Rolex 16622 Yacht-Master Steel & Platinum 40mm
初代「ロレジウム」仕様のヨットマスター40 Ref.16622です。
1999年に登場した 16622ですが、最初からラグジュアリーさとクールさを併せもっており、5桁時代の中では飛び抜けた存在感で、瞬く間に大人気モデルとなりました。
ロレックスの高級機化の走りで、スティールにプラチナを組み合わせた衝撃のスタイルは、時計ファンたちを驚かせます。
元々ヨットマスターは貴金属を使用した高級ラインであり、マリンスタイルで優雅にクルーザーなどを楽しむお金持ち向けのモデル。
ドレッシーなデイデイトに対して、ヨットマスターは休日をリッチ&カジュアルに過ごす際に着ける、セカンドウォッチと言った立ち位置です。
スティールが無いところが良かったのかも知れませんが、満を持して登場したロレジウム(SS+PT)は当時のヤングリッチマンにもオシャレオジサンにも突き刺さります。
現在と違い、当時はイエローゴールドよりプラチナの方が価値が高く、イエローゴールドよりホワイトゴールドの方がオシャレとされていました。
その後、ピンクゴールド人気とデカ厚ブームがやってきます。
この販売方法はスカイドゥエラーなどにも見られますね。
40mmのケースサイズで、大き過ぎず小さ過ぎず。
ホワイトゴールドとは違い、「白く光るシルバー」のプラチナ製両回転ベゼルと文字盤にはサンドブラスト加工がされています。
Chrono24を覗いてみました。
保証書付で検索したところ、未だに100万円以下で購入できそうですね。
2019.05のレビュー時にも検索して、同じように80万円台で売られていましたので、相場が固定されています。
搭載するムーブメントはキャリバー3135、防水性は100mで潜るようにはできていません。
パッと見はダイバーズウォッチなのにね。
高貴なシルバーには、刺し色で赤。
オシャレ。
秒針に色がつくなんて・・・当時では斬新。
最初からルミノバ夜光。
5桁スポーツにしてはズシっと重みがある約146グラム。
ブレスレットの作りが違います。
16622は最初からケースサイドに「穴」がありません。
優雅な曲線も高級感を高める演出。
厚みは約12mm。
ブレスレットナンバー 78760。
ダイバーズエクステンションは付いていません。
寄ってみます。
Zシリアルあたりから徐々にルーレット刻印が縁に入るようになりました。
赤いYACHT-MASTERの文字がイケてます。
きめ細かい文字盤の加工。
目の細かいヤスリの様。
プラチナ製のベゼルはエンボス加工で、更にサンドブラスト加工をしており、小さいキズは目立ちづらい代わりに、擦ったキズや打痕、線キズは目立ちます。
そしてこの傷を消すのはハードルが高い修理でした。
赤い針ブームの先駆けかな。
フラッシュフィットの中央パーツが長いのも特徴です。
ポリッシュされた中央リンクも高級感に一躍買っています。
ヨットマスターロレジウムの翌年にリリースされた新型デイトナ 116520にもこの仕様が採用されましたね。
ラグもポリッシュされピカピカに。
ヨットマスターロレジウム> デイトナ> GMTマスターII/ミルガウス とロレックスの高級化が進みました。
ロレックスの元祖ラグスポですね。
いかがでしょうか?
80万円台から見つかるヨットマスターロレジウム 16622でした(保証書なしなら70万円台もあります)。
デザイン面で後継機の116622と然程違いがありませんので、安く買いたい方にはオススメ。
ムーブメントも116622と同じですしね。
クロマライト夜光じゃなきゃ嫌だとか、ロングパワーリザーブが良いとか、ダークロジウムやブルーが好きって方には、126622や116622をオススメします。
ザラザラなプラチナ文字盤、シルバーに映えるレッドを求めている方には、是非1度旧型ですが16622を手にとって見て頂きたい。
コスパ良いと思います(同時期のサブデイト16610と値段が変わりません)。
それではまた!
https://zenmai-tokyo.com/2019/08/29/yacht-master-rolesium-ref-16622/
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