【レビュー】ジラール ペルゴ ロレアート 38mm 81005-11-231-BB6A 自動巻きで復刻したアイコン
Girard Perregaux,Ref. 8100511231BB6A Laureato 38 mm Cal.GP03300-0130
1975年にリリースされたジラールペルゴ「ロレアート」。
ラウンドとオクタゴンを組み合わせた独特なベゼルに、キャリバー705を搭載したクォーツウォッチでした。
デザインは「あの」ジェラルドジェンタ氏と言われており(?)(実際にはジェンタデザインじゃありませんでした)、ケース一体型・八角形・バーハンド・バーインデックスと氏の作品特徴が垣間見えるモデルですね。
(※三越のワールドウォッチフェアで展示されていました。)
時代はクォーツクライシス。
ジラールペルゴの選択が高級スポーツウォッチとして自動巻きではなく、自社開発のクォーツムーブメントを選んだことが後の大きな分岐点となりました。
高精度であり薄型スポーツモデルであり、機械屋さんのジラールペルゴだったからこそのチョイスになったクォーツ。
しかし「電池式」だったために1980年の「機械式腕時計ブーム」に乗ることができませんでした。
もしGPが自動巻きを選んでいたら・・・ロイヤルオーク、ノーチラスに続くジェンタ風スポーツの定番モデルとなりえたかも知れません。
一時期倒産寸前まで追い込まれましたが、あのフェラーリシリーズなどで復活します。
それでは昨年2016年に復活した現行ロレアートを見ていきましょう。
2016年はジラールペルゴ創立225周年(何だろうこの中途半端な数字は)でした。
2016年にリリースされたモデルは限定モデルでしたが、2017年満を持してレギュラーモデルになります。
アイコンの復活
2016 年、ジラール・ペルゴの創業 225 周年を記念したリミテッドエディションという形で、ロレアートが時計製造の舞台に復帰しました。
このエディションの大きな成功を受けて、ジラール・ペルゴは、ロレアートにふさわしい地位を与えようとしています。
すなわち、進歩的な独自のデザインに、ディテールに対する感受性、優れた計時性能、そして完璧な味わいを兼ね備えた現代的な時計という立場です。
これらの性質は、時間の中を容易に進むことのできる真に象徴的な時計に特有のものです。<ジラールペルゴHPより>
創業225周年記念復刻ヘリテージ・ロレアート LAUREATO 225th Ref.81000-11-431-11A。
81005-11-231-BB6A スレートグレー
ハイ、38mmのクロコストラップ「81005-11-231-BB6A」。
復刻したロレアートは45 mm、42 mm、38 mm 、34 mm の4サイズ。
スレートグレーがオシャレですね。
クルドパリ加工されたダイヤル。
スレートグレーやブルーなど明らかにロイヤルオークを意識しやがっていますね。
付属のラバーストラップ。
夏に良いですね。
最近のワンタッチ式かと思いきやばね棒外しが必要でした。
どうなんですか?ロレアートマニアの方。
復刻版は自動巻きですよ!
復刻ならクォーツでしょそこは?
いやいや機械式の方が嬉しいでしょ?人気出そうだし。
キャリバーGP03300-0130
ケースの厚さは10mm、ムーブメントは3.36mm。
パワーリザーブは短めの46時間。
精度とかは良いのかな。
ロイヤルオークのようなサイドビュー。
こちらは15300ST(ロイヤルオーク)
トリプルフォールディングバックル。
オリジナルに比べベゼルが厚く力強い。
スポーティね。
ブレスレットもオリジナルとは異なりつなぎ目ピースがあるノーチラス風になっています。
今風にハンズもインデックスも太めです。
新生ロレアート、ジラールペルゴ会心の一作となるでしょうか。
国内定価は1,112,400円。
そこそこ高級なプライス。
ピアジェのポロSもそうですが、ロイヤルオークの約半額。
なんでしょうかね。
まとめ
いかがでしょうか?
「【レビュー】ジラール ペルゴ ロレアート 38mm 81005-11-231-BB6A 自動巻きで復刻したアイコン 」でした。
私くらいの中途半端な時計ファンだと、ジラールペルゴのイメージはGP7000、シーホーク、ヴィンテージ1945、そしてカラフルなフェラーリクロノ。
そして失礼ですが…たいして人気のないブランドのイメージでした。
ケリング傘下となり躍進のきっかけになるのでしょうか?
ラグジュアリースポーツが流行っているからとは言えね。
ちょっと前の「デカ厚」ブームみたいですね。
マネっこは10年後には淘汰されますが、ロレアートは「オリジナル」があるので何とかなるかしら・・・
#ZENMAIのココ東京