欲しかったけど、買わなかった時計、買えなかった時計
七つの大罪「強欲」・・・欲しい腕時計は、きっと買うまでずっと欲しい。ずっと前から好きでした。
たぶん男性なら「モノ集め」が大好きなはず。
動物的習性とも言えます。ビックリマンチョコのシールや、牛乳瓶のふた、キン肉マンの消しゴムなど子供のころから皆それぞれの収集癖があったと思います。
さて、腕時計はどうでしょう?
集める物か、1本か2本を買い替える物か。
懐具合だけではないでしょうけど、お金ってやっぱり重要なファクターですね。
今回は、私がずっと欲しい、でも買わない、買えない時計の紹介です。
ずっと前から好きでした。
の最後に書いた「買わなかったけど、欲しかった時計」に今回スポットライトを当ててみようと思います。そもそも欲しい時計はたくさんあるんですが、キリが無いので一瞬でも購入を本気で考えたモノだけを選んでいこうと・・・。
どうして買わなかったのかは、それぞれ違うんだと思いますので、思い出しながら書いていきます。
では、1本目。
チュードルのクロノタイム モンテカルロ。
バルジュー7750を搭載した縦目クロノグラフです。
ZENMAIはその中でもステンレスベゼルと、エキゾチック(モンテカルロ)文字盤の組み合わせに惚れました。
型番はRef.9430/0。
いやぁ・・・格好良いなぁ。
このモデルを買おうと思っていた頃は、60万円くらいでしたねぇ。
付属品あり、ベゼルに目立つキズなしなど幾つかポイントを設けて探していたのですが
なかなか良いモデルには出会わずに、気付けば一時期は120万円くらいまで高騰し諦めることとなりました。
2本目はポルシェ・デザインのオーシャン2000です。
製造はIWCが受け持っています。
ポルシェデザインの意匠と質実剛健のIWCが手を組んだこのモデルは後のGSTアクアタイマー2000へ受け継がれます。
ドイツ軍にも採用されるなどミルスペックなオーシャン2000.
名前の通り、防水性は驚愕の2000m・・・オーバースペック。
シンプルなバトンハンドにチタン製のラウンドケース。
ダイヤルは複数バリエーションがありますが、ZENMAIはこの「by IWC」バージョンが好きです。
さて、このオーシャン2000を購入しようと悩んだんは・・・いつからだっけな?
ずっと欲しいなぁと思っている時のプライスが変わらないモデルです。
だいたい40~50万円くらい。
安かった時で30万円代半ば、完品で少し値段が張るなぁと思ったのが55万円くらい。
で、買わないんですよ。
おかしいなぁ・・・と、ずっと思ってます。
欲しいんですけど何故か買うタイミングが無い。
どうしてだろう。
これはイカサブRef.7021を購入する際に同時に探していたんモデルですね。
チュードルの「薔薇」ロゴ・サブマリーナー。
スノーフレークことイカサブより年代が古いモデルになります。ほぼロレックスの5513と見間違うほどのデザインですねぇ。
60年代です。
このモデルは当時でも40万円近かったのと、ほとんど見る機械が無かったので買うタイミングがありませんでした。
イカサブは20万円からと探すのも気楽だったのですが(フチなし5513も20万円台でしたね)、バラサブは本当に数少ない時計だったと記憶しています。
Ref.1665の雰囲気は最高ですね。最初に欲しくなったのはエクスプローラーⅡを買った直後(2002年)に
ビンテージロレックスを扱う福岡のJFKで見たときです。
イカサブを探していたタイミングだったのですが、このモデルもバラサブ同様に40万円を超えるプライスでした。
今思えば凄く安いんですが・・・なんて言うか当時は古い=安い で、ないと買う気がしなかったです。
後は16570を買ったばっかりでしたので20代のZENMAIには出す予算的な問題もありました。
その後ジワリジワリと値段が上がる中、それでも60万円前後でしたでしょうか・・・
ZENMAIの生まれ年のシードゥエラー1665に出会います!
これは! と衝撃が走ります。
しかし悲しいことにお金にゆとりがありませんでした・・・無念。
アクアノートを買ったばかり・・・。
648,000円で貴重な保証書が付属していました・・・
悔いが残ります・・・千載一遇の機会であったと思います・・・
なぜ?あの時の自分は無理してでも買わなかったのか・・・くぅぅぅ。
無理して買うモノじゃないんですよね・・・腕時計って。
でも、残念。あれからなかなか生まれ年の個体に出会いません。
このモデルはそこまで前ではありません。
ロレックスのビンテージ入門機 Ref5513 サブマリーナー。リーマンショック後の下落していた頃に真剣に悩みます。
たしか40万円くらいだったかな。
今に比べればだいぶ安いですよね。
当時も2007年にくらべて安くなっている頃でした。
フチなしのインデックスにドーム型風防。
ダイバーズウォッチなので多少古くても耐久性に優れています。
イカサブの時にデイト表示があったのですが、ドーム型の方が風防も格好良く見えたので1680はハズれます。
1665は80万円を超えていて、やや諦め状態だったのもありますね。
5513はけっこう探しました。状態も値段も気に入るモデルを・・・。
しかし、ここで問題が発生します。
5512です。
クロノメーター認証ムーブメントを搭載した5513の上位機種Ref5512。
似ているですよ・・・でも違うんです。
5513・・・40~60万円
5512・・・60~80万円
1665・・・70~90万円
1680・・・40~60万円
当時はこんな感じでした。
状態、付属品、修理経歴内容変更で価格がまちまちです。
もうね頭の中がグチャグチャです。
あと20万円代で売っていたのも頭の片隅から離れないんです。
ダメな思考回路です。戻るわけないんですよ。リーマンショック後で戻らないんだから、もう二度と20万円代の5513なんて無いでしょう。
わかっていながら、頭の片隅のリトルZENMAIは理解しないんですねぇ・・・
結局あーだこーだ考えているうちに機会を失いました。
セイコーの金無垢グランドセイコー。
120周年記念の限定300本しかない SBGW004です。
ファーストレプリカですねぇ、初代GSの復刻モデル。
手巻きの36mmサイズが今見ると本当にナイスバランスです。このモデルに関しては、そこまで本気になれなかったのが「敗因」です。
勝ち負けで言えば「負け」ですね。
40代になったZENMAIにはもうそろそろ似合うと思いますが、欲しかったのが30歳になったばかりの頃でした。
普段なら似合わなくても買ってしまうのですが
「金無垢」なのと「36mm」と言うサイズ感が当時では躊躇するに充分でした。
40万円くらいで買えたんですよ。定価は100万円ほどだったと思いますが出物に出会えたのに・・・くぅぅ後悔。
7本目はオメガのスピードマスタープロフェッショナル。
ノーマルのスピマスプロにマークⅡのダイヤルを埋め込んだ限定モデル。
欲しかった当時は20万円ちょっとの相場でした。
ブラックではなくグレーもダイヤルにオレンジなレーシングポイント。格好いいでしょ?
今ではほとんど見ることがありませんが2004年に2004本限定で出ています。
オメガの限定物は最近ではスヌーピーなど人気ですが当時は「出過ぎ」ていて全然いつでも買えますよ!みたいな雰囲気があったのです。
そんな空気に飲まれ大失敗しました。
もうなかなか手に入らないですよ。