Rolex and Supreme will never meet.
SNS上で、シュプリームの2022FWシーズンにロレックスとのコラボレーションモデルが出るという偽リーク情報が出回っています。
シーズン前になるとシュプリーム系の情報アカウントから毎度「あること、ないこと」リーク情報は出てきますが、ロレックスコラボも毎度のことのように噂され、ストリート系のファンたちは一喜一憂しています。
私のブログを読んでくれる時計マニアのオジサンたちは「絶対にない」と確信できると思いますが、にわかな方やストリート系の若い方などは「絶対はない」と思うのでしょう。
絶対にないんですよ、本当。
ウォッチモンスター時代にgoroさんが書かれた「Rolexが支援するスポーツとプロジェクト、サッカーをサポートしない理由を考える」を読んでいただければなんとなく理解可能だと思いますが、ポイントは「つまりサッカー観戦者はRolexの購買層とは異なる、またはRolexの考えるマーケティングの対象ではないとしているかもしれません。」これに尽きます。
シュプリームのイメージと、ロレックスが100年以上掛けて築いてきたブランドイメージと顧客は重なりません。ロレックスの目指す場所と、ストリートブランドは交わりません。
見ている方向、経営方針、立っているステージが違うのです。
ロレックスはヨーロッパの伝統と格式を重んじています。下へは降りません。
「現在の」ロレックスは絶対にコラボレーションを行いません。その段階は過ぎてしまっているのです。
絶対にです。
噂の背景
どうして、このような噂が出てくるのでしょうか?
火のない所に煙は立たぬ、シュプリームファン達もそう思うに違いありません。
現にシュプリームは過去にLVMHのタグホイヤーとのコラボレーションモデルをリリースしています。
ストップウォッチでしたが。
スーパーブランド、老舗メーカーでもシュプリームとコラボするじゃないか!そう感じたと思います。
また、シュプリームを一躍有名にしたのがこのコラボレーション。
キム・ジョーンズ時代のルイ・ヴィトン。
ルイ・ヴィトンとシュプリームのコラボレーションは長蛇の列ができるスペシャルな企画でした。
驚きのコラボレーションだったのは間違いありませんね。
これをきっかけに「ストリート」と「ラグジュアリー」が近づき交わったのも事実です。
ルイ・ヴィトンとナイキ。
ディオールとエアジョーダン。
グッチとノースフェイス。
ティファニーとシュプリームなど。
誰もが知っているスーパーブランドと若者が好みそうなメーカーとの合作です。
ですが、見て頂くとわかる通りほぼLVMHグループばかりなのです。
昨年ティファニーとパテック・フィリップのコラボレーションノーチラスが登場しましたが、これもLVMHグループ傘下になってすぐのことでした。
ストリートファッションに理解のあるデザイナー キム・ジョーンズ氏の存在は大きかったし、故ヴァージルアブロー氏の存在もですね。
LVMHは先進的でストリートブランドさえも飲み込む姿勢がありました。伝統やブランドを守るより巨大化したコングロマリットを成長させることだけに尽力しています。
資本主義だな。
そう言えばヴァージル氏はカスタムしたノーチラスを愛用していましたね。
腕時計メーカーとストリートブランド
腕時計メーカーとストリートブランドがコラボした実例は結構あります。
LVMHのゼニスとフラグメントデザインのコラボレーションモデル。
ルイ・ヴィトンとフラグメントデザイン。
ブルガリとフラグメントデザイン。
これら全てLVMHグループ。
H.モーザーとアンディフィーテッド。
BELL&ROSSとBAPE。
村上隆氏とウブロ。
KAWS氏とアイクポッド。
Jacob & Co. for Supreme。
いろいろ売り方はあると思いますし、ストリート寄りになるのが悪いわけではありません。
もしOMEGAがストリートに手を出したら、ギリギリTUDORは何かしらやるかも知れませんが、ロレックスは絶対にやりません。
言い切れます。
Rolex Submariner 114060 “FUCK EM”
このサブマリーナーが噂を後押ししている可能性はあります。
よゐこの濱口さんがテレビ番組で着けていたカスタマイズされたサブマリーナーノーデイト。
シュプリーム側が数本カスタムしたと言われている幻のサブマリーナー。
カスタム品のコピー品が出回るほどの人気モデルです。
当然ながら「正規」の商品ではなく、あくまでも趣味の範囲のカスタムであり、ロレックスで修理を断られる可能性が高そうです。
過去にはGMTマスターでリアルマッコイズが「チャックイエーガー」を、シードゥエラーで「スティーブンマックィーン」モデルをリリースしました。
カスタムは大なり小なり好きにすれば良いですし、バムフォードみたいに大人気になるカスタマイズもあります。もちろん正規ではありません。
シュプリームが今後大量にロレックスを買い込んで、カスタムする可能性は・・・ゼロではないにしろ一般の販売は無いでしょうね。
VFコーポレーションがシュプリームを買収したので、それも無いなやっぱり。
ロレックスに限定品もコラボレーションモデルも無い
ダブルネーム、ダブルスタンプ、呼び方は色々ですが、ロレックスの文字盤にティファニーと書かれたものを見たことがあるかも知れません。
カルティエや時計販売店の名がプリントされているものだったかも知れません。
これらは確かにロレックスの商品ですが、ロレックスがプリントしたのではなく販売店が独自にサインやプリントをして販売したものです。
「ロレックスに限定品もコラボレーションモデルも無い」と書きましたが、これは間違いで、国章やドミノピザなどはロレックスの一部支社で用意しているので「ある」が正解です。
正解ですが、現在のロレックスはコラボレーションモデルを決して作りませんし、ましてやブランドとのコラボはあり得ません。
作る必要もありません。
念のため今回のリーク情報
こちらはSNSに掲載された画像。
あたかも本物ですよ、みたいなシュプリームの事前情報ページに似せています。
・・・そもそも現行品のデイデイトは36mmと40mmです。
41mmのピンクゴールドですって。エバーローズゴールドではなくピンクゴールドですか?(笑)
完全に新作で出すのかい!と突っ込みたくなります。
デイデイトですよ。
最上位機種ですよ。
あり得ません。
続いてこちら。
いったい「いつ」のモデルでしょうか?
ケース痩せすぎ。Ref.1600くらいのモデルですかね?
もう少し勉強した方が良いでしょう。
カスタムするには中古品を集める方がたしかに簡単かもしれませんが。
まとめ
いかがでしょうか?
「ロレックスとシュプリームは絶対に交わらない理由について」でした。
言葉が悪いのでアレなんですが、ロレックスとストリートブランドではステージが違うのです。
ロレックスがそこに降りてくることは無いでしょう。
話題作りが必要ないからです。
機械式腕時計の未来はそう明るくないかもしれませんが、ロレックスが無くなることはないでしょう。そういうブランドなんです。
シュプリームは凄いブランドだと思います。94年から一代でここまでメジャーなブランドになりました。が、次元が違うのです。
LVMHグループの傘下腕時計ブランドなら、そのステージに降りてきてくれる可能性はあります。リシュモングループは無いだろうな。
なので、期待しないでください。
ロレックスとシュプリームは絶対に交わらないのです。
それではまた!


#ZENMAIのココ東京
コメント
ダサいシュプリームのコラボには反対ですが、この記事にも間違いがあります。
パテックとティファニーのコラボは最近だけではありません。コラボ好きのヴィトングループになったからではなくて昔から店舗販売したりした協力実績があるからです。
ななっしーさん>コメントありがとうございます。以前にもティファニーのために作ったパテックフィリップの腕時計があるんですね!勉強不足でスミマセン。いずれスターン家からPPも離れていく際にLVMHへの売却も視野に入れているのかと思います。
日々楽しく拝見しております。どうやらシュプリームの店舗内のディスプレイでロレックスコラボの画像が流れているようで、今回の噂の信憑性が高まっているようですね。
少なくとも今年中にははっきりするので、静観したいと思います。
もうすぐ40代さん>コメントありがとうございます。以前のサブマリーナーですよね、見ました。シュプリーム側が少数カスタマイズして身内に販売するイメージですかね?ロレックス側は無関係でしょう(笑)
> ロレックスの目指す場所と、ストリートブランドは交わりません。
> ロレックスはヨーロッパの伝統と格式を重んじています。下へは降りません。
> ブランドとのコラボはあり得ません。作る必要もありません。
> 言葉が悪いのでアレなんですが、ロレックスとストリートブランドではステージが違うのです。
いやぁ、すごいですねこの言い草w
あなたがロレックスさんなんですか?みたいなw
何様のつもりなんでしょうw
とりあえず魚拓は取らせていただきましたw
年内楽しみですねww
あ、あと、”交わらない”の英訳は”meet”じゃないですよwww
一応、指摘しておきますねw
JJさん>こんにちは。何か気に食わなかったんですかね。申し訳ございません。