時計のスーパーコピーは中国で作っているけど、上海では売ってない
2012年9月12日
尖閣諸島抗議デモの3日前・・・
友人の中国人と上海へ旅行に行きました。
目的はまだ食べたことのない上海ガニを食しに・・・では、なく中国には本当にスーパーコピーが売っているのか?と言う調査(興味本位)をしに悪乗りしてきました。
尖閣諸島の国有化に揺れる日中関係でしたが、私と友人はいつもどおりの仲良しさ。
問題は現地の皆さんが私に敵意を抱かないでくれることを祈りつつ、妻子を残し飛行機に乗り込みます。
事前に調べておいた山寨品(海賊版=ニセモノ)マーケットは上海の地下鉄上海科技館駅にある
上海亜太新陽服飾礼品市場
Shanghai A.P. Xinyang Fashion and Gift Market
駅続きの巨大なショッピングモールです。
上海浦東国際空港からリニアモーターカーに乗れます!
これはめっちゃテンション上がりました。
時速400キロ越え。
日本の新幹線E5系より速い!
Longyang Road Station(竜陽路駅)で地下鉄に乗り換えます。
上海に着いて思ったことは「空が真っ白だな」と言うことですね。
本当に大気に問題があるのでしょう・・・
あまり関係ないでしょうが、街では喫煙者がすごく多かった印象です。
みんな路上にポイ捨てしやがります。
上海科技館駅
駅続きで現れました。
ニセモノマーケット。
すぐに客引きが寄ってきます。
とりあえず話を聞きながら、「あるのか?ないのか?」友人が聞いてくれます。
心強い(笑)
「ある」「来い」と皆が言いますが、2~3時間見ましたが「ない」が正解です。
ニセモノのブランド品はたくさんありますがコピーのランクで言えばS・A・B・Cで言うところのCランクですね。
こどもの落書きレベル。
よくもまぁ、そんなもの売ってるな、恥ずかしくないのか?(謎)
と、言いたくもなりますが、出来が良くてもコピー品は買っても売っても駄目です。
このマーケットには洋服、バッグ、家電、ブランド品など何でもあります。
メーカー名が付いているものは大抵・・・99%はニセモノでしょう。
噂で聞いていたのですが、本当に屋根裏に部屋があり、そこに通されます。
出るわ出るわニセモノの山。
あとはソファーの中からも出るし、レジが回って壁から出るし、「おもしろい!」と言いたくなります。
2012年の9月ですから上海も結構暑いのですが、ヨーロッパの業者?みたいな人たちがカナダグースやモンクレールのニセモノ・ダウンジャケットを大量に買っていましたね。
アバウトな記憶ですが、ダウンジャケットは5000円くらい。
当時流行ってたドルガバのTシャツが1000円くらいでした。
結局・・・このマーケットに時計のスーパーコピーは無く、赤いコードのイヤホン1000円(BEATSっぽい)を買って終了。
七浦路服装批发市场
Qipu Road Clothing Wholesale Market
翌日、消化不良だったのでもう一つのニセモノマーケットに行ってみました。
どれだけ好きなんだよ?と聞かれそうですが、目的がそれでしたので他に行きたいところもなく。
こちらは、どちらかと言うと若い方向けのファッションビル。
「109」的な?感じですね、しかも相当古めかしい。
前日の夜に・・・
夜景を見て、中国の発展は目覚ましいなぁ、なんて思っていたのですが
この街はかなりビンテージ(笑)
騒音、街並み、ニオイ、人・・・すべてが「あれ?2008年にオリンピックがあった国だよな?」と疑わせる感じです。
普通に道が汚い(笑)
このマーケットの入り口で気の良い客引き「何先生」に出会います。
何先生はこのマーケット(ビル)のテナント全てに顔が効くのか・・・
我々の要望を聞き入れてくれて、どんどんお店を紹介してくれます。
ランクBのコピー、ランクAのコピー。
どんどんコピーの質が上がりますが、値段は据え置き。
安いコストできたコピーを紹介して売れたらマージンも大きいのか、順序立てて案内をしてくれる何先生。
生きる力を感じますね。
因みに・・・このビルのテナント・スタッフは全員エルメスのHベルトを腰に巻き、ロレックスを着けています。
デニムはだいたいトルゥーレリジョンでしたね。
もちろんニセモノですけど。
2時間くらいですかね、何先生に連れまわされたのは・・・
最後に着いたお店で見せてもらったのが割と良くできたニセモノ時計でした。
ロレックス風、カルティエ風、パネライ風、何でもありましたが、どれもSランクではありません。
しかし上海で売っているコピーの最上級がコレだよと言っています。
Sランクはアメリカ、ヨーロッパ、日本などへの輸出用で「中国人は買わない」のだそうです。
そもそもこのマーケットに来る地元中国人はこのメーカーを知らないと言います。
物好きなツーリストに高く売るものだし、中国のお金持ちなら面白半分で値段を気にしないで買うよ。と。
たしかに・・・と我々は納得してしまいました。
こんなAランク程度でも中国の小金持ちは平気で10万円くらいで買ていくのだそうです。
この時計もケースバックにはシリアルが打たれておらず、デモ用と言いますかサンプルのようで型番も0000と記載されています。
これで15000円くらい。
交渉は友人がしてくれたので、最初に幾らと言われたかはわかりませんですが、結構吹っ掛けられてると思います。
当時の為替が1元=12円くらいで、1000元だったら2本買うよと言っても「無理だ」と逆に断られてしまいました。
Aランクくらいですと、サブマリーナーなどは着けているとわかりませんね。
じっくり手に取れば違うと感じますが、普通の人が着けてれば気づかれないでしょう。
まぁ・・・ニセモノなんて普通の人は着けないでしょうけど。
因みに、マンツーマンでガイドしてくれた何先生・・・ニコニコしていますが、さすがに何か買わないとキレそうでした(笑)
バイクのタクシー。
近距離なら安いし、早い。
因みに上海は、通行人に優しくありません。
気を付けないと車に轢かれそうになります。
車の間を縫って道路を渡るのですが、まぁ、地元の通行人も信号や車を無視しますけどね。
何先生が紹介してくれた上海ガニを食べさせてくれるレストラン。
意外に上海ガニが小さくてビックリ。
でも美味しかった。
なんか貝。
マンゴーのデザート。
チンタオビール飲んだり、色々食べても1人2000円もしません。
上海は空気が悪いですが、食べ物は安くて美味しいですね。
これもツーリスト向けのレストラン。
生きている魚介類をチョイスして、調理してもらうスタイルで楽しいです。
ここも美味しいし、ディナーですが2人で5000円しなかったです。
まぁ、空いている机でスタッフが賄い食べてましたけどね。
これホテルにあった「レッドブル」。
炭酸も弱く、味も違う気がします。
スタバはWi-Fiが飛んでおり快適。
デモ間近ですが、上海の人は皆優しく何の危害も受けませんでした(当たり前か)。
知人に聞いたのですが、香港にもSランクは売ってないそうです。
となりの深センに行けば出会うこともあるかも知れません。
とりあえず、上海は楽しかったなと言う備忘録でした。
#ZENMAIのココ東京