
ロレックスの3つの重要な「D」について、どうでも良い話
About the three special “D’s”
今回はロレックスの最も重要なモデルでもあり、最も重要な共通点「D」の名を持つ3つのモデルについて、本当にどうでも良い話を。
どのくらい「どうでも良い」のかと言うと、「ふ~ん」とも思わない。
そのくらい「どうでも良い」のです。
暇な方だけ、読んでみてください。
いや、暇でも読まなくても良いかも知れません。
本当に詰まらない、どうでも良い話。
“D”AYTONA
最初の「D」です。
皆さんもご存知の「キング・オブ・クロノグラフ」ことロレックス コスモグラフ・デイトナ。
時計愛好家の方々の憧れであり、ロレックスの象徴の1つとなっていますね。
1963年に誕生し、今年は60周年に当たります。
こちらはRef.6239です。
最初期のコスモグラフには「デイトナ」の表記が無く、1年後アメリカ進出に合わせて「デイトナ」の名が付いたと言われておりますね。
ここまでは、みなさんご存知でしょう。

じゃあ「デイトナ」って何のこと?

それは「サーキット会場のデイトナビーチ」が由来でしょ?

そうですね。
じゃあ、デイトナビーチの「デイトナ」って何?

え・・・・「地名」じゃないの?

そうなんですね。
デイトナは「地名」なんです。
じゃあ、どうして「デイトナ」と言う地名になったのか?

市の歴史
デイトナビーチは1870年に設立され、1876年の市制施行によって正式に市となった。その名前は、オハイオ州マンスフィールド出身の実業家、マティアス・D・デイに由来するというのが大方の見方である。彼は1870年秋に3,200エーカーの土地を1,200ドルで購入した。1926年、デイトナ、デイトナビーチ、シーブリーズの3つの町がデイトナビーチとして合併した。
わかりましたね、「DAYTONA」は、マティアス・D・デイ(Matthias D. Day)さんの「デイ」から取った名前のようです。
因みに息子さんのマティアス・W・デイさんは軍人さんとして有名でアメリカ合衆国最高の軍事勲章である名誉勲章を受章したそうですよ。
皮肉にもモータースポーツ用に命名されたはずの「オメガ スピードマスター」がNASA公認のムーンウォッチとなり、宇宙を夢見た「コスモグラフ」がモータースポーツ界最高のクロノグラフに君臨することとなります。
面白いですよね、世界で最も有名なクロノグラフの2つが、命名の時点とは異なる方向に進むことになるとは。
オメガとロレックスは常にライバル関係にあります。
潜水調査会社として有名なCOMEXと先に協業関係を組んだのはオメガでした。
ジェームズボンドに先に着用されたのはロレックスでした。
“D”ATE JUST
2つ目の「D」です。

日付:現代のマイルストーン
1945年に発表されたデイトジャストは、ダイアルの3時位置の小窓に日付を表示する初の自動巻防水クロノメーター腕時計であった。このユニークな組み合わせは、1953年、サイクロプスレンズの拡大効果によって、さらに強化された。これらの発明により、時計製造の進歩が人類の進歩を促すと信じていたロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフの卓越性の追求をデイトジャストは体現した。大きな変化の時代の中で、私たちの時間との関わり方は変化している。現代の生活は、過ぎていく日々のリズムの中で、季節との繋がりが薄れている。デイトジャストは視認性や日々の時間管理と同様に、快適さも提供する。使いやすく実用的なデイトジャストは、自立し活動的な現代人の貴重なツールとして、すぐに確立された。
デイトジャストは1945年に誕生しました。
ロレックス創業40周年に、オイスターケースにパーペチュアル(自動巻)ムーブメントを組み込み、更には3時位置に「デイト表示」を付けた特別なモデルを開発します。
そして、1953年にはサイクロップレンズを、1955年にはデイトジャスト機構(0時にカレンダーがパチンと切り替わる)を搭載し、現在のデイトジャストへとつながっていくのです。

えぇ、はい、知ってます。

ね、そうです。
誰もが知っているロレックスの3大発明「オイスターケース」「パーペチュアルムーブメント」「デイトジャスト機構」が詰まっているデイトジャストですが、実はデイトジャスト機構とデイトジャストは別物として認識する必要があります。
深夜12時(0時)に日付が変わるデイトジャスト機構は、(オイスターパーペチュアル)デイトジャスト誕生後に生まれた機能で、初期のデイトジャストには、デイトジャスト機構がありません、キャリバー1065搭載機からですよ~!
そう言う事です。
ロレックス デイトジャスト ファーストモデル Ref.4467 は非常に人気です。サイクロップレンズも無い、カレンダーは0時に瞬時に切り替わらない、そこが良いんです。
なので、「ジャスト」タイムでカレンダーが切り替わるから「デイトジャスト」と言う名が付いた!と言うわけではないのかも知れません。
じゃあ、なんでデイトジャストなんでしょう?
デイト・アジャストから来たとも言われていますね、デイトをアジャストする。略してデイトジャスト。
または、当時開発中のデイデイトに対して「デイトだけ」と言う意味だとも言われています。
何が本当なのでしょう(笑)
因みに、クイックチェンジ(日付の早送り)機構はまた別の話。
“D”AY DATE
最後の「D」です。

瞬時の曜日・日付変更
真夜中の奇跡
1956年に初登場したデイデイトは、世界初の特徴を備えている。それは、ダイアルに曜日をフルスペルで表示するという機能である。世界中の数多くのリーダーたちに愛用されているデイデイトの曜日表示は、様々な言語から選択できる。
プレジデントブレスレット
1956年のデイデイトの発表に合わせて特別に作られたエレガントで印象的なプレジデントブレスレットは、このモデルのプレステージの一部である。ひと目で見分けられる特徴的なこの18 ct ゴールドまたは950 プラチナのブレスレットは、半円形のリンクが3列に配されており、信頼性と快適な装着感を提供する。
富と成功の象徴。
プラチナとゴールドモデルしか存在しないデイデイト、スケジュール管理の為の機能として「日付・曜日」をはっきりと視認できるデザインで誕生しました。ターゲットは会社のオーナーなど忙しく働くエリートたち。
広告宣伝も上手くいき、デイデイトと言えばロレックスの中でも最上位機種として認知され、ロレックス愛好家は誰しもいつかはブティックでデイデイトを購入したいと思っているでしょうね。
ステイタス、機能が便利だとかデザインが好きだとか、もはや無関係であり「ステイタス」の塊なのです。プレジデント、ブレスレットにも名付けられましたが、デイデイトこそが「プレジデント」なのです。
リンドン・ジョンソン米国大統領が着けたから「プレジデント」と呼ぶと言う見方もありますが、実際には彼が大統領就任以前に「プレジデント」とロレックスが表記しています。
つまり、大統領にプレゼントしたから、大統領が着けていたから、「プレジデント」と呼ばれるわけでは無いのです。
信じるか信じないかはアナタ次第(笑)
因みにアイゼンハワー大統領はデイトジャスト(ロレックスからプレゼント)。
ご存知かも知れませんが、デイデイトにはクォーツモデルが以前にありましたし、スティールケースの賞品もあったようです。
かなり進化しているデイデイトですが、そろそろ同じデザイン・スタイルで永久カレンダーもしくは年次カレンダーをリリースしたら便利なのにな~と。
出す予定はまったく無いのか?
気になりますね(スカイドゥエラーが答えなのかも知れません)。
まとめ
いかがでしょうか?
「ロレックスの3つの重要な「D」について、どうでも良い話」でした。
どれもロレックスを代表する素晴らしいモデルですし、誕生からほぼデザインが変わっていないのも凄いことですね。
特別な日にデイデイトを、ビジネスシーンではデイトジャストを、カジュアルにスポーティに合わせるならデイトナを。
この3本を持っていれば、他に腕時計は要らないくらい、そんな代表的でスタイリッシュで丈夫でデザインに優れたアイコンウォッチたちです。
ロレックス愛好家なら、いつかは手にしたいに違いありません。
それではまた!
#ZENMAIのココ東京
文中内、「スティールケースの賞品」とありますが、「商品」では?場所はアタマからよーく読んで探してください。
通りすがりさん>コメントありがとうございます。「賞品」なんです、時計学校のコンテストの景品的な特別なスティールケースのデイデイトがあるそうですよ。