「欲しかったけど、買わなかった時計、買えなかった時計」は今 ~其の一~
七つの大罪「強欲」・・・欲しい腕時計は、きっと買うまでずっと欲しい。ずっと前から好きでした。
たぶん男性なら「モノ集め」が大好きなはず。
動物的習性とも言えます。ビックリマンチョコのシールや、牛乳瓶のふた、キン肉マンの消しゴムなど子供のころから皆それぞれの収集癖があったと思います。
さて、腕時計はどうでしょう?
集める物か、1本か2本を買い替える物か。
懐具合だけではないでしょうけど、お金ってやっぱり重要なファクターですね。
今回は、私がずっと欲しい、でも買わない、買えない時計の紹介です。
ずっと前から好きでした。
そんな記事をウォッチモンスターで書いたのはもう5年前。
私が当時18年時計を追ってきて取捨選択してきた中で、買わずに心残りだったモデル11本をチェックしたんですが、あれから相場はどうなったのか?
昨今の腕時計高騰に、いったいどこまで跳ね上がっているか、持ってもいないのに気になりましたので見てみようかな。
では、1本目。
チュードルのクロノタイム モンテカルロ。
バルジュー7750を搭載した縦目クロノグラフです。
ZENMAIはその中でもステンレスベゼルと、エキゾチック(モンテカルロ)文字盤の組み合わせに惚れました。
型番はRef.9430/0。
このモデルを買おうと思っていた頃は、60万円くらいでしたねぇ。
付属品あり、ベゼルに目立つキズなしなど幾つかポイントを設けて探していたのですが
なかなか良いモデルには出会わずに、気付けば一時期は120万円くらいまで高騰し諦めることとなりました。
そして現在・・・
なんと付属品付きのモンテカルロダイヤル・ビッグブロック 9430/0は234万円(税別)。
すげぇ!
やっぱり買っておけば良かったな(笑)
2本目はポルシェ・デザインのオーシャン2000です。
製造はIWCが受け持っています。
ポルシェデザインの意匠と質実剛健のIWCが手を組んだこのモデルは後のGSTアクアタイマー2000へ受け継がれます。
ドイツ軍にも採用されるなどミルスペックな「オーシャン2000」、名前の通り防水性は驚愕の2000m・・・オーバースペック。
シンプルなバトンハンドにチタン製のラウンドケース、ダイヤルは複数バリエーションがありますが、ZENMAIはこの「by IWC」バージョンが好きです。
さて、このオーシャン2000を購入しようと悩んだんは・・・いつからだっけな?
ずっと欲しいなぁと思っている時のプライスが変わらないモデルです。
だいたい40~50万円くらい。
安かった時で30万円代半ば、完品で少し値段が張るなぁと思ったのが55万円くらい。
IW3504の完品は70万円いじょうするんですね。
少し相場が上がった感じ。
チタンなので独特のキズが気になるので購入する際はご注意を。
3本目。
チュードルの「薔薇」ロゴ・サブマリーナー。
ほぼロレックスの5513と見間違うほどのデザインですねぇ。60年代です。
このモデルは当時でも40万円近かったのと、ほとんど見る機械が無かったので買うタイミングがありませんでした。
イカサブは20万円からと探すのも気楽だったのですが(フチなし5513も20万円台でしたね)、バラサブは本当に数少ない時計だったと記憶しています。
条件様々ですが、保証書付きは150万円(税抜)からの「薔薇サブ」。
良さげな個体はこんな感じです・・・
モンテカルロダイヤル同様に買っておけば良かった(笑)
格好良い。
フチなしの5513も高いですし、VRもVTももう手が出ません。
4本目はビンテージロレックスの中でも人気の高いシードゥエラー。
Ref.1665の雰囲気は最高ですね。最初に欲しくなったのはエクスプローラーⅡを買った直後(2002年)にビンテージロレックスを扱う福岡のJFKで見たときです。
このモデルもバラサブ同様に40万円を超えるプライスでした。
今思えば凄く安いんですが・・・なんて言うか当時は古い=安い で、ないと買う気がしなかったです。
後は16570を買ったばっかりでしたので20代のZENMAIには出す予算的な問題もありました。
その後ジワリジワリと値段が上がる中、それでも60万円前後でしたでしょうか・・・
ZENMAIの生まれ年のシードゥエラー1665に出会います!
「これは!」と衝撃が走ります。
しかし悲しいことにお金にゆとりがありませんでした・・・無念。
アクアノートを買ったばかり・・・648,000円で貴重な保証書が付属していました・・・
悔いが残ります・・・千載一遇の機会であったと思います・・・なぜ?あの時の自分は無理してでも買わなかったのか・・・くぅぅぅ。
無理して買うモノじゃないんですよね・・・腕時計って。
でも、残念。あれからなかなか生まれ年の個体に出会いません。
1665の付属品付だと、もう300万円以上なんですね・・・
60万円で買っておけば良かった(泣)
初代シードゥエラーは本当に魅力的。
グレートホワイト。
5本目。
このモデルはそこまで前ではありません。
ロレックスのビンテージ入門機 Ref5513 サブマリーナー。リーマンショック後の下落していた頃に真剣に悩みます。
たしか40万円くらいだったかな・・・。
今に比べればだいぶ安いですよね。
当時も2007年にくらべて安くなっている頃でした。
フチなしのインデックスにドーム型風防。
ダイバーズウォッチなので多少古くても耐久性に優れています。
イカサブの時にデイト表示があったのですが、ドーム型の方が風防も格好良く見えたので1680はハズれます。
1665はリーマンショック後も80万円を超えていて、やや諦め状態だったのもありますね。
5513・・・40~60万円
5512・・・60~80万円
1665・・・70~90万円
1680・・・40~60万円
当時はこんな感じでした。
状態、付属品、修理経歴内容変更で価格がまちまちです。
現在フチなし付属品付きは200万円オーバー。
はぁ・・・
コレまで「欲しかったけど、買わなかった時計、買えなかった時計」の5モデルは全て相場を上げていました。
まぁね、格好良いモデルばっかりですから、当然と言えば当然。
そして当時(欲しかった時)は借金してでも買っておけば良かったとつくづく思います。
現在は家庭もあり、趣味にお金を使うのは無理(笑)
借金なんて以ての外ですが・・・
失敗したわ。
今回は5モデルでおしまい。
次回続きをチェックしていきますね!
それではまた!
#ZENMAIのココ東京