
【浪琴】何故、中国でロンジンは人気なのだろう?
Why is Longines so popular in China?
最近書くネタが無いのでしばらくは中国ネタが続きます。
今回はスウォッチグループのロンジンです。
1832年から続く名門でウィームスやアワーアングルウォッチ、キャリバー30CHなどアンティークウォッチでは名作が多いブランドですね。
ただ日本ではブランドは知っていてもモデル名で知っている方は少なく、ロンジンが好き、ロンジンが欲しいなんてあまり聞かないほど人気は余りありません。
しかしロンジンは世界での売り上げベスト5(ロレックス、オメガ、ロンジン、パテック・フィリップ、カルティエ)に入るビッグネームだと言う事実があります(オーデマピゲ、ティソと続き10億スイスフラン以上の売上があるのはこの7つのブランドだけ)。
なぜロンジンはこんなにも売上があるのか?
答えは中国のマーケットで大成功しているからなんです。
ロンジンはクォーツショックの影響で経営不振に陥りましたが、1970年代には中国のマーケットに進出しています。
90年代に入りスウォッチグループ傘下に入り経営基盤が安定。
同じころ、中国の経済成長から高級時計への傾倒が始まります。
2000年代になると時計ブームが世界中で巻き起こりました。
すでにロンジンは中国マーケットで20年以上宣伝等を上手に仕込んでおり、他のメーカーに負けず中国人に愛されることに。
ロンジンのテーマは「エレガント」。
価格帯はずっと1500~3000スイスフラン(およそ20~45万円)で戦っており、変な方向転換や大きな変化をしませんでした。
安心と信頼を勝ち得た原因でもあります。
この価格帯では世界一だそうですよ。
そして、ロンジンの実に90%以上の売上が中国だとも言われています。
中国の時計マーケットでの人気モデルは日本のそれと一致しません。
画像を見て下さい。
上のヘリテージダイバーと下のマスターコレクション。
私の勝手なイメージもありますが、日本では上のスポーツウォッチが好まれると思いますが、中国では下のドレッシーなモデルに人気が集中します。
オメガもスピードマスターではなく、デヴィルの方が人気だと言います。
ロンジンのテーマ「エレガント」は正に受け入れられやすい土壌だったのかも知れませんね。
中国の時計サイトの価格別ブランドの最初にくるのもロンジンです。
その人気の高さが伺えます。
※高奢:百达翡(パテック・フィリップ) 奢华:劳力士(ロレックス) 豪华:浪琴(ロンジン) 亲民:天梭(ティソ) 时尚:爱马(エルメス)
もう1つロンジンの驚くべき点に、中国では50%以上がレディースモデルの売上だと言います。
こんなブランドは他に無いんじゃないかと思います。
皆さんは「KOL」ってご存知でしょうか?
キーオピニオンリーダーってことみたいですけど、インフルエンサーに近い感じです。
中国人は党を信じず、隣人を信じる文化だとか(笑)で、誰かの推薦でモノを買うんだそうです。
ロンジンも中国で人気の女優趙麗穎(チャオ・リーイン)をアンバサダーに迎え販促していますね。
中国人女性も憧れて買っているのかも。
日本ではロンジンも量販店で格安で販売されてますので、日本に来た時にお買い得で買えますね~。
買ってるのかは知りませんけど。
中国のフォーラムにこんな書き込みがあります「唯一のものはレザーストラップ、そしてLonginesブランドへの内面の抵抗です(Longinesは良くないというわけではありませんが、有名すぎて、周りに人が多すぎます。」ロンジンだらけなんですね・・・
ロンジンのテーマ「エレガント」、乗馬や体操、テニスなどを支援しています。
日本のアンバサダーも内村航平選手ですね。
「【浪琴】何故、中国でロンジンは人気なのだろう?」ロンジンの不思議でした。
それではまた!
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