腕時計雑誌に見るトレンドを振り返る【2011年~2023年】

ZENMAI
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Watch Trends as Seen in Magazine Titles

今回も、前回に引き続きメジャーな腕時計雑誌の表紙をチェックして当時のトレンドを確認していこうと言う内容です。

やっぱり時代時代の顔になる人気のアイコンモデルが表紙に選ばれるんじゃないかな?なんてことで「あ~やっぱりそうだよね」とか「え~こんなモデルが表紙を飾るんだ」みたいに、皆さんと懐かしんだり驚いたりしたいと思います。

前回(1990年~2010年)の軽い総括ですが、ずっと人気なのはロレックスとカルティエ、1990年から変わっていません。雲上ブランドは主に複雑機構や美しいドレスウォッチにスポットが当たっていて、スポーツモデルはかなりマニアックな存在でした。90年代はビンテージブームでアンティークのロレックス(スポーツモデル以前)などが人気、2000年以降はデカ厚ブームやオシャレやファッションを意識したモデルが人気を博しました。ブルガリ、シャネルのJ12、フランクミュラー、そしてパネライ、ウブロのビッグバンと続きます。

2008年にはリーマンショックがあり相場が大崩れ、そして時計のトレンドも変わっていくことに・・・

それでは続きの2011年から見ていきましょう。

 

2011年

2011年です。

日本では東日本大震災が起こり、原発事故で甚大な被害が。未だ復興の途中だという事を忘れてはいけませんし福島は風評被害に負けないで頑張って欲しいです。

嬉しいニュースには、なでしこジャパンがサッカーW杯で優勝という偉業を達成。

時計の相場に直結するニュースに歴史的な円高一時1ドル75円32銭を記録しました。

パテック・フィリップ Ref.2468、世界の時計22号(1994年)以来、久々に表紙を飾りました。

クリストフ・クラレとジュリオ・パピが何の時計を作っているのか浮かびません・・・

「バーゼルワールドは世界同時不況の影響を克服したスイス時計の好調ぶりを反映した賑わいのなかで幕を閉じた。」だそうです。

回復の兆しが見えたんですね。

IWC特集。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.56 (発売日2011年01月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.57 (発売日2011年03月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.58 (発売日2011年05月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.59 (発売日2011年07月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.60 (発売日2011年09月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.61 (発売日2011年11月28日) 表紙

庶民寄りのグッドマガジン パワーウォッチ。

30万円ほどに絞っておすすめしてくれています。

時計Begin 2011年春号 (発売日2011年03月10日) 表紙時計Begin 2011年06月10日発売号 表紙時計Begin 2011年09月10日発売号 表紙時計Begin 2011年12月10日発売号 表紙

時計ビギン。

まだフランクミュラー、パネライが表紙を飾りますね。

クロノス日本版 第34号 (発売日2011年04月02日) 表紙

クロノス。

キーワードは「薄型・シンプル・立体感」となり、デカ厚脱却を報じています。

クロノス日本版 第35号 (発売日2011年06月03日) 表紙

シンプル VS. コンプリケーション 二極化するブランド戦略
「薄型」「シンプル」というキーワードが際立ったS.I.H.H.に対し、バーゼルワールドが
見せたのは“多様性”であった。

クロノス日本版 第38号 (発売日2011年12月03日) 表紙

カバーストーリー パネライ「ルミノール サブマーシブル 1950 3デイズ オートマティック ブロンゾ 47mm」。

これはぶっ飛びましたよね。

ブロンズケースブームの到来です。

 

2012年

2012年です。

皆さんならお気付きだと思いますが・・・

この年はロイヤルオーク誕生40周年で、15202STジャンボがエクストラシンに華麗に転身しました。

雑誌 世界の腕時計では残念ながらロイヤルオークは表紙を飾っておりません。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.62 (発売日2012年01月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.63 (発売日2012年03月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.64 (発売日2012年05月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.65 (発売日2012年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.66 (発売日2012年09月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.67 (発売日2012年11月30日) 表紙

庶民寄りのグッドマガジン パワーウォッチ。

2012年の顔のはずのエクストラシンはありませんね。

ロレックスではスカイドゥエラーがデビューした年ですが、あまり表紙を飾る程では無かったかしら?

ヨットマスターロレジウム 116622やサブマリーナーノーデイト 114060もリリースされています。

時計Begin 2012年03月10日発売号 表紙時計Begin 2012年12月10日発売号 表紙時計Begin 2012年秋号 (発売日2012年09月10日) 表紙時計Begin 2012年06月08日発売号 表紙

時計ビギンさんに期待・・・

ふむふむ、パネライのブロンズケースの話題あり、フランクミュラーの紹介あり・・・

画像にノーチラスとロイヤルオークが小さく映っていますが、そこまで推されてる感じはしません。

クロノス日本版 第39号 (発売日2012年02月03日) 表紙クロノス日本版 第40号 (発売日2012年04月03日) 表紙クロノス日本版 第41号 (発売日2012年06月02日) 表紙クロノス日本版 第42号 (発売日2012年08月03日) 表紙クロノス日本版 第43号 (発売日2012年10月03日) 表紙クロノス日本版 第44号 (発売日2012年12月03日) 表紙

クロノスさんでもエクストラシンは表紙は飾らず。

「特集 復刻モデルの純度と手法 秀作機の完成度を徹底検証」こちらでフューチャーされておりますが、そこまでクロノス読者や消費者が興味を持っていなかったのかどうなのか。

もちろんエクストラシンは入手困難モデルでした。

 

2013年

2013年、10年前になりました。

まだ腕時計ブームには突入しておりません。

ただセレブたちは腕時計を着実に入手している時期で、高級機を扱う雑誌では徐々にラグジュアリースポーツモデルが表紙に登場してきました。

因みにこの時期には「ラグスポ」なんて言葉は無かったと思います。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.68 (発売日2013年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.69 (発売日2013年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.70 (発売日2013年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.71 (発売日2013年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.72 (発売日2013年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.73 (発売日2013年11月30日) 表紙

庶民の味方パワーウォッチさん。

やはり予算は30万円なんですね・・・

オメガスピードマスター 購入指南、G-SHOCK 30年の軌跡、バーゼルワールド新作腕時計 200選。

まだ腕時計に100万円使うのは「おかしい人」だった時期です。

この年に登場したGMTマスターII バットマンでロレックスの人気ぶりは相変わらず高いと感じましたが、定価オーバーしても僅かなプレミアムで、そもそも定価も80万円ほどでしたので(たしか864,000円)100万円払うのは基本的にはデイトナだったり、お金持ちの方の無垢モデルくらい。

時計Begin 2013年03月09日発売号 表紙時計Begin 2013年06月10日発売号 表紙時計Begin 2013年09月10日発売号 表紙時計Begin 2013年12月10日発売号 表紙

時計ビギンの表紙はこんな感じです。

タグホイヤー、カルティエ、パネライ。

本当にパネライは強かったですね。

 

2014年

世界の腕時計 No.120 (発売日2014年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.121 (発売日2014年09月08日) 表紙世界の腕時計 No.122 (発売日2014年12月08日) 表紙

2014年です。

パテックフィリップ創業175周年と言う特別な年で、大規模な展示会「パテック フィリップ展~歴史
の中のタイムピース~」が開催されました。

現在パテックフィリップのコレクションをされてる方はほぼ全員参加したと思われます。

ノーチラスが一般的に認知される数年前ですね。

もちろん5711/1Aは発売時から入手困難なモデルでしたが大幅なプレミアム価格と言うわけではありませんでした。

エクストラシンもそうですが、知る人ぞ知る名作と言ったカテゴリー。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.74 (発売日2014年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.75 (発売日2014年03月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.76 (発売日2014年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.77 (発売日2014年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.78 (発売日2014年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.79 (発売日2014年11月29日) 表紙

時計を知らない人でも知っているメーカーが表紙に載りやすいパワーウォッチ。

パネライがまだまだ強い。

このあたりから各メーカー「ヘリテージデザイン」が急速に増えだしてきました。

時計Begin 2014年4月号 (発売日2014年03月10日) 表紙時計Begin 2014年7月号 (発売日2014年06月10日) 表紙時計Begin 2014年10月号 (発売日2014年09月10日) 表紙時計Begin 2015年1月号 (発売日2014年12月10日) 表紙

時計ビギンさんで「大人なスポーツウォッチ」が取り上げされました。

ラグジュアリースポーツモデルの新時代幕開けです。

コレで一般的にも認知が拡がり、TVで有名人が着用し始めます。

クロノス日本版 第53号 (発売日2014年06月03日) 表紙クロノス日本版 第55号 (発売日2014年10月03日) 表紙クロノス日本版 第56号 (発売日2014年12月03日) 表紙

ウブロ 「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック」、ブルガリ 「ブルガリ オクト フィニッシモ トゥールビヨン」、リシャール・ミル 「RM 38-01 トゥールビヨン Gセンサー バッバ・ワトソン」。

だんだん最近のモデル的な肌感覚の高級機が表紙を飾ります。

そして!

第一特集
044― 「ラグジュアリースポーツウォッチの進化と真価」今選ぶべき最上モデルの必須条件

今やマーケットにおいて重要かつ戦略的なポジションを占めるに至った〝ラグジュアリースポーツウォッチ〟。
だが、何をもって〝ラグジュアリースポーツウォッチ〟とするのか、明確な定義があるわけではない。
本特集では、〝ラグジュアリースポーツウォッチとは何か?〟という命題に、その進化の歴史をたどり、かつ現在、マーケットにおいて認知されている代表モデルのディテールを徹底検証することで、ジャーナリスティックに迫っていく。
加えて、各メーカーが考える定義を調査・提示し、メーカーとユーザーのふたつの視点からその真価を明らかにする。

046 ― 0【クロノス日本版】が考える現在の〝ラグジュアリースポーツウォッチ〟の定義
048 ― Ⅰ〝元祖〟ラグジュアリースポーツウォッチの登場
056 ― Ⅱ〝デカ厚〟時代の到来が生んだ現代のラグジュアリースポーツウォッチ
068 ― Ⅲ 新時代のラグジュアリースポーツエレガンス
076 ― Ⅳ スペックを追求した本格的スポーツウォッチの高級化
088 ― Ⅴ 検証〝ラグジュアリースポーツウォッチ〟の定義 

遂にクロノスでもしっかりはっきりラグジュアリースポーツモデルが話題の中心に。

とは言え、嘘みたいな価格になるまではまだ時間があります。セカンドマーケットも反応しておりません。

 

2015年

世界の腕時計 No.123 (発売日2015年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.124 (発売日2015年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.125 (発売日2015年09月08日) 表紙世界の腕時計 No.126 (発売日2015年12月08日) 表紙

世界の腕時計は「蓄積」が好きですね。

全ては蓄積です。知も技術も人も名声も、すべては蓄積。

スケルトンが流行りだすのがこの頃。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.80 (発売日2015年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.81 (発売日2015年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.82 (発売日2015年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.83 (発売日2015年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.84 (発売日2015年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.85 (発売日2015年11月30日) 表紙

時計の相場はだいぶ戻ってきていますが、10万円で買う!とかUSED購入指南などまだまだバブルの兆しが無いタイトルが目立ちますね。

ただラグジュアリースポーツモデルが表紙にちょこちょこ登場しています。

時計Begin 2015年4月号 (発売日2015年03月10日) 表紙時計Begin 2015年7月号 (発売日2015年06月10日) 表紙時計Begin 2015年10月号 (発売日2015年09月10日) 表紙時計Begin 2016年1月号 (発売日2015年12月10日) 表紙

フランクミュラーやパネライ推しから少し色が変わってきた時計ビギン。

ホイヤー01が登場しましたが大きな話題にはなっていません。

クロノス日本版 第58号 (発売日2015年04月03日) 表紙クロノス日本版 第61号 (発売日2015年10月03日) 表紙

カルティエ 「クラッシュ スケルトン ウォッチ」、パネライ 「ラジオミール 1940 3デイズ アッチャイオ-42mm」。

クロノスは最初から取り扱っていますが、モリッツ・グロスマンやH.モーザーなどが高級時計紙以外でも語られるようになってきています。

 

2016年

世界の腕時計 No.127 (発売日2016年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.128 (発売日2016年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.129 (発売日2016年10月07日) 表紙世界の腕時計 No.130 (発売日2016年12月16日) 表紙

3月17日から24日にかけて開催されたバーゼルワールドで登場した新作をブランド別に紹介します。スイス時計の不況が懸念される今日ですが、各社はそれぞれの“持ち味”を表現した新作で個性を競いあっていました。まさに百花繚乱の時計の世界をお楽しみください。

そうなんですよね、リーマンショック以降スイスの時計業界はまだまだ好調とは言えない状況でした。しかしこの2016年から腕時計ブームが加速します。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.86 (発売日2016年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.87 (発売日2016年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.88 (発売日2016年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.89 (発売日2016年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.90 (発売日2016年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.91 (発売日2016年11月30日) 表紙

ロレックスから新型のデイトナが登場、一気にロレックスブームが巻き起こります。

表紙にはまだパネライが鎮座しますが、主役はラグジュアリースポーツモデルとロレックスに!

時計Begin 2016年4月号 (発売日2016年03月10日) 表紙時計Begin 2016年7月号 (発売日2016年06月10日) 表紙時計Begin 2016年10月号 (発売日2016年09月10日) 表紙時計Begin 2017年1月号 (発売日2016年12月10日) 表紙

やはり時計ビギンはパネライを起用しますね。

時計ビギンさんはロレックスを表紙に載せない!なんて決まりがあるんですかね?

2005年から表紙にロレックスが無い気がします・・・

クロノス日本版 第63号 (発売日2016年02月03日) 表紙クロノス日本版 第67号 (発売日2016年10月03日) 表紙

ヴァシュロン・コンスタンタン 「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク コンセプト・スーパーソヌリ」。

徐々にスポーツモデルが表紙を占めてきました。

欧州や中国の景気減速によって、昨年以上に新作の小粒感が強まったと言われる2016年のS.I.H.H.。

ここから「腕時計ブーム」の快進撃が始まりますよ!

この数年後にはとんでもない価格に跳ね上がります。

 

2017年

世界の腕時計 No.131 (発売日2017年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.132 (発売日2017年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.133 (発売日2017年09月08日) 表紙世界の腕時計 No.134 (発売日2017年12月08日) 表紙

スイス時計業界が連続2年のマイナス成長となっているなかで、各社どのような新作で景気回復を目指しているのでしょうか。

今年はバーゼルでフェアが開かれるようになって100周年を迎えた年でもありました。

パテック フィリップの2017年新作 「デザイン、カラー、サイズ―――多様に時代の流れを反映した新作」、カルティエ“タンク”100周年 「1世紀を経て変わることのない鮮烈な美しさ」

オメガ・スピードマスター “時代とともに進化を遂げる宇宙の夢の語り部”
今年、誕生から60周年を迎えた“オメガ・スピードマスター”。1960年代にNASA(アメリカ航空宇宙局)の公式腕時計に任命され、アポロ11号の人類初の月面着陸をはじめ、さまざまな宇宙での冒険の伴侶となりました。その歴史を辿るとともに、現行の主要モデルをご紹介します。

表紙こそアレですが、かなりトピックの多い2017年。

アクアノート新作、オメガ トリロジーなど今に続くヒット作がリリースされました。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.92 (発売日2017年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.93 (発売日2017年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.94 (発売日2017年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.95 (発売日2017年07月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.96 (発売日2017年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.97 (発売日2017年11月30日) 表紙

赤シード、トリロジー、BBクロノ、マーレノストゥルム。

そして白ノーチラス。

当時は250万円の定価に対してプレミアム価格は360万円ほど・・・この雑誌のオススメで買った人は先見の明あり。

時計Begin 2017年4月号 (発売日2017年03月10日) 表紙時計Begin 2017年夏号 (発売日2017年06月09日) 表紙時計Begin 2017年秋号 (発売日2017年09月08日) 表紙時計Begin 2018年冬号 (発売日2017年12月09日) 表紙

時計ビギンさん・・・トリロジーすらも表紙にしないなんて、流石です。

パテック フィリップ“神聖なる比率”の美ケース!
チャペック/サプライヤーはすべて“超一流”!
フランク ミュラー/“正方形+ビザン”のレア顔!
ウブロ/“袖口すっきり”の厚さ約8mm!
IWC/実は8日巻きの“2針ドレス”!
リシャール・ミル/約6mmの“極薄丸型”ケース!
オメガ/“最強耐磁機構”搭載の上質ドレス!
パネライ/希少な“フルアラビック+サンドイッチダイヤル”!
オーデマ ピゲ/“超絶機構”で実現した傑作スリムボディ!

クロノス日本版 第71号 (発売日2017年06月02日) 表紙クロノス日本版 第74号 (発売日2017年12月01日) 表紙

クロノスさんの12月号は何年もリシャールミルが担当していますね、何か約束事があるのかしら?

ブルガリも非常に多く登場しますので広告枠なのかな?

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2018年

世界の腕時計 No.135 (発売日2018年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.136 (発売日2018年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.137 (発売日2018年09月07日) 表紙世界の腕時計 No.138 (発売日2018年12月07日) 表紙

“バーゼルワールド2018”。今年は会期が今までより2日間短縮され、また出展社数も昨年の約1300から約600と半減しました。

いよいよバーゼルワールドもきな臭くなっていますね。結果はご存知の通り。

IWC150周年の年でもあります。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.98 (発売日2018年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.99 (発売日2018年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.100 (発売日2018年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.101 (発売日2018年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.102 (発売日2018年09月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.103 (発売日2018年11月30日) 表紙

そして庶民の味方だったパワーウォッチが変貌します・・・

ロイヤルオークにカラトラバ、オーヴァーシーズ・・・庶民の味方ではなくなりました。

が・・・当時のトレンドを学ぶのに、この表紙が1番わかりやすいかも知れません。

時計バブルの初期、2022年の2月まで続く腕時計ブームでは高級時計が「普通」になっていました。

時計Begin 2018年春号 (発売日2018年03月10日) 表紙時計Begin 2018年夏号 (発売日2018年06月09日) 表紙時計Begin 2018年秋号 (発売日2018年09月10日) 表紙時計Begin 2019年冬号 (発売日2018年12月10日) 表紙

チューダーのブラックベイが盛り上がっていましたね。

クロノス日本版 第75号 (発売日2018年02月02日) 表紙

2018年のクロノスも12月号はリシャールミルが、そしてブルガリオクトの表紙もあります。

2月号では2015年から始まったドバイ ウォッチ ウィークについて語られています。

2018年と言えば、表紙は飾りませんでしたが5連ジュビリーブレスレットを携えペプシことGMTマスターIIに赤青ベゼルのスティールモデルが登場し話題になりました。

ここからジュビリーブレスレットブームが到来します。

そして今更感がありましたが、日本にチューダーが正式に上陸しました。呼び名もチュードルからチューダーに変更されたのもこのタイミングです。

パワーウォッチの表紙も飾っていましたがスピーディーチューズデー第2弾としてリリースされた311.12.42.30.01.001。オンラインのみで予約できるシステムは現代風ですね。

今でも愛用しています。

 

2019年

世界の腕時計 No.139 (発売日2019年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.140 (発売日2019年06月18日) 表紙世界の腕時計 No.141 (発売日2019年09月08日) 表紙世界の腕時計 No.142 (発売日2019年12月08日) 表紙

2019年です。

オメガのスピードマスタープロフェッショナルのムーブメントがいよいよ変更になります。新しいキャリバー3861がオメガ スピードマスター アポロ11号 50周年記念リミテッド・エディションに搭載され話題に。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.104 (発売日2019年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.105 (発売日2019年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.106 (発売日2019年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.107 (発売日2019年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.108 (発売日2019年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.109 (発売日2019年11月30日) 表紙

パワーウォッチには新作のバットマン 126710BLNRとまさかのロレゾール版シードゥエラーが表紙に掲載されています。

惜しくも先日生産終了となったアポロ8号ブラックセラミックモデルのスピードマスターもありますね。

時計Begin 2019年春号 (発売日2019年03月09日) 表紙時計Begin 2019年夏号 (発売日2019年06月10日) 表紙時計Begin 2019年10月号 (発売日2019年09月10日) 表紙時計Begin 2020年1月号 (発売日2019年12月10日) 表紙

頑なにロレックスは表紙に出てこない時計ビギン。

頑固なのか、過去にロレックスに何か警告されたのか?

不自然すぎます。

クロノス日本版 第81号 (発売日2019年02月01日) 表紙クロノス日本版 第83号 (発売日2019年06月03日) 表紙

2019年もクロノスの表紙にブルガリオクトとリシャールミルがありました。

逆にどこまで続くのか気になります。

2011年に12月ではありませんがリシャールミルが採用されました。
2012年の12月号はリシャールミル、そして8月号にブルガリオクト。
2013年の12月号もリシャールミル、10月号にブルガリブルガリ。
2014年の12月号もリシャールミル、10月号にブルガリオクト。
2015年の12月号もリシャールミル、8月号にブルガリ・ローマ。
2016年の12月号もリシャールミル、8月号にブルガリオクト。
この形が2019年まで続きました。

そしてチェックすべきトピックは、遂にバーゼルワールドからスウォッチグループが離脱。これです。

また、表紙を飾りませんがオーデマ・ピゲからCODE 11.59がリリースされました。

 

2020年

世界の腕時計 No.143 (発売日2020年03月09日) 表紙世界の腕時計 No.144 (発売日2020年06月24日) 表紙世界の腕時計 No.145 (発売日2020年09月29日) 表紙世界の腕時計 No.146 (発売日2020年12月08日) 表紙

2020年、記憶にも新しいですが「パンデミック」が起こりました。

バーゼルワールドやウォッチ&ワンダーズ ジュネーブ が中止となります。セカンドマーケットの相場もガタガタとなりましたが、世界中で支援があり金余りが時計相場の高騰の引き金となります。

人気モデルのデイトナ 116500LN 白文字盤の相場グラフですが、すさまじい勢いで値段が下がったと思えば、一気に値を戻して高騰していきます。

またトピックに、グランドセイコー60周年があります。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.110 (発売日2020年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.111 (発売日2020年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.112 (発売日2020年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.113 (発売日2020年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.114 (発売日2020年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.115 (発売日2020年11月30日) 表紙

庶民の購入者向けバイヤーズガイド「パワーウォッチ」も30万円から50万円に予算を引き上げましたね。時計の相場が上がっている証拠です。

ロレックスはコロナの影響でオンラインで9月に新作を発表、新型のサブマリーナーやオイスターパーペチュアルをお披露目。グリーンサブは文字盤が黒に戻り旧モデルが高騰しました。

時計Begin 2020年4月号 (発売日2020年03月10日) 表紙時計Begin 2020年7月号 (発売日2020年06月10日) 表紙時計Begin 2020年10月号 (発売日2020年09月10日) 表紙時計Begin 2021年1月号 (発売日2020年12月10日) 表紙

時計ビギンです。

復刻モデル・ヘリテージデザインや、ビンテージデザインが主流となってきた2020年、素材ではブロンズが当たり前になっていました。

PAM00382

2011年のサブマーシブル・ブロンゾ PAM00382から、ブロンズ素材を採用するメーカーが急増。

クロノス日本版 第88号 (発売日2020年04月03日) 表紙

クロノス12月号は相変わらずリシャールミルが表紙でしたが、2020年はブルガリがありませんでした・・・

コロナか?コロナの影響で表紙じゃなくなったのか?

大きなトピックとしてはバーゼルワールドの「顔」でもあるパテックフィリップとロレックスなどが撤退したことです。

LVMHグループも追随、2019年にはスウォッチグループも離脱していることからバーゼルワールドの「終焉」が一気にきました。

2020年のトピックとして、オメガからレジェンドの再構築 キャリバー321搭載モデルが登場。

 

2021年

「腕時計投資」

世界の腕時計 No.147 (発売日2021年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.148 (発売日2021年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.149 (発売日2021年09月08日) 表紙世界の腕時計 No.150 (発売日2021年12月08日) 表紙

2019年までは1年に一度の大規模な新作時計発表フェアで年間を通して発売される新作がお披露目されたが、コロナ禍でその状況は大きく変わってしまった。発売時期に合わせて新作を発表するブランドも少なくない。

【再録/パネライ・ロレックス 伝説のダイバーウオッチ】

昨年11月に香港で行われたフィリップスのオークションに1950年代から1960年代にパネライがイタリア軍やエジプト軍のために製作した時計4点が出品されました。そのなかのひとつが『世界の腕時計』No.10 (1992 年5月発行)の表紙に掲載されており、またこの号では16ページにわたるパネライの記事を組んでいました。これを再録。リシュモン グループ傘下となる以前のパネライを知る手がかりとなるでしょう。 

POWER Watch(パワーウォッチ) No.116 (発売日2021年01月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.117 (発売日2021年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.118 (発売日2021年05月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.119 (発売日2021年07月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.120 (発売日2021年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.121 (発売日2021年11月30日) 表紙

庶民の味方パワーウォッチ。

話題の新作が表紙を飾ります。最後の旧デイトナだけは何でしょうかね?どれどれ・・・「おかげさまで創刊20周年!当時の人気モデルとともに20年間を振り返る」と、なるほど2001年当時の話題作が表紙を飾ったんですね。

時計Begin 2021年春号 (発売日2021年03月10日) 表紙時計Begin 2021年夏号 (発売日2021年06月10日) 表紙時計Begin 2021年10月号 (発売日2021年09月10日) 表紙時計Begin 2022年1月号 (発売日2021年12月10日) 表紙

え?コレはビックリ。

何年ぶりでしょう?時計ビギンの表紙にロレックスが掲載されました・・・怖い怖い・・・なんでだ?

2005年来ですから16年ぶり(笑)?

そしてパネライが表紙から消えましたね。

フランクミュラー、パネライ、ウブロなど一時代を築いたモデル達が少し人気に陰りが見え始めています。

クロノス日本版 第93号 (発売日2021年02月03日) 表紙クロノス日本版 第95号 (発売日2021年06月03日) 表紙

クロノスにも異変が・・・

いつも12月を飾っていたリシャールミルが2月に登場。なんでだ?

そして1年空けてブルガリオクトが帰ってきました。

トピックに「進化を続けるニューマテリアル 時計を変える素材革命」「コロナ禍でこそ考えたい時計の資産価値」「理想のバックルを考える バックルの生理学」。

どれも面白そうな記事ですね。

主なトピックは、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021にロレックス、パテックフィリップが参加しオンラインで開催。バーゼルワールドは名前こそ残っておりますが参加するブランドがあるのかどうか・・・

それにしても異常なほど時計の価格が上がってしまいました。

メーカーの小売希望価格もコスト高やスイスフランとの為替円安も併せて上がってはいるものの、基本的にはセカンドマーケットでの投機目的の購入が原因です。

日本ではロレックスマラソンなどと言う転売目的の購入行動がトレンドになったりと「変な感じ」がずっと続いていますね。(海外は抱き合わせ販売や、過去の購入額や履歴優先)

そして最後のスティールケースのノーチラスがリリースされました。

ホワイト、ブルーは生産終了、グリーンが1年のみ製造されます。またティファニーのみで販売された170本限定モデルも登場。大きな話題となりました。

 

2022年

「バブル崩壊」

世界の腕時計 No.151 (発売日2022年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.152 (発売日2022年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.153 (発売日2022年09月08日) 表紙世界の腕時計 No.154 (発売日2022年12月07日) 表紙

2022年です。

世界の腕時計も表紙に選ぶモデルの雰囲気が変わりましたかね?

主なトピックは時計業界とサステナビリティ・環境保護活動。そして、ロイヤルオーク50周年。

SIHHが「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」と名称を改めて2022年度版をリアルで開催(2021はオンライン)。

2021年末から続く極端な時計の高騰から2022年2月に起きたロシア軍のウクライナ侵攻。

116500LNのグラフです。コロナ禍ではずっと右肩上がりになっていた相場も、侵攻が始まった3月直前にガクンと落ちましたね。

すぐ終わるのかと高を括っていましたが、2023年12月現在まだ戦争は続いています。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.122 (発売日2022年01月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.123 (発売日2022年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.124 (発売日2022年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.125 (発売日2022年07月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.126 (発売日2022年09月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.127 (発売日2022年11月30日) 表紙

庶民の味方パワーウォッチ。

良い感じで皆が好きそうなモデルが表紙になっています。

2017年からこのタイプの表紙になり、その時のトレンドがハッキリわかってグッドです。

時計Begin 2022年4月号 (発売日2022年03月10日) 表紙時計Begin 2022年7月号 (発売日2022年06月10日) 表紙時計Begin 2023WINTER&SPRING (発売日2022年12月07日) 表紙

時計ビギンは年3冊の発行となったみたいです。

ロイヤルオーク50周年ですから3冊ともに表紙に掲載されています。

ロイヤルオークの新作は購入してもSNSに掲載しないで、なんて依頼がメーカーからあるなど異様な雰囲気でしたが、それもこれも転売が悪いなんてことなのかも知れません。

パテックフィリップに至っては購入後2年間は販売店が保証書を預かり転売を防ぐ施策が始まりましたが、単純に保証書なしの未使用がセカンドマーケットに並ぶことに。

価値が落ちると言っても定価以上であれば関係ないのかも。

1年だけ製造された50周年ローターは憧れ。

APロゴが無いのが新型15510ST。

クロノス日本版 第103号 (発売日2022年10月03日) 表紙クロノス日本版 第104号 (発売日2022年12月02日) 表紙

クロノス。

こうしてずっと見ているとロイヤルオーク・コンセプトとレベルソも表紙を飾る機会が多いクロノス。もちろんリシャールミルとブルガリオクトもあります。

表紙は広告枠なのか?気になるので今度広田先生に聞いてみようかな?

開発は止まらない 新型ムーブメント2022

新型コロナウイルス禍と金融緩和、そして中国の金融規制などで大きく様変わりした時計市場。メーカーによる濃淡はあれど、この世界は、かつてない好況を迎えた。そんな状況が促したのは、新しいムーブメントの開発だった。かつて鳴りを潜めた複雑機構は息を吹き返し、各社は性能を大幅に高めた新型自動巻きで、商品力のアップを図ろうとしている。 

クロノス以外もそうなのかしら・・?

 

2023年

世界の腕時計 No.155 (発売日2023年03月08日) 表紙世界の腕時計 No.156 (発売日2023年06月08日) 表紙世界の腕時計 No.157 (発売日2023年09月11日) 表紙世界の腕時計 No.158 (発売日2023年12月11日) 表紙

そして現在、2023年です。

雑誌「時計の腕時計」をメインに1990年から表紙を追っかけてきましたが、雑誌が33年も続いて本当に凄いですね。その頃からの時計ファンの方もたくさんいらっしゃるでしょう。当時からずっと関係している担当さんとかいらっしゃるのか?

話題作のデヴィル、エルメスのH08、ロレックスの1908、そして新しいタンブールと表紙掲載モデルもトレンドに寄せてきていますね。一時期は何か別の目的をもって表紙を作ってた印象があるので担当が変わったのかトレンディーになっています。

私も伺いましたがパテックフィリップ ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)が開催され話題になりましたね。素晴らしかったです。

新型ノーチラスの5811/1G。

POWER Watch(パワーウォッチ) No.128 (発売日2023年01月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.129 (発売日2023年03月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.130 (発売日2023年05月30日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.131 (発売日2023年07月28日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.132 (発売日2023年09月29日) 表紙POWER Watch(パワーウォッチ) No.133 (発売日2023年11月30日) 表紙

庶民の味方パワーウォッチです。

ロレックスはアニバーサリーイヤーで、デイトナ、エクスプローラー、サブマリーナーがフューチャーされるかと思いましたが、表紙は飾りませんでしたね。

時計Begin 2023Summer&Autumn (発売日2023年06月08日) 表紙時計Begin 2024 Winter&Spring (発売日2023年12月06日) 表紙

時計ビギンは2冊になってしまいました・・・。

もう雑誌の時代じゃないのかな?切ないですね。

話題のインヂュニアと、セイコーローレル。

クロノス日本版 第108号 (発売日2023年08月03日) 表紙クロノス日本版 第110号 (発売日2023年12月01日) 表紙

クロノスもお約束のリシャールミルとブルガリ、ロイヤルオークコンセプトが表紙を飾りますが、合間合間に話題のブレゲ タイプXXやウブロのビッグ・バン インテグレーテッド トゥールビヨン フルサファイア レインボーが採用されていました。

コロナ禍が終わり、大きく変わったのは新製品である。パンデミックが一段落し、制約のなくなった本年、各社は堰を切るかのように野心的な新作を投入した。共通するのは、かつてない機構と優れたパッケージングだ。では各社は、どんな意図で新作を創り上げたのか?

今年のロレックス新作は盛沢山。

デイトナのモデルチェンジが1番の話題ですね。プラチナモデルはシースルーバックです。

ル・マン24時間レース100周年記念モデル コスモグラフ・デイトナ ホワイトゴールド 126529LNも大きな話題に。

 

まとめ

いかがでしょうか?

「腕時計雑誌に見るトレンドを振り返る【2011年~2023年】」でした。

デカ厚時計ブームが終焉を迎え、ある程度の大きさはトレンドとして残りましたが、より薄いモデルが好まれるように。

各社自社製ムーブメントを採用するようになりデザインも様々に変化、コスト高により価格の上昇、横並びのトレンドカラー採用など、2011年以降は「あっ、またそういう感じね」と言った感想が出ることが多かった印象です。

2000年代は大人気でどんどん新型をリリースしていたカルティエやブルガリもオリジナルのデザインは放棄し、過去の作品のブラッシュアップに力を注いでいる様子です。

中身は同じ(ETAポン)でデザインで勝負!と言ったトレンドから、ETA問題で全部やらなきゃいけなくなったメーカーが慎重になったとも言えます。

また「ジェラルド・ジェンタ」にかなり寄り掛かった10年だったとも言えます。ジェンタ氏がデザインに関わった物や、連想できる近しいデザインが多く見受けられました。

カラートレンドはブルーとグリーン。2003年にロレックスがサブマリーナー50周年を祝ってロレックスカラーのグリーンを採用したことから始まりますが、今ではどこのメーカー(PPやAPでさえ)グリーンを基本カラーとして使っています。ブルーはネイビーが最初に人気になりました。これはロイヤルオークやノーチラスの文字盤カラーから「ラグジュアリースポーツモデル」はネイビー、ブラックよりブルーと言う印象付けがされたせいだと思います。両社のブルーが本当に綺麗でした。そしてロレックスのプラチナモデルのみで採用される「アイスブルー」が他社でも使われるようになり、2020年のオイスターパーペチュアルやティファニーノーチラスをイメージさせるターコイズブルー・ライトブルーがトレンドカラーに。

2000年代に勢いがあったパネライやフランクミュラー、ウブロは少し元気が無くなったような感じです。SNSでもあまり着用されている方を見かけなくなりました。デカ厚ブームの火付け役のパネライもここ数年は薄い小さいモデルをリリースし高級感で売ろうとしていますね。

いつの間にか腕時計ブームが来て、コスト高やらでもの凄い高騰して、円安で日本円が弱くなるのに所得は変わらず税金は増える、100万円出しても欲しい時計が買えない!そんな、お金持ちじゃない時計好きには厳しい時代となりました。

それにしても、2011年から2023年はかなり相場もデザインも大きく動いたと思います。

ずっと見てると面白いですね。

また機会があったら。

 

雑誌の表紙に見る「腕時計のトレンド」を振り返る【1990年~2010年】
Watch Trends as Seen in Magazine Titles 今回はメジャーな腕時計雑誌の表紙をチェックして当時のトレンドを確認していこうと言う内容です。 やっぱり時代時代の顔になる人気のアイコンモデルが表紙に選ばれるんじ...

#ZENMAIのココ東京

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