【2019年の新作腕時計を予想する】腕時計の歴史が変わった1969年から50周年を迎えるぞ!
1969 is Milestone in the history of watches
今年も来週1/14からS.I.H.H(国際高級時計展)が開催され、各メーカーから多くの新作がお披露目になるでしょう。
3月にはバーゼルワールド2019(3月21日~26日)や、スウォッチグループの新作発表なども予定されており今からワクワクしてきますね。
日本に住んでいますと、来年2020年の東京オリンピックでそわそわしますし関連する限定モデルなどに期待が膨らみますが、世界的に見ますと今年の2019年の方が重要で「記念モデル」が多く出そうな予感がします。
なぜなら50年前の1969年は腕時計の歴史にとってとても重要な1年でした。
Apollo 11, – The First Moon Landing 1969
1969年と言えばアポロ11号が月面着陸に成功し、人類が初めて月面に降り立った記念すべき年です。
「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.(人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ)」
アームストロング船長らとともに月に降り立ったオメガ・スピードマスターは手巻きのクロノグラフでした。
(バズ・オルドリンの腕に巻かれて月に降り立ったそうです)
オメガから5年ごとにアポロ11号記念モデルがリリースされていますが、今年は50周年となるので何種類も出そうな予感!
2019年7月21日あたり目が離せません!
皆さんもチェックしましょう!
Quartz crisis – On Christmas day in 1969, Seiko launched the Quartz Astron 35SQ
1969年12月、世界初のクオーツ式時計セイコー クオーツアストロンが発売。
クォーツクライシスの始まりです。
クオーツ アストロンの当時の価格は45万円(18K金無垢ケース)だそうで大卒初任給が 34,100円 (昭44)と考えますと非常に高級品でした。
この後1970年代には量産された正確無比なクォーツウオッチがセイコー、シチズンから世界に向けて大量に広がりスイスの時計産業は衰退していくこととなります。
クォーツクライシス(クォーツショック)と呼ばれ、各ブランドが舵を切る必要性に迫られる大きな分岐点となりました。
しかし現在「アストロン」と言えば「超ハイテク」なソーラー電波時計です。
記念モデルが出ても・・・人気出るかな?
IWC も開発に参加したクォーツ・ムーブメント「ベータ21」の登場。クォーツ制御による腕時計用キャリバー(周波数 8192Hz)は時計製造に革命をもたらし、IWC のコレクションでは「ダ・ヴィンチ」に初採用された。<IWC HPより>
スイス初のクォーツムーブメント「ベータ21」も1969年に誕生。
翌年からスイスウォッチのクオーツモデルが続々登場します。
オメガ、ロレックス、IWC、パテックフィリップ、ピアジェなど有名なメーカーも採用しました。
ベータ21を記念したモデルが「どこか」から出るのではないでしょうか?
ロレックスからオイスタークォーツ(ベータRef.5100)が出たら話題になりそう。
Who made the world’s first self-winding chronograph?
Zenith El Primero Cal 3019 PHC 1969
1969年ゼニスからエル・プリメロ自動巻き(Cal.3019 PHC)ムーブメントが誕生します。(モバードとの共同開発)
初の一体型自動巻クロノグラフであり、現在も世界で最も精度の高い量産型キャリバーであり続けているエル・プリメロの誕生。毎時36,000回の振動数を誇るテンプにより、1/10秒単位の計測が可能な唯一のキャリバー。<ZENITH HPより>
皆さんご存知のゼニス社10振動自動巻クロノグラフ「エルプリメロ」です。
1970年初頭には製造中止の憂き目に合いますが後に復活、今に続くハイビートクロノグラフです。
TAG Heuer MONACO Cal.11 CHRONOGRAPH 1969
1969年に世界初の自動巻きクロノグラフとしてホイヤーは「モナコ」を発表!
ホイヤー・レオニダス、ブライトリング、デュボア・デプラ、ビューレン、ハミルトンの共同開発によるキャリバー11が誕生したのも1969年です。
クロノマチックの名が有名ですね。
後にブライトリングやハミルトンからも左リューズ・右プッシャーのクロノグラフがリリースされます。
因みにモナコは「角型で防水のクロノグラフとしても世界初」だそうです。
S・マックイーンが着けたことで人気に火が着きました。
SEIKO 5 SPORTS SpeedTimer Cal.6139 1969
1969年5月 セイコーから自動巻クロノグラフcal.6139搭載機 スポーツファイブ6139系が発売開始。
キャリバー6139を搭載したセイコーの自動巻きクロノグラフも1969年に誕生しています。
月に辿り着いたクロノグラフは手巻きでしたし、当時はデイトナも手巻きでした。
このように1969年は「自動巻きクロノグラフ」誕生の年ですので、どこかしら「記念モデル」がリリースされると思います。
CAW211P.FC635603.2150.400/69.C713
とは言え、ヘリテージブームに乗りゼニスもホイヤーも既に復刻モデルがリリースされちゃっていますので50周年はどうするんでしょう?
セイコーも復刻したら流行りのペプシカラーベゼルも相まって人気が出るかも。
まとめ
1969年には他にも各社から様々なモデルがクロノグラフやクォーツモデルに問わずリリースされています。
きっと50周年の今年にリリースされるでしょう。
私の予想は・・・
1.オメガからアポロ11号月面着陸モデルが1種ではなく複数出る(複数ってところがポイント)
2.アラスカプロジェクトやスピードマスターマーク2、ジュネーブダイナミックなども記念モデルが出るかも!
3.セイコーからアストロンの記念モデルが・・・でるのかな?
4.IWCからベータ21の記念モデルが、その他のメーカーからももしかしたら出るかも!
5.LVMHグループは節操ないからゼニスとタグホイヤーから50周年記念モデルが出るでしょうね。
6.クロノマチックとしてブライトリングとハミルトンからも記念モデルが出るでしょう。
7.セイコーからもcal.6139クロノグラフ的なモデルが出てくれたら楽しみ!
と、こんな感じだと思います。
皆さんはどう思いますか?
それでは結果は今年の年末に♪