【レビュー】ロレックス オイスタークォーツ デイトジャスト 17000 バキバキ・カクカク
Rolex OysterQuartz DateJust 17000 Black Dial
今回は密かな人気モデル ロレックス「オイスタークォーツ」からデイトジャスト 17000を見ていきたいと思います。
ロレックスにクォーツ(電池式)モデルなんてあるの?と最近ロレックスを好きになった方には驚きのモデルかも知れません。
以前はチェリーニにもクォーツモデルがラインナップされていましたし、このオイスタークォーツも2000年くらいまでは製造されていました。
オイスタークォーツにはデイトジャストとデイデイトが存在し、もちろん上位機種はデイデイトでゴールドケースです。
幾つかオイスタークォーツの記事がありますので、併せてご覧ください。
オイスタークォーツ・デイトジャストの中でも1番チープであり、1番人気の17000黒文字盤。
オイスターケース50周年の記念モデルRef.1530のケースデザインを引継ぎ、クオーツブームの波に乗りリリースされました。
クロノメーター表示がありますが、精度はクォーツなので良いのは当たり前のような気もします。
オイスタークォーツの魅力はこのケース形状とエッジですね。
1978年にエベレストに登頂したラインホルト・メスナーらが着けていたのがRef.17000ですが、当時はエクスプローラー1016より性能は上だったことが伺えます。
早くにサファイアクリスタルを搭載し、90年代には100m防水になります。
そして耐磁性能にたけているのです。
1980年代の機械式腕時計ブームが無ければ88年にはエクスプローラーⅠはこうなっていたかも知れません。
Ref.17270(笑) エクスプローラーⅢかな?
これはこれで格好良い。オーバーシーズっぽい。
この17000は残念ながらポリッシュされています。
年式から考えれば仕方のないことですが、「指が切れそう」なくらいエッジが立っているヤツが最高に格好良いのです。
もう磨いちゃってケースラインギリギリ。
ケースバック。
ダイヤルは艶があって美しい。
3連オイスターブレスレットでしっかりしていますので、まだまだ長く使えます。
フラッシュフィットが無いケースとブレスレットの一体型デザインですので、ブレスレット裏にリファレンス・シリアルナンバーが刻印されています。
いつもの場所にクラスプコードがありません・・・
ロレックスの中でも独特の存在感があるのを、おわかり頂けたでしょうか?
36mmという今ではミドルサイズの部類になりますが、デザインのおかげで小さくは見えず充分モダンですね。
まるでロイヤルオークのようなフォルムが、一握りのファンたちに支えられ徐々に高騰してきています。
とにかく「エッジ」が大切なため、優良個体は非常に少なっているのが現状です。
こちらはK番(2002年)のオイスタークォーツの未使用品だそうです。
通常の倍くらいの価格になっていますね。
初めて見た時は、私もまだ若く「何じゃこの変な時計は」と思って敬遠していましたが、歳を取るとこの何とも言えない存在感にヤラれています。
手に取ると「コレは良い」と感じるのです。
なんでしょうね、この魅力。
皆さんも「今、好きじゃない」モデルもファンがしっかり存在するモデルは、「いつか、好きになる」モデルかも知れませんよ。
ロイヤルオークもノーチラスも、GMTマスターですら日本じゃ流行ってなかったですからね。
それではまた!
#ZENMAIのココ東京