ロレックスのスポーツモデルとドレスモデルの境界線って曖昧になってきたよね?
The border between Rolex’s sports model and dress model has become ambiguous, is not it?
そもそも「スポーツモデル」とか「ドレスウォッチ」などのカテゴリーはロレックスにはありません。
ほとんど全てのモデルにタフなオイスターケースを採用し、スティールであっても高級感を損なわないデザインと機能美になっています。
ホームページを見てみても「メンズ」「レディース」「プロフェッショナルモデル」と言った感じで分かれています。
なぜ「プロフェッショナルモデル」を「スポーツモデル」と呼ぶようになったのかは不明ですが、皆さんも普通に「スポロレ」とか「ラグスポ」みたいに使っている一般的なワードになっていますね。
何のスポーツなのか?何がきっかけ?
何故「sports」なのか?professionalじゃないの?
wikipediaでスポーツと検索すると「一定のルールに則って勝敗を競ったり、楽しみを求めたりする身体運動の総称である。」と出てきます。
広辞苑ですと「陸上競技・野球・テニス・水泳・ボートレースなどから登山・狩猟に至るまで、遊戯・競争・肉体的鍛錬の要素を含む身体運動の総称。」こんな具合です。
なるほど、モータースポーツ(デイトナ)・登山(エクスプローラー)などはスポーツの括りなのか。
もしくは、時代的にちょっと堅苦しいプロフェッショナル(特別な職業の方)ではなく、馴染みのあるスポーツ(ダイビングも遊びになってきたりサーフィンに使用したり)の方がキーワード的に広告が打ちやすかったのかも知れません。
もっと皆に使って欲しい、特別な誰かではなく、プロフェッショナルなスペックであっても日常で使ってみて!と言った願いが当時(いつだ?)のロレックスにもあったのでしょう。
そんなんで・・・どうでしょう?(笑)
今回・・・の話から、だいぶ脱線しちゃいました。
メインの路線は
「最近ロレックスってドレスモデルとスポーツモデルの境界線を曖昧にしようとしてない?」
と言った内容です。
比較的ドレスモデルとスポーツモデルはハッキリと分かれており、プラチナやゴールド、ダイヤモンドなどを使っていたり、キラキラしているベゼルだったり、「ドレッシー」な印象を決まったルールで時計に落とし込んでいたロレックス。
プロフェッショナルモデルは基本サテン仕上げのステンレススティール素材で「無骨」だけどキズが目立たなくタフさが売りでした。
6桁になりスポーツモデルも全体的にキラキラしますが、昔からプロフェッショナルモデルにもゴールドやジェムストーンを用いて、高級感(今で言うラグジュアリーなスポーツモデル)を演出してはいましたよね。
手巻きのデイトナの金無垢や、ゴールドのサブマリーナー、そして初期の段階から「リッチ層」に向けたGMTマスターなどです。
国をまたいで活躍するエリートビジネスマンなどにPRするため、パンナム航空のパイロットに着けてもらったりと「イメージ」戦略ですね、GMTマスターはプロフェッショナルモデルですが高級感やステイタスも付け加えられたモデルだったんです。
スティールモデルであっても、5連のジュビリーブレスレットが採用されていたことは皆さんもご存じ。
なんかオシャレ。
10年前なら「超~オジサンくさい!」と言われてたジュビリーブレスレット。
ヨレヨレ5連ブレスレットの16700や16710は、わざわざ3連オイスターブレスレットに交換して使われていました(笑)。
ジュビリー=オジサン。
一生風靡したロレックスのラグジュアリースポーツ「ヨットマスターロレジウム」も、時代の流れでジュビリーブレスレットは用意されずオイスターブレスレットでの展開となっています。
ソレが格好良かった時代ですね。
しか~し、ココにきて2018年の新作GMTマスター2 Ref.126710BLROですよ。
5連の新しいジュビリーブレスレットを採用してきました。
スポーツモデルなのにドレッシー。
原点回帰。
中空ではなく無垢仕様のしっかりしたキラキラするジュビリーブレスレットです。
あ~そんな時代なんだな~ジュビリーはオジサンじゃないんだな~くらいで見てましたけど。
これはもしかしてロレックス全体の方向性が変わってきているのではないでしょうか?
むしろ昔はデイデイトやデイトジャストがオイスターブレスレット化してました。
ドレスモデルのカジュアル路線。
そして今では、プロフェッショナルモデルもドレス路線に変更されてきています。
徐々に両カテゴリーが近づいてきていますね。
2007年のミルガウス復刻あたりが境でしょうか?
電化製品などが多く普及し、耐磁機能が一般的に日常的に必要な時代となり、満を持して復刻したミルガウス。
特殊な技師向けの無骨な外観ではなく、キラリと輝くドレッシーな外観になっていました。
キラキラして高級感がありましたが、すんなりスポロレっぽく受け入れられましたね。
新色のZブルーなんかはオシャレ過ぎるプロフェッショナルモデルです。
ミルガウスに続いて6桁キラキラスポーツモデルへのシフトが本格的に始まります。
そしてスカイドゥエラー。
リングコマンドベゼルと呼ばれる稼働するフルーテッド型キラキラベゼルはハイクラスなエリートビジネスマンによく似合いそうですが、ジュビリーブレスレットではなく堅牢なオイスターブレスレットを採用しています。
アニュアルカレンダー付きのドレスモデルのはずですが、ラージサイズケースにオイスターブレスレットと、逞しい腕に似合うスポーティなイメージでスティールモデルは特に人気があります。
ラグジュアリースポーツと言ってしまうと、その一言でまとめられそうですが・・・オーデマピゲのロイヤルオークや、パテックフィリップのノーチラスをはじめとする「高級感がありスーツにも似合うけど、インスタ映えもする大きくて格好良いモデル」を各メーカーはこぞってリリースしていますね。
ロレックスも、こういった流れに乗ってのことなのかも知れません。
来年あたり126711CHNRにもジュビリー出たりしてね~。
流行るかな?
境界線を曖昧にしてロレックスの高級化を推し進めていく方針だと感じます。
「全てのロレックスはラグジュアリーである」と言うイメージを植え付けているような気がしますね。
そして底上げされ、全体的に100万円以下(1万ドル以下)のモデルは無くなっていくのかも知れません。
各メーカーが1,2本のアイコンモデルしか持てないのに対し、ロレックスは全てのモデルがアイコン化する日も遠くないのです。
なんてね・・・。
実際のところは、どうなんでしょうね。
因みにロレックスのホームページ「プロフェッショナルモデル」を選ぶと、「プロフェッショナルベゼル」となります。
ん?ベゼルなの?
プロってベゼルのことだったの?
ツルツルなポリッシュドベゼルのエクスプローラーⅠや超耐磁モデルのミルガウス・エアキングはラインナップされていません。
「プロ」と名乗るならば「何とかベゼル」でなくちゃダメなんだ!
「プロ=スポーツ」でも無いのかも知れません・・・
プロフェッショナルって難しい。
コレクション的には現在おおまかに14種類となっています。
- エアキング
- デイトナ
- エクスプローラー
- GMTマスターⅡ
- ミルガウス
- オイスターパーペチュアル
- パールマスター
- シードゥエラー
- スカイドゥエラー
- サブマリーナー
- ヨットマスター
- チェリーニ
ミルガウスとエアキングはまだ統合されないんですかね?
パールマスターってコレクションなんだな。
さいごに、現在特集されているダイバーウォッチ。
「夏」だからなのか、来年「新作」が出るからなのか?
ワクワクしますね。
新しいサブマリーナーもドレス寄りになるのかも知れません。
ではまた。
【レビュー】126710BLRO ロレックス GMTマスター2 復活ペプシベゼル Cal.3285 #バーゼルワールド2018
#ZENMAIのココ東京
GMTマスターのジュビリーブレス。かなり昔の話ですが、GMT-Master Ref.1675ではジュビリーブレスかオイスターブレスの選択ができた時期もありました。でもRef.126710BLROのようにジュビリーブレス一択なのは初めてですね。まぁお下記のようにロレックスは一言も「スポーツ」とは言っていないのでジュビリーブレスもメーカーとしてはありなのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。ジュビリー一択になりBATMANことBLNRは旧型の方が人気だそうです(今のところ)。好みも人それぞれですが私もジュビリー試してみたいです!