【オメガ シーマスターの何故?】ダイバー300Mとアクアテラ150Mの比較 キャリバー8800

OMEGA
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SEAMASTER DIVER 300M VS AQUA TERRA 150M

「オメガ シーマスターの何故?」と題しまして今回は長年私が勘違いしていたことを文章にまとめていきます。

え?

何を勘違いしていたかですか?

いや、オメガには「シーマスター」と言うカテゴリーがあるじゃないですか。

基本的には「防水性」に特化したモデルたちがラインナップしていますよね。

SEAのMASTERだし。

オメガのホームページを見るとこんな感じでカテゴリー分けされています。

「アクアテラ」「ダイバー300M」「プラネットオーシャン」「ヘリテージ」の4つ。

で、ですね、私が何を勘違いしていたかと言いますと「プロフェッショナル」要素が高ければ高いほど「定価が高い」と思っていたことなんです。

たとえば、ロレックスのサブマリーナーなら、サブマリーナーよりシードゥエラー、シードゥエラーよりディープシー、ディープシーよりディープシーチャレンジの方が防水性と定価が高いですよね?

なので、この理屈で考えた場合、アクアテラよりダイバー300M、ダイバー300Mよりプラネットオーシャンの方が定価が高いものだと思うじゃないですか?

思うじゃないですか?

違います?

 

と、言う事で今回は現行モデルで同キャリバーを搭載したアクアテラ、ダイバー300M、プラネットオーシャンを比較しながら、(私的に)価格が逆転している現実を見ていこうと思います。

 

シーマスターの変遷

その前に「シーマスター」の今までの流れですね。

1948年の初代シーマスターは「防水」時計。

ヘリテージで復刻された渋いモデルです。

現代ではスポーツウォッチと言うよりドレス寄り、以前はデ・ヴィルもシーマスターのカテゴリーでした。

トリロジーでお馴染みの1957年誕生シーマスター300は「潜水」時計。

完成されたデザイン、最高ですね。

1953年にはブランパン・フィフティファゾムスとロレックス・サブマリーナーが誕生していますので、オメガもプロフェッショナルダイバーズウォッチを開発しなければなりませんでした。

スキンダイビングで有名なジャック・マイヨールさんが記録を出した時に着用されていたシーマスター120。

一緒くたに「シーマスター200」とかにカテゴライズされていますが、200m防水のシーマスターは様々なデザインでリリースされており面白いモデルもたくさんあります。

私の愛機。クォーツ式のシーマスター200。Cラインのケースが可愛い。

そして1995年「BOND」ウォッチ。

この映画の少し前にシーマスターダイバー300Mが誕生しています(当時は名前がシーマスタープロフェッショナル ダイバー300M でしたね)。

クォーツとオートマチックがありますが、初代ボンドウォッチはクォーツ、2代目からオートマチックになります。

このブルーウェーブのダイヤルが「ザ・シーマスター」のイメージ。

ジャック・マイヨールさんの愛したシーマスター120はデザインを変えながら日常生活用の防水強めウォッチとして愛されていきます。

最後はダニエル・クレイグさんのボンドで登場したプラネットオーシャン。

2006年頃にはシーマスターのラインナップも現行のそれとほぼ変わりません。ウルトラディープなども出てきますが今回はこの辺で一旦ストップ。

この区切りに来るまでにコーアクシャルムーブメントを積んだアクアテラとプラネットオーシャンが新たに誕生(画像は初代アクアテラ39.2mm 2503.50.00 / 初代プラネットオーシャン42mm 2201.50.00)し、シーマスターのカテゴリーが強固なものへと変わりました。

シーマスター120から150M防水のアクアテラへと移り変わり、より防水性の高いプラネットオーシャンが誕生する流れですね。

それぞれロレックスの人気モデルに対抗して作られたと私は思っており(何度もこのブログで言っていますが)、100m防水のエクスプローラーやデイトジャストに対抗して、1.5倍の150m防水で更にコストパフォーマンスに優れるアクアテラをリリース、300m防水のサブマリーナーに対抗して600m防水でコストパフォーマンスに優れるプラネットオーシャンをリリース、ちょうどサブマリーナーの倍でシードゥエラーの半分の防水性です。

コーアクシャルムーブメントを世に知らしめるのに、宣伝効果の高いデザインをロレックスにも寄せつつ、過去のヘリテージデザインをミックスさせることでオメガの良さもコーアクシャルムーブメントの凄さもピーアールできました。

アクアテラがスマッシュヒットします。

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この時点の各モデルの定価をチェックしますと・・・

2005年誕生のプラネットオーシャン42mmの定価は441,000円、2002年誕生のアクアテラ39mmの定価は367,500円、そして2006年にコーアクシャルムーブメントを積んだ新型シーマスターダイバー300M41mmの定価は378,000円となっています。

微妙なところですが、プラネットオーシャン>ダイバー300M>アクアテラ(全てキャリバー2500)となっていて、私のイメージが固定されてしまったんですかね。

2006~2010年くらいの中古の相場もプラネットオーシャン 25万円・ダイバー300M 20万円・アクアテラ 15万円くらいだったと思います。

それがですね、いつの間にか変わってるんです。

 

キャリバー8800 搭載の現行3モデル

PLANET OCEAN 600M
コーアクシャル マスター クロノメーター 39.5MM
215.30.40.20.03.001
¥891,000

AQUA TERRA 150M
コーアクシャル マスター クロノメーター 38MM
220.10.38.20.03.001
¥792,000

DIVER 300M
コーアクシャル マスター クロノメーター 42MM
210.30.42.20.03.001
¥748,000

上記の3つモデルは全て現行モデルで、オメガ マスタ⁠ー クロノメ⁠ータ⁠ー キ⁠ャリバ⁠ー 8800を搭載したステンレススティールのブレスレット仕様です。

プラネットオーシャンが1番高いのはわかります。

しかしいつの間にやらダイバー300Mが1番安いじゃないですか!

防水性は以前と同じまま600M・300M・150Mですし、ムーブメントも同じです。

何ならダイバー300Mの方がサイズが大きいので多く素材を使ってそうなのにアクアテラより安いのは何故?

セカンドマーケットで比べると、流通量の問題なのかダイバー300Mが1段階安く、アクアテラが1番高い設定になっています。

因みにサイズの大きいキャリバー8900搭載のアクアテラ41MM 220.10.41.21.03.001の国内定価は726,000円と38MMより安く、セカンドマーケット相場も同様に安くなっています。ですが、以前は38MMでも41MMでも定価は同じだったのにね・・・

なんだろう?

38mmのアクアテラが高い理由が見つからない。

見つからないけどキャリバー8800と8900で何が違うのか?

2重香箱のキャリバー8900はパワーリザーブが60時間と長く、55時間のキャリバー8800は薄いと言うメリットがあります。因みに短針独立稼働の8900とクイックチェンジの8800と言う違いもあります。

プラネットオーシャンの43.5MM 215.30.44.21.03.001(Cal.8900) と39.5MM 215.30.40.20.03.001(Cal.8800)の定価は同じ891,000円。

これ私の勘違いではなくアクアテラの設定がおかしいのかもね。

USAに設定すると$5,700.00で同じでした。

 

まとめ

いかがでしょうか?

「【オメガ シーマスターの何故?】ダイバー300Mとアクアテラ150Mの比較 キャリバー8800」でした。

何かの間違いでオメガ・ジャパンの設定がミスっている可能性があるかと思ったんですが、そうじゃなくて41mmが生産終了で旧価格のままって言うのが答えなのかも。

となると、やはり同じムーブメントを積んでいるとアクアテラの方が定価が高いことになります。

よりプロフェッショナル向けの方が高いと言う私のイメージは覆り、アクアテラには定価が高くなる(ダイバー300Mと比べ)理由があるのでしょう。

何だろう?

日常使いに適した丁度良いモデルがアクアテラですよね。

どこかに希少素材を使用しているのかな?

逆に考えると、「ダイバー300M」と言う誰もが一目でオメガとわかるフラッグシップ機を安価に設定して「オメガ」の名を広めたいのかも知れませんね。

ムーンウォッチとダイバー300Mはオメガの顔ですから。

という事で、今回はこの辺でおしまい。

答えを知っている方・・・是非教えてください。

それではまた!

 

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