時の読者の方にはどう映ったのか気になります。

スウォッチが表紙になっています。

やはりロレックス デイトナが表紙だと雑誌が売れたのでしょう。

ブライトリング特集。

 (74780)

雑誌は異なりますが1991年の広告。

デイトナ6263が780,000円。

1993年

1993年

カルティエにフューチャー、バーゼルフェア93のレポートなど面白そう。

世界の腕時計はロンジンやブライトリングが好きですね。

当時の担当さんの好みでしょうか。

クロノBが表紙に掲載されています。

年1でデイトナ。

雑誌の売れ行きが変わるのでしょう。

ドメスティックブランドをフューチャー。

そしてオメガのスピードマスター物語だそうです。気になります。

私の大好きなポルシェデザイン・オーシャン2000。

ロイヤルオーク オフショアは1993年生まれですが、まぁ表紙には出てきませんね・・・

1994年

1994年

ヴァシュロン・コンスタンタン、ブランパン、ブレゲ。

スイス時計の現在を語る。

また出た!ブライトリング。世界の腕時計はブライトリング特集が多めです。

亀戸私設写真館・・・何だろう?

アンティーク人気はまだ続いています。

遂に表紙にパテック・フィリップが登場。

パテック・フィリップ Ref.2468が素敵です。

1994年と言えばA.ランゲ&ゾーネが再興した年ですが、どこにも表紙には書かれていませんね。

1995年

1995年

カルティエ パシャCがリリースされました。

若い女性に大人気でしたね。

まだ一般的にはコンプリケーションの認知度が低かったのでしょう。

こういうマニアックな図解を特集して表紙にしちゃうのが凄い。

コレを見て時計師を目指した人がいたのかも知れません。

ブライトリングとオメガの特集。

日本人とΩ。

オメガは日本で人気だったんですね。

雑誌は年4冊の創刊になりましたね。

まだ時計ビギンではなくビギンの1特集でした。

推されてる「イマドキ時計」、皆さんはどれ知ってますか?(笑)

1996年

1996年

黄金のタンクフランセーズ。

ハリーウィンストンが創る珠玉の時計。

ジャガー・ルクルトのレベルソが表紙に。

アヴィエーションウォッチと関係した内容だったのか気になる。

ダブルネームロレックスの系譜。

当時はニセモノのWネーム(Wスタンプ)が出回っていました。

セイコー・クレドール、この頃はグランドセイコーよりクレドールの方が高級機で人気がありました。

GMTマスターはペプシではなく黒モノトーンが人気でした。

パシャ大研究、パシャの人気がでてきたのかも知れません。

monoマガジン・ウォッチアゴーゴーです。

96年の時点で97年発売のオメガ新作情報が解禁されていたみたい。現在とは発表の方法が異なるんですね。

そしてやっぱりロレックス。

1997年

1997年

ブレゲがフューチャーされました。

アエロナバルめちゃめちゃ格好良いですね。

カルティエ創業150周年。

ヴィニュワールにタンクヴァスキュラント。

1997.11号。

やっぱりブライトリング大好きですね。

monoマガジンのウォッチガゴーゴー。

当時はまだまだビンテージブーム。アメリカンウォッチも面白い特集ですね。

アメカジブーム全盛期。

チューダーがチュードル呼びの頃、タイガーウッズコラボがありました。

10名にプレゼントは嬉しい。

ジャラール・ペルゴとフェラーリのコラボレーションは当時相当話題だったに違いありません。

木村拓哉さんがエクスプローラー14270を着用。

一気にロレックスが若者に浸透した伝説のTVドラマ「ラブジェネレーション」は1997年放送。

LEDウォッチですよ、レトロフューチャー。

しかし、今だったら絶対に表紙を飾るであろう「アクアノート」が無かったり、オメガ スピードマスタープロフェッショナルの40周年記念の話題が見当たりません。

小さくですが「雲上ブランドのスポーツウォッチを狙え」と書かれています。

コンステレーション。

1998年

1998年

グランドセイコー。最高の普通の実現に賭ける人々。

今では実現しています。

何のタンクでしょう?プラチナ・手巻き・・・

1998.11号。

年末になるとブライトリングの特集を組みますね(笑)

こちらはビギンの時計記事。

パネライブランドの復活と一般販売の話題がありました。

スポーツロレックスが大人気。

IWCのパイロットウォッチ マーク15がライバルに浮上。

INCIPIOがミルガウスの完全レプリカを作って売ってたと記録があります(笑)

X-33もこの頃からなんですねぇ。

【エピソード1】23歳で買った初めてのロレックスについて思い出しながら書く

私がファーストロレックスを購入したのがこの時期。

ブランドストーリーがアラン・シルベスタインから始まる時代。

1999年

1999年。

セイコー・クレドールとジャガールクルトが特集されています。

エベルが表紙!渋い。

皆さんエベルご存知でしょうか?

トゥールビヨンって言葉もマニアな時計オタクしか知らなかったでしょうね。

日本限定1本のパネライ・ラジオミールってなんでしょうか?

ゴージャスなカルティエウォッチ。

セレブな女性が当時選ぶのはほぼほぼカルティエだったかも知れません。

普通のお金持ちの女性は金無垢のデイトジャストが多かったイメージ。

ゼニス・エルプリメロをここで特集、もちろんロレックス関連のニュースに付随しているのでしょう。

ドイツ時計とスイス時計だけどドイツっぽいIWC。

1999.11号。

世界の腕時計の年末はブライトリングで締まります。

続いて時計ビギン。

こちらもブライトリング。ミッションウォッチ特集。

1999年の夏号では「デイトナ(16520系)が生産中止!」と大々的に報じされていました。

116520がリリースされる前に16520の生産中止がわかってたんですね。

そしてデイトナを振り返っています。

ゼニスのレインボーも当時人気でした(セカンドマーケットで20万円台)。

「キミはまだブランドだけで選んでないか?」

スポーツロレックス いま買いのグレート7が気になりますね。

そして買うなら定番モデルという事で「永世定番時計」。

基本は一生モノ、私もそう思って買った最初の1本が、今日まで続く趣味の入り口だったとは(因みに最初の1本は購入4年後に売却して転生しました)。

 

さて、1990年から1999年までこうして振り返りますと、やはり「ロレックス」主に現行機よりビンテージモデルがブームだったようです。デイトナはもちろん、後半は木村拓哉さんの影響からエクスプローラーも人気爆発。

次にカルティエの存在感、ブライトリング、オメガと人気があるような雰囲気を感じます。

エベルやジラール・ペルゴのフェラーリシリーズなども時計オタクにはハマっていたのかも知れません。

ダニエル・ロートや、アラン・シルベスタインなんかもフューチャーされていますが、現在話題のメインになるパテックフィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、A.ランゲ&ゾーネなどはあまり話題にはなってないですね。

 

2000年

2000年

遂に新時代に突入です。

Y2Kなんて今では呼びますけど、当時はパソコンの2000年問題なんかで大晦日騒がしかったですね。

パソコンをチェックしに会社に行った思い出があります(笑)

キネティックは当時革新的なムーブメントでしたが、スプリングドライブやGPSソーラーウォッチの方が現在は活躍しています。

ブレゲ特集。

凄い、ボーム&メルシェが表紙になっています。

そしてカルティエの婦人時計。

ようやくラグジュアリースポーツモデルが表紙を飾りました。

ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズクロノグラフ(初代)。

2000.12。

また年末はブライトリングです(笑)

時計ビギンはIWC ディープワン。

オメガから今の様にヒストリーの詳細が発表されてなかった頃、月に降り立ったムーブメントはCal.321かCal.861か特集になってたんですね。

デイトナ・デイデイト・チェリーニが一新!

そしてジワジワとパネライの人気に火が着き始めました。

ファッション雑誌も。

プアマンズ・ロレックスことチュードル、当時5万円から買えたんだな~。

浜ちゃんが着けてるサブノーデイトなら10万円台でしたけどね。

2000年と言えば、やっぱり新型デイトナですよね。

世界の腕時計では表示を飾りませんでしたが、一般的な時計オタクにはデイトナのニュースが1番刺さります。

そしてここでもパネライ、じょじょにデカ厚時計の存在感が増していきます。

シャネルのフルセラミックモデル J12も2000年に誕生しています。

 

2001年

2001年

クレドール フェニックス クロノグラフがドーン。

格好良いですね。

ハッピースポーツやミッレミリアじゃないショパール。

男性にもカルティエ、特にパシャが流行りましたね。

2001年のピアジェと言えばアップストリームじゃないの?

2001.11号

ブレゲのトゥールビヨンの下にブライトリング2001特集の文字が。

時計ビギンの方がトレンドを意識した表紙ですね。

遂にパネライとフランクミュラーが一世風靡し始めます。

フランクミュラーがいまブレイクする理由。

ね?本当にお金持ちや芸能人がフランクミュラーを好んで着けていました。

デイトナも好調です。

ロレックスだけの雑誌も出てくるようになりました。

特集を見ると「ブレイクの予感 オメガ・キムタクモデル」だそうです。

ドラマ HEROで着用されたスピードマスター 125周年記念モデルのことですね。

そして2001年はリシャール・ミルが創業しています。

2002年

2002.01。

年初もブライトリングからスタート。

ヴァシュロンコンスタンタンの表記がまだバセロン・コンスタンチンでした。

もうこのモデル持ってる方いらっしゃらないんじゃないでしょうか?

ジラール・ペルゴ シーホークII。

ゼニスとユリス・ナルダン。

2002.11号。

ピアジェのウルトラシン、そしてブライトリングに見る技術進化。

スウォッチグループの存在感。

アイクポッド・トゥールビヨン。

2002年 福岡の高山さんで購入した2本目のロレックス エクスプローラーII 16570。

 

2003年

世界の腕時計の表紙、雰囲気だけですけど・・・なんか変わりましたね。

[特集] 2003年注目メーカー
独自性で市場を切り開く小規模メーカーたち/煌きにときめく宝飾時計の美学 ブシュロン、ブルガリ、カルティエほか10のメーカーが宝飾の競演。ヨーロッパの歴史が築いた美の文化に触れてみたい

[特集] パテックフィリップの世界
カラトラバ・コレクション

[特集] ティファニー物語
宝飾商として多くのデザインを生み出したティファニーの歩みを辿ってみたい

[特集] フルーリエを訪ねて
スイスのジュラ地域に位置するフルーリエはかつて時計産業で栄えた村。その地の時計作り復興を図り、工房を設けるボヴェ、ショパール、パルミジャーニ・フルーリエの3社を取材。

[特集] SINNの現行ラインアップをみる
プロフェッショナル・ユースを前提に作られ、根強い人気を保つドイツのジン。その現行モデルを網羅

[特集] バーゼルワールドにみる、2003年腕時計潮流
今年の腕時計の傾向は?各社話題のモデルを中心にコンプリケーションからスタンダード、そしてレディース・ウオッチまで、バーゼル発表の新作の中から72本を厳選して一挙公開。

[特集] ヴァシュロン・コンスタンタン ラインアップ
1755年の創業から今日まで、ジュネーブの高級時計作りを守り続ける名門メーカーの現行主要モデルを紹介し、その技術と意匠の個性を探る

[特集] 時計メーカーもうひとつの顔
時計メーカーの中には自然環境保護、人道的援助、芸術支援など社会的な活動を行っている企業も数多い。企業の利潤追求とは異なるもうひとつの側面を、声高に訴えることなく地道に維持しつづけるメーカーの一部を紹介します。

[特集] 2003年メーカー別新作情報
バーゼルに出展した時計メーカーのうち67ブランドとジュネーブでお披露目した21ブランドの新作を、各時計メーカーの傾向とともに紹介する。パテック、ショパール、フランク・ミュラー、などなど話題作から新バリエーションまでここに一挙公開

[特集] カルティエ  創造の真髄を探る
名門ジュエラーの150年以上にわたる流れのなかで受け継がれる創造の哲学を、過去の名品と今年の新作、また様々な人々のインタビューを通して探る。 現行品カルティエ腕時計カタログ付き

[特集] IWC現行ラインアップ
2003年のSIHH発表の新作から人気の高いパイロット・ウオッチや代表モデルの”ダ・ヴィンチ”まで、現行品をカテゴリー別に紹介。

[特集] ジャガー・ルクルトにみる自社一貫製造の意味
1833年にはじまるジャガー・ルクルトの歩みは、スイス時計産業のひとつの特徴を表している。それはムーブメントを自社で開発し、製造するマニファクチュールである点だ。ジャガー・ルクルトの最新モデルを通して開発から完成品まで自社一貫体制の意義を探る。

[特集] パルミジャーニ・フルーリエの発展
時計師ミッシェル・パルミジャーニは過去の名品の修復でその技術を高く評価され、「神の手をもつ」とさえ言われた。今日、高級時計メーカー、パルミジャーニ・フルーリエのオーナーとして歩む彼の姿をとらえる。

[特集] ラインアップ パネライ/クロノスイス
潜水時計をルーツとするパネライ。現行コレクションを5ラインに分けてご紹介/機械式時計の専門メーカー、クロノスイス。「私の時計は100年遅れています」と自ら語るラング氏の現地取材を交えつつ、彼の哲学が息づいたクロノスイスのコレクションをラインアップ

ハリウッドスターと腕時計の関係性が濃くなっていきます。

タグホイヤーのオータヴィアが表紙。

「クルマ好きは時計好き」この頃もしっかりモータースポーツとのコラボレーションが熱かったですね。

ブライトリングはベントレーとコラボ。

2003年はサブマリーナー50周年記念モデル グリーンサブマリーナー16610LVがリリースされますが表紙は飾らず。

 

2004年

2004年

[特集] 国産時計の現在
日本の時計を世界市場に広めたクオーツ腕時計を発表してからすでに35年。この間に腕時計をめぐる状況は変動を繰り返し、今日、国産時計メーカーはスイスの機械式時計に対向するべく独自の道を検索している。セイコー、シチズン、オリエントの国産3社を取材し、日本独自の技術開発を柱に時代に向けての個性作りに力を入れる彼らの状況を探る。

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[特集] SINNのオリジナル・スタンダード
革新的な技術や機構の導入によって数々のプロフェッショナル・ウオッチを輩出するドイツの名門時計メーカーSINN。同社が昨年のバーゼルで発表した3つの最新技術とは何か?その驚くべき内容と最新モデルを紹介する。

[特集] ランゲ・アンド・ゾーネ コレクション
名実ともにドイツ・グラスヒュッテの高級時計づくりを復活させてたランゲ・アンド・ゾーネ。独自の機構を搭載する代表モデルを6つのカテゴリーに分け、その魅力を迫力する写真で紹介する。

[特集] タグ・ホイヤー コレクション
過去の名品を復刻したクラシック・ピースから本格プロフェッショナル・ウオッチ、そしてアヴァンギャルドなデザインのスポーツウオッチまで、タグホイヤーの主要ラインナップを一挙に公開。

[特集] グランドセイコー 進化する実用時計
スイス時計を追い抜くことを目標として1960年に誕生し、以降40年以上にわたって日本の時計の最高峰であり続けるグランドセイコー。そのもっとも新しい進化の結晶、2004年バーゼル発表モデルをいち早く誌上公開。デザイン、ムーブメント、文字盤の仕上げなど、多角的なアプローチで最新作を紹介する。また、強化耐磁モデル「SMR40000」の耐磁性能を徹底検証。

[特集] ブルターニュにリシャール・ミル氏を訪ねて
「飛行機やクルマは第二次世界大戦後、めざましく進化したのに、機械式時計に現代的な技術応用が見られない」と語るリシャール・ミル氏は「時計のF1」を目指す。2001年にRM1トゥールビヨンでデビューし、一躍、ハイテク高級時計として注目を浴びた氏を、彼が住むフランス・ブルターニュの古城に訪ね、その独創の源を探った。

遂にリシャール・ミルの特集が組まれています。

 

[特集] 2004バーゼル&ジュネーブ
編集部が取材した98ブランドの新作腕時計を59ページで大特集。

[特集] カルティエ サントスウオッチ誕生100年
カルティエの傑作時計にその名を残すサントス・デュモンの面影をブラジルに訪ね、国民的英雄である彼の人間像を探る。

[特集] ジェラルド・ジェンタ コレクション
独特の意匠と複雑時計の技術で独自性を発揮するジェラルド・ジェンタ。ベーシックモデルから複雑時計まで、2004年発表の最新作を含めたモデルの紹介、ジュネーブの工房とデザインスタジオの取材で同メーカーの魅力に迫る。

[特集] グラスヒュッテ・オリジナル コレクション
東西ドイツ統合を背景に誕生したグラスヒュッテ・オリジナルは現在スオッチ・グループ傘下に入り、独自の技術開発を進め注目を集める。その質実剛健なつくり、威厳をたたえる横顔を代表ラインアップを通して紹介します。

それでも年末号はブライトリング。

ロレックスがとにかく人気でロレックスの購入ガイド本がたくさん書籍やコンビニに並びました。

で、グリーンサブマリーナーがようやく表紙に。

 

2005年

2005年。

ヴァシュロン・コンスタンタン創業250周年。

2005年注目メーカーにパルミジャニ・フルリエやF.P.ジュルヌの名前があります。

<ロジェ・デュブイ>
新進ブランドながらジュネーブの高級機械式時計メーカーとして順調に発展するロジェ・デュブイ。強烈なインパクトで迫る独特の意匠が特徴のコレクションをライン別にご紹介します。

<ヴァシュロン・コンスタンタン>
創業250周年を迎えた同社。昨年夏に完成した新工場、12月にリニューアル・オープンしたメゾンのほか2005年コメモレーション・モデルや日本でスタートしたギルド制度をご紹介します。

パネライ、ロジェ・デュブイ、フランクミュラー、そしてウブロと新たな時代が始まっています。

スイス時計の新しい力「ウオッチランド」探訪
フランク・ミュラー、ピエール・クンツ、ヨーロピアン・カンパニー・ウオッチに加え、今年、ロドルフを傘下に入れたフランク・ミュラー・グループ。ジュネーブ郊外ジャントウに設けたウオッチランドを拠点としながら、ジュネーブ均衡からジュラ地方に広がる地域の各所に複数の部品製造部門を増やし、自社製造率を高めている。100%スイス製であることを強調する彼らの実態を取材した。グループ各ブランドの最新作を含めたラインアップも紹介。

またエベル来た~。

時計オタクのバイブル 日本版のクロノスが2005年に創刊。

表紙から気合を感じます。

ロレックスとパネライ。

2005年 父親に買ったオメガ アクアテラ レイルマスター、今は私の元に帰ってきました。

 

2006年

最新複雑時計を解明
F.P.ジャルヌ初のステンレススチール・ウオッチであり、グランソヌリ、ミニットリピーターを備える「ソヌリ・スヴレンヌ」、リシャール・ミルの超軽量トゥールビヨン「RM009-1」、A.ランゲ&ゾーネのトゥールビヨン搭載スプリットセコンド・クロノグラフ「トゥールボグラフ」。時計ファンが注目する最新複雑時計を解明する。

タグホイヤー カレラ。

ゼニス デファイ。

グラハム。

ジャガー・ルクルトのレベルソ スクアドラ クロノグラフ。

パネライ・ブライトリング・ロレックス・パテックフィリップが人気四天王だったそうです。

クォークさん行くと貰える雑誌。

私は当時70万円くらいで購入したパテックフィリップ アクアノート 5066Aを愛用していました。

クォーツのロイヤルオークとオーヴァーシーズも40万円くらいで購入して使ってました。

雲上ブランドのラグジュアリースポーツモデルが3本揃ってましたね(笑)

めっちゃ安いけど。

 

2007年

2007年

ノーチラス30周年でようやく、ようやく表紙を飾りました。

17年も掲載されないなんて凄すぎますね。

スプリングドライブ特集。

FEATURE パネライ/H.モーザー
2005年にバーゼルワールドでデビューしたスイスの新進ブランド、H.モーザーが日本で本格的な展開を開始するにあたり、その技術的特性を検証します。またブレスレットの交換がたやすくなったパネライの新モデルを紹介。

今夏、「グランドカレラ」を発表し、カレラ・ファミリーが充実した。グランドカレラ、カレラの限定モデル、レディースの自動巻きなど、新作のラインアップを紹介。

<特別付録>オメガ 新時代のヴィジョン
今年1月、30年ぶりの自社開発ムーブメントとそれを搭載した「アワーヴィジョン」を発表し、新たな時代の幕開けを予感させたオメガ。その現在と将来の構想をさぐる。

「グランドカレラ」誕生-タグ・ホイヤーのプレミアムコレクション
完熟ラグジュアリーウォッチ宣言-エルメス、ディオール、ルイ・ヴィトン
別冊付録 ゼニスパーフェクトブック

巻頭特集
語りつくされたあの名作にまた新たな伝説が加わった!!
-スポーツウォッチ最強列伝/あなたはその価格に納得していますか?
-腕時計の絶対価値~ETAムーブメントの隠され実力を再評価

近頃ちょっとおニューなフェイスが気になる!
-100年ロレックスの魅力1908~2008

画像はありませんが、トピックに新ノーチラス上陸の文字。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.34 (発売日2007年05月28日) 表紙

パワーウォッチはその時その時の話題の新作をドーンと載せてくれますね。

 

2008年

≪特集≫ 2008 注目ブランド
世界の腕時計編集部が2008年に注目するのは――ボヴェ、クエルボ・イ・ソブリノス、BRM、エドックス、hd3、クストス、マーティン・ブラウン、MB & F、ヌベオ――という9つの時計ブランド。そのほとんどは創業から日が浅いものの、ほかにないコンセプトとプロダクツで個性を主張する。それぞれのブランドについて解説するとともに、最新モデルを紹介しよう。

シャネルとオーデマ ピゲのパートナーシップ J12キャリバー3125誕生
今年1月半ばにシャネルがパリで新作を発表した。その新作が搭載するムーブメントは、スイスの名門オーデマ ピゲが自社製キャリバー3120をベースとして、シャネル専用に仕様を変更したキャリバー3125であった。バーゼルワールド前にシャネルが発表した「J12」の新作を紹介するとともに、初の共同プロジェクトの意味を問う。

電波ウオッチ最前線
標準電波をキャッチして正確な時刻を示す電波ウオッチは、現在全世界で10億個ものマーケットをもつという。事実、その技術進歩は目覚しく、受信感度が向上するとともに、デザイン、素材、大きさも多岐にわたっている。また、昨年7月には中国にも電波塔が設立され、インフラも世界規模になりつつある。そこで、国内メーカーの電波ウオッチを取り上げて、使用するシーンを想定しながら最新モデルを中心に紹介していこう。

カルティエ2008
時代の空気を感じ取りながらも、時代の流れに左右されることなく個性豊かな“普遍”を創造するカルティエ。今年は初のジュネーブ・シール取得のムーブメントを発表し「バロン ブルー ドゥ カルティエ フライング トゥールビヨン」搭載した。また、11年目を迎えた「コレクション プリヴェ カルティエ パリ」から登場した最新モデルやダイヤとエナメル装飾を駆使したアニマル・モチーフのハイジュエリー・ウオッチも取り上げる。

夢想から創造へのプロダクト フランク・ミュラー 時の描写力
まるで夢の中で思いついたようなアイデアを実現してしまうフランク・ミュラー。そこには風景や日常生活の中からテーマを発見する吟遊詩人の歌や画家のスケッチのような発想の軽やかさを感じとることができる。アンティークピースの修復やブーム到来以前から取り組んだトゥールビヨンの製造など、豊富な経験と確かな技術力が夢想を創造へと昇華させる裏づけとなっていることは間違いない。そこで「トノウ・カーベックス」を始め、「カサブランカ」「コンキスタドール」「クレイジーアワーズ」「ロングアイランド」といったフランク・ミュラーの現行ラインアップを通して、その時計作りに漂う“作家性”にスポットを当てる。

タグ・ホイヤー カレラ 進化を続ける伝説のスポーツウオッチ
創業四代目にあたるジャック・ホイヤー氏が自らデザインに携わり、命名した唯一の時計「タグ・ホイヤー カレラ」。1964年に誕生し、それまでのクロノグラフの常識を覆した革新的なアイデアとスタイリッシュなデザイン、そして高い精度によって、それは瞬く間にトップレーサーたちに愛用された。この伝説のスポーツウオッチが誕生した経緯や歴代モデルを紹介し、その進化の過程を振り返るとともに、今年のバーゼルワールドで発表された画期的なコンセプト・モデルを始め、「カレラ」の全コレクションをラインアップする。

140周年を迎えたIWC
スイス時計産業の中心地から遠く離れたシャフハウゼンの地に、1868年、ひとりのアメリカ人ビジネスマンによって設立されたIWC。彼の思い描いた時計作りは、スイス人のすぐれた時計製造技術とアメリカン・システムと呼ばれる部品の大量生産方式を組み合わせた合理的な高級時計作りだった。いまやスイス時計界を代表する企業に成長したIWCの歴代ムーブメントや傑作モデルを紹介しながら、環境問題や社会貢献活動に取り組む現在の姿を伝える。

時計デザインはどこへ行く
機械式時計のルネサンスは古典への回帰のみならず、未来への提案を生みだした。既成概念を破った大胆な発想から創造された過激な時計が機械式時計の新時代を築きつつある。新連載の第一回は「ラジカルな異端児の誕生」と題して、ロドルフ、ニコラ・レオツキー、ウルベルク、hD3、リシャール・ミル、MB&Fを紹介する。

パネライスタイルブックⅡ
パネライ復活10年全190本のすべて
だから時計はヤメられない!

機械式時計溺愛のススメ
時を越えた魅力が今も生きている

アンティークがわかると”今”の時計が見えてくる

IWC、オメガ、パネライ。

パネライはこうして作られる
比べてみると見えない長所が見えてきた!!

人気時計ライバル対決

30歳・30万円~・30年使いたい!

30歳からの本格腕時計選び

POWER Watch(パワーウォッチ) No.38 (発売日2008年01月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.39 (発売日2008年03月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.40 (発売日2008年05月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.41 (発売日2008年07月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.42 (発売日2008年09月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.43 (発売日2008年11月28日) 表紙

2008年と言えば「サブプライム問題 リーマンショック」ですね。

高騰していた腕時計の相場が大崩れとなり、トレンドもここを機に変わっていきます。

 

2009年

時計師になりたい
時計のオーバーホールという重要な役割を担うのが“時計師”である。現在、日本の時計師たちはどのような修練を積み、どのような環境で仕事をこなし、どんな考えをもっているのだろうか。時計師養成の現場を取材し、精密なメカニズムに対峙する時計師の世界を見ていこう。時計修理技能士を目指す方のための最新ガイド。

世界の景気は悪くなりますが時計の新作はどんどん出てくる。

カルティエ、パネライ。

遂に100号。

特集 スイス最新時計事情
スイスの機械式時計の伝統を次世代に受け継ぐために、
既成概念を破ったメカニズム、デザイン、製造体制を作り出す21世紀の時計ブランド、
リシャール・ミル、ハリー・ウィンストン、F.P.ジュルヌ、MB & Fを取材し、
それぞれの独自の世界観を探る

時計Begin 2009年春号 (発売日2009年03月10日) 表紙

時計界100年に1度の大変革!

時計Begin 2009年夏号 (発売日2009年06月10日) 表紙時計Begin 2009年秋号 (発売日2009年09月10日) 表紙時計Begin 2010年冬号 (発売日2009年12月10日) 表紙

これなら買える!!・・・しみじみ。

ロレックスを買うなら今だ!!(デイトナが90万円台に突入)

新品よりも中古を選べ!?

セカンドマーケットは本当に安かったですね。

ロレックスのアンティークや、今では目が飛び出そうなラグジュアリースポーツモデルなんかも非常にお買い得でした。

が、世界は腕時計どころではありませんでしたよ・・・

 

2010年

2010年になりました。

為替のグラフです。

こうして大きく見ると波があり繰り返しますので、また円高に向かうと思われます。

  • 1990年1年間の平均ですが1ドル144.7925円
  • 1995年は94.0596円
  • 1998年は130.9053円
  • 2000年は107.7655円
  • 2002年は125.3880円
  • 2004年は108.1926円
  • 2007年は117.7535円
  • 2010年は87.7799円
  • 2012年は79.7905円、凄い円高で海外の商品がお買い得に買えました。

希望を見出したスイス時計。

タイトルが切ない。

2010年、まだラグジュアリースポーツモデルはそこまで話題に上がっていませんね。

ノーチラスの新作(5711/1A-001)も本当に欲しい方は買えていたでしょう。

パテックフィリップと言えばゴールドの時計と言うイメージですもんね。

クロノス日本版 第29号 (発売日2010年06月03日) 表紙

やっぱりこう言うのが良いんですよ。

時計Begin 2010年春号 (発売日2010年03月10日) 表紙時計Begin 2010年夏号 (発売日2010年06月10日) 表紙時計Begin 2010年秋号 (発売日2010年09月10日) 表紙

アンダー10万円から探すはじめての本格腕時計。

今すぐ買えるアンダー40万円 新作(得)時計。

激突 ブライトリング VS タグホイヤー。

雑誌のタイトルにも力が無いですね・・・そんな時代でした。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.50 (発売日2010年01月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.51 (発売日2010年03月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) vol.52 (発売日2010年05月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.55 (発売日2010年11月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.54 (発売日2010年09月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.53 (発売日2010年07月28日) 表紙

パワーウォッチは相変わらず庶民的なモデルで、こう言う不況の時に刺さりますが、本来腕時計は富裕層の趣味なので、高級時計紙と庶民派時計紙は当時どちらが部数出たのか気になります。

まとめ

いかがでしょうか?

「雑誌の表紙に見る「腕時計のトレンド」を振り返る【1990年~2010年】」でした。

2000年以降はデカ厚ブームやオシャレやファッションを意識したモデルが人気を博しました。

カルティエ、ブルガリ、シャネルのJ12、フランクミュラー、そしてパネライ、ウブロのビッグバンと続きます。

4桁ロレックスの人気もリーマンショックまでは上がり続けていました(バブルバックなどの更に古いアンティークモデルはそこまで話題にならなくなっていました)。

因みにデイトナが1番人気ですが、次にヨットマスターロレジウムとサブマリーナーデイト、エクスプローラーと続き。GMTマスターIIはブラックがエクスプローラーIIもブラックが人気でした。

シードゥエラーや金の入ったモデルはあまり人気が無かったですね。

身に着けるアクセサリーもゴールドではなくプラチナやホワイトゴールドが人気だったと思います。

今でも人気なのはロレックスとカルティエ、1990年から変わってないですよ・・・凄いな。

雲上ブランドは主に複雑機構や美しいドレスウォッチにスポットが当たっていて、スポーツモデルはかなりマニアック。

私が購入した2006年頃は時計が好きでも、「ノーチラス」や「ロイヤルオーク」などモデル名が分からない方も多かったイメージです。

次は2011年から2023年までを見ていこうと思います。

腕時計雑誌に見るトレンドを振り返る【2011年~2023年】

それではまた!

 

#ZENMAIのココ東京

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