ボール・ウォッチ 記念モデルの違和感

BALL Watch
スポンサーリンク

PACIFIC OCEAN 1942

BALL Watch

DOOLITTLE RAIDERS FROM BALL WATCHES, WITH A B25 MODEL TOO

ちょっと信じられないモデルが発表されましたので、新作情報ではなく記録として残しておきます。

恐らく国内のメディアは取り上げないと思いますので無かったことになる前に。

日本を空襲したドーリットル空襲(1942年4月18日)から80年となる今年、ボール・ウォッチから「記念モデル」が数多くリリースされました。

ドーリットル空襲80周年を記念した新シリーズ。堅牢な時計製造によって統合された、比類のない明るさでスイスの精度を提供する3つの異なるモデル。 4月27日までに文字盤に刻印されたお気に入りの限定版番号を特別価格で事前注文してください。各注文は、1:72スケールのB-25ミッチェル爆撃機モデルがセットされた特別限定ボックスで提供されます。

真珠湾攻撃やミッドウェイ映画を見たことがある人なら誰でも、1942年のドーリットル空襲について知っているでしょう。当時は誰も考えられなかった信じられないほどの勇気と飛行スキル。Ball Watchesは、この艦載機によるB25襲撃への賛辞を発表しました。これがその言葉です。

80年前、第二次世界大戦の最も暗い瞬間の1つで、80人のパイロットが人類の自由のために不可能な任務を引き受けるために命を賭けました。彼らはドーリットル空襲です。伝説的なミッションの80周年を記念して、BALL Watchは、勇気、無私無欲、犠牲に敬意を表して、まったく新しいエンジニアマスターIIドーリットル空襲シリーズを誇らしげに紹介します。

ムーブメントの種類とケースのサイズが異なる3つの異なるモデルで構成されたこのシリーズは、クラシックなミリタリータフネスと最新の時計製造技術を組み合わせています。

999個限定です。エンジニアマスターIIドーリットル空襲 シリーズは、2022年4月27日までの限定価格で予約注文が可能になり ました。ダイヤルに個別にマークされるお好みの限定版番号を選択する以外に、各注文は、1:72スケールのB-25ミッチェル爆撃機モデルがセットされた特別なボックスに表示されます。
あなたはマーカーにもその美しいボールルームを手に入れます、そして範囲は40mmのケースから始まります。これは1170ポンドで予約注文されており、46mmは1420ポンドです。45mmのオプションもあります。これは£1650です。納期は9月頃を予定しています。

 

ドーリットル空襲については以下「時事通信社」の記事を参照ください。

ドーリットル爆撃隊が日本本土空襲

空母ホーネットから飛び立つB25爆撃機[米海軍歴史センター提供]【時事通信社】

1941(昭和16)年12月の真珠湾攻撃以来、日本軍は太平洋戦域で快進撃を続けた。米国軍部は国内の戦意を高めようと、日本本土の空襲を企てたが、航続距離の短い通常の空母艦載機での実行は難しい。そこで、航続距離の長い陸軍の中型爆B25を空母に載せ、日本本土を奇襲する作戦を立てた。

指揮を命じられたジェームズ・ドーリットル中佐は1942年4月18日、日本軍の哨戒線ぎりぎりまで近づいた空母ホーネットから16機のB25を率いて飛び立ち、東京、川崎、横須賀、神戸、名古屋を爆撃することに成功した。ドーリットル爆撃隊は当初から空母への帰還を考えず、中国大陸に離脱した後、搭乗員はパラシュートなどで脱出した。しかし、8人が日本軍の捕虜になり、うち3人は処刑された。

日本側は爆撃の被害を秘密にしたが、戦後の調査で死亡約90人、負傷約460人、全半焼家屋290戸という大きな損害が明らかになった。また、本土爆撃に大きなショックを受けた日本軍部は、制海圏拡大を狙ってミッドウェー攻略作戦を発動、これが戦局の大きな転換につながった。

1942年4月18日:80人の勇敢な男たちが団結する。⁠ ドーリットル空襲として知られる彼らは、不可能な任務に乗り出します。⁠ 第二次世界大戦の進路を変えるため。⁠ 彼らの大胆で革新的な精神は永遠に生き続けます。⁠

ボールウォッチと言えば、アメリカの鉄道用時計のイメージ(創業者?のボールさんは鉄道技師)でしたが、マイクロ・ガスライトチューブや近年では904Lスティールに超耐磁機能などスペックから見てコストパフォーマンスの良いブランドと言う認識が強かったです。

安くて高性能、日本でも少なからず愛用されている方もいるはずです。

ボールウォッチはアメリカからスイスに本社が移りますが、資本はAsia Commercial Holdings Ltd. アジア・コマーシャル・ホールディングス(冠亜商業集団有限公司)だと言われています。

所謂「中国資本」のブランドのようで、日本が空襲された事を「記念」するモデルを企画する思想であることが明確になりました・・・。

わざわざインスタグラムで新作を発表したにも拘わらず、日本からのアクセスは禁じているため(コレは元々)ドーリットル空襲モデルはホームページで確認できません。

スポンサーリンク

と言ってもIPアドレスを海外経由にすれば普通に開きます。

かなりの数の限定モデルがラインナップしています。

現在は予約中で、年末までには出荷とのこと(好きなナンバーも選べるなどのサービスも行っています)。

アメリカではそれなりに受け入れられているのでしょうか・・・?

インスタグラムにコメントがあり、ボールウォッチの広報の方ですかね?

親切に返事をしていました。

一般の方「素晴らしい歴史の完璧な時計だ! 」

ボールウォッチ「あなたの親切な褒め言葉に感謝します。ドーリットル空襲は私たちの国民的英雄です。私たちは彼らに私たちの自由を負っています。神の祝福が皆さまと皆さまの家庭にともにありますよう」

英雄か・・・。

 

当然「空襲」を受け民間の被害者を出した日本の腕時計ファンたちは快く思いません。

SNSで小さいながらも炎上していたところ、私もこのモデルの存在に気が付きました。

当時の日本軍の行いをどうこう言える立場ではありませんが、重慶爆撃や真珠湾攻撃の報復の面もあり、ドーリットル空襲を行った軍人たちはアメリカや中国では英雄扱いなのかと思います。

かと言って、80年・・・未だにこの空襲で亡くなられた民間のご家族もいらっしゃるでしょう。

このモデルを作る意味がわからない。

 

2022.02.16

海外モデルに関するお詫びとお知らせ

この度、スイス本社のオンラインサイトなどで“Doolittle Raiders”モデルの発売告知がありました。この商品を国内で取り扱う予定はございませんが、この商品の発売につきまして多くのお客様に大変ご不快な思いをさせてしまいましたこと、 また多大なるご心配、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

今回の商品が発売に至ってしまった原因につきましては、同商品の発売の前から現在に至るまで私共がスイス本社を説得できなかったことにあり、不本意で大変心苦しく思っております。

この件につきましては皆様方から既に多くのご意見をいただいており、スイス本社へも伝えておりますので、当社といたしましても引き続き同商品の販売を中止するよう強く要請してまいります。

また、スイス本社のオンラインサイトにつきまして、納期遅延などの理由から、同モデルのページだけではなく全てのページが国内から閲覧できないよう予てよりアクセス制限をかけておりましたのでお知らせいたします。

あらためて、多くの皆様にご不快な思いとご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。

以上

 

ボール ウォッチ・ジャパン株式会社

ボール ウォッチ・ジャパンも声明を出しました・・・

日本のスタッフさんにクレームを入れても何も解決しないでしょう。

皆さんもスタッフさんに文句を言うのは止めましょうね。

 

インスタグラムに書き込まれた国内ユーザーの方へボールウォッチの広報の方がまた返事をしています。

 

Ball Watch Japan has openly expressed our concern of the negative sentiment of Doolittle raiders inflicted at our nation.
We have strongly urged Swiss headquarters to stop selling this product.
Our headquarters has expressed its deep condolence to the loss of civilians during the war.
It will hold a meeting with USA sales office and get back to us.
It has expressed its only intention is to communicate the bravery of the heroes who risked their lives and fought for freedom.

America and Japan are now true allies in current turbulent world environment.
We should unite together to defend freedom and peace for our future generations.
Let’s not allow past history to hurt the feelings of our two great nations.
May God continue to bless Japan and America.

Ball Watch Japanは、我が国に与えられたドーリットル空襲の否定的な感情に対する懸念を公然と表明しました。
スイス本社に本製品の販売を中止するよう強く要請しました。
私たちの本部は、戦争中に民間人が亡くなったことに深い哀悼の意を表しました。
アメリカ営業所との打ち合わせを行い、折り返しご連絡いたします。
それは、彼らの命を危険にさらし、自由のために戦った英雄の勇敢さを伝えることだけがその意図であると表明しました。

アメリカと日本は現在、激動する世界環境の真の同盟国です。
私たちは、将来の世代のために自由と平和を守るために団結しなければなりません。
過去の歴史が私たちの2つの偉大な国の気持ちを傷つけないようにしましょう。
神が日本とアメリカを祝福し続けますように。

私の意見を言う記事ではありません。

記録として。

ただ、日本での売上は捨てているのでしょう。アメリカや中国で売れれば良いのですからね。

国内マーケットが弱いばかりに、何をしても良い状況になってしまったのかもしれません。

 

#ZENMAIのココ東京

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

SNS Share

コメント

タイトルとURLをコピーしました