【レビュー】オメガ 2531-80 と ロレックス 16610 300m防水トリチウムダイバーウォッチ シーマスター vs サブマリーナー
Omega Seamaster 300M Chronometer 2531.80.00 VS Rolex Submariner 300M Chronometer 16610
はい、今回は90年代を代表する2つの人気ダイバーズウォッチ。
どちらも本格派ダイバーズウォッチであり、300m防水、クロノメーター、トリチウム夜光、有名ブランドと言う共通点がありますね。
仕上げの美しさ、耐久性などは似たり寄ったりな感じですが、ややロレックスのサブマリーナーに軍配があがりますかね。
しかし現在の中古相場を見ると、2531-80が15万円、16610が70万円と大きく差が開きます。
シーマスターが30万円弱(27万円とか)、サブマリーナーが40万円くらいの国内定価でしたが、ブランドのパワーと言いますか人気の違いでこんなにも違ってしまうんですね。
オメガ 2531-80 / ロレックス 16610
そんなに違うんかい!
どうなんでしょう。そんなに違いますか?
この形になっての歴史で言えば1953年誕生のロレックス・サブマリーナーの方が長い。
シーマスターのこのプロダイバーの形になったのは1993年。
でもね、長さじゃないんですよね。
ロレックスの築いてきたブランドイメージの大きさが、とにかく凄い。
時計じゃないけどルイヴィトンやエルメス、シャネルなんかのスーパーブランドのブランディング力と言いますか、広告宣伝にコストを掛け、凄いブレインがいるんでしょうね。
最近のオメガも頑張っていますよね、だいぶブランド価値が上がってきたと思います。
パテックフィリップも自社商品をオークションで高く買うなどしてブランディングしています。
と、いう事でブランド的なものは置いておきシーマスター2531-80と、サブマリーナー16610をそれぞれ見ていきましょう。
Omega Seamaster 300M Chronometer 2531.80.00
SEAMASTER
1993
300 (JAMES BOND)
2531.80.00
機能
インターナショナル コレクション 1993
ケースの素材 Stainless steel
Screw-in
ブレスレット Stainless steel (attached)
MOVEMENTS ムーブメント
Automatic (mechanical)
キャリバーナンバー 1109/1120
防水 300 meters
では、まずオメガ シーマスター プロダイバー 300m 2531-80から。
ケースサイズは41mm。
夜光が先端に付いたスケルトンハンズ。
ブルーウェーブダイヤルと、当時「青」のダイバーと言えばシーマスターでしたよね。
マリンブルーなインパクト、今ほど「青」をビジネスシーンに取り入れられる時代では無かった90年代。
早かった・・・早すぎだよオメガさん。
ブルーが時計業界でトレンド入りするのは2010年頃。
20年早かった・・・
「ブルーダイバー」の専売特許的な存在「シーマスターブルー」
007のジェームズボンドも好んでシーマスター300mブルーを着けていました。
41mmはまぁまぁラージサイズ。
90年代ではかなり大きい方になり、36mmのミドルサイズのシーマスターを着ける日本人が多かった印象です。
ダイヤルと同じウェーブデザインのケースバックにはシーホースが。
サイドビュー。
やや丸みのあるデザイン。
サテン仕上げでキズが目立たないようになっていますね。
ダイバーウォッチらしい仕上げです。
逆サイドにはヘリウムガスエスケープバルブがセットされています。
ここはサブマリーナーを越えるスペックですね。
300m防水では必要ないのかな・・・
Rolex Submariner 300M Chronometer 16610
では、比較する対抗馬。
今でも断トツの人気を誇るダイバーウォッチ、ロレックスの5桁ダイバー16610サブマリーナーデイト。
1997年頃の製造まではダイヤル、針、ルミナスポイントにトリチウムをしようしていますね。
ポストヴィンテージとして最近注目を集めています。
これぞダイバーウォッチって感じのデザイン。
ダイバーウォッチに必要な要素をすべて持っているといっても過言ではないでしょう。
視認性の良い針とインデックス。
逆回転しない回転ベゼル。
クラウンガード、ウェットスーツを着ていても着用できるエクステンション、グローブを着けていても操作できるベゼルの凹凸、大きなクラウン、キズが目立たない武骨なサテン仕上げ。
「男の道具」的なイメージが強い、現行6桁ダイバーウォッチとは違うダイバーツールとしての「本気」さを感じさせてくれます。
よくレア要素でグリーンサブ16610LV「ファット4(フラット4)」とか言いますけど、サブマリーナーやシードゥエラーではよく見るバリエーションですよね。
このモデルもファット4になっています・・・まったくレアじゃないけどね(笑)
トリチウムのヴィンテージ感には、このケースサイドのラグ横穴が必須。
ダイヤルにはトリチウムのTマーク。
サイドビュー。
ラグ穴が目立ちます。
しっかりしたゴツいクラウン。
逆サイドは何もなくシンプル。
トリチウムは廃止から20年近く経ちますので、もうほとんど光りません。
充分に光をダイヤルに充てて~
手で囲っても暗~い感じ。
もうね、サブマリーナーと言えばデイトナに次ぐロレックススポーツの代表モデルです。
壊れない、デザインも派手過ぎない、使いやすい、何もいう事ないですね。
定価以上の価値を今では維持しています。
スペック的な違い、大きなデザイン的な違い、仕上げの違いなどはほとんど無かった2つのモデル。
ブランド価値の高いロレックスだからという事で、現在の価格差が生まれているとしたらオメガのブランドパワーが上がっている今、あれ?もしかしたら今後シーマスターも高騰するんじゃない?
そんな期待感が生まれます。
私の知ってる限りでは16610や14060、その前の16800や5513なども10万円台で中古品が売られていました。
こちらは私が以前所有していた16800のフチなしですが、198000円で購入しました。
2007年の頃です。
そう考えると、今10万円台のシーマスター300mももしかしたらいつか50万円以上に上がってしまうかも。
あるかな~ないかな~
でも誰も5513がこんな高くなるなんて思ってなかったですよ。
だからね~ほら。
オメガは有名であり、価値あるブランドである。
シーマスター300mのオートマチックはクロノメーター認定である。
トリチウムがヴィンテージ感を味わえます。
丈夫でブルーがとてもキレイです。
個体によってはブルーが退色してて良い雰囲気になっています。
プロフェッショナルなスペックなんです。
ロレックスのサブマリーナーにだって負けてないですよ。
絶対に「あり」なんだと思います。
ただ、今はまだ評価されていない。
「まだ」なんですね。
まとめ
①ブランド ロレックス vs オメガ ・・・これは間違いなくロレックスですが、今はオメガも相当頑張っています。
ロレックスのブランディングのうまさがね昔から言われていますが、オメガもコレから一気にきますよ。
②スペック サブマリーナー vs シーマスター300m
防水性は同じですがヘリウムガスエスケープバルブがあるシーマスターは飽和潜水に対応しています。
ムーブメントで言えば、ETAベースだからロレックスの方が上ってことでもないと思います。
シーマスターのキャリバー 1109/1120、とくにCal.1120は非常に好印象。
ETA2892-2ベースのムーブメントで、薄い!そして精度も出るパーツも出回っている修理もしやすい、ロレックスのCal.3135に負けている!とは簡単には言えません。
③プライス サブマリーナー(70万円) vs シーマスター300m(15万円)
どうして、こんなに違うんだ~~~(°盆°”)
現行品のサブマリーナーデイトと、シーマスター300mコーアクシャルの定価差もマズマズありますが、トリチウム時代のこの2モデルの差がね~。
もう本当、皆さん今のうちにシーマスター300m買っておきましょうよ。
ボンドウォッチだしね、絶対いつか20万円以上になるよ(笑)
いや、もっとなるかも知れません。
ね?
では!また。
#ZENMAIのココ東京