
1991年の時計雑誌から相場を考える②

1991年 平成3年
他にもアッちゃんこと前田 敦子さんやプロゴルファーの石川 遼さんも1991年生まれです。なるほど、値段も変わるよな。
こんな立派な方々が生まれ育った年月の大きさ・重みを感じますね。歳を取るもんだ。
16520系までのデイトナ特集
と、言うタイトルで紹介されていた赤と青のデイトナはダイヤルを交換した「?」なモデルですので今回はスルーします。
1988年の新型デイトナ(Ref16520)発表により突如高騰したデイトナ(全モデル)について言及されており、読んでいて面白い。
皆さんも古書などで見つけたら、是非ご購入をおすすめします。
「1989年5月(当時のドル円為替約132円)ロサンゼルスで手巻きデイトナが2600~3800ドル」
の記載があり、高くとも50万円程度で買えたのかよ!と今からするとビックリ価格だったことがわかります。
当時は生産終了から2年経ち、既にコレクターに買い漁られていたようですが・・・それでもこの値段。
1989年にはイタリア人と日本人が全ての市場で買い漁ってしまっていたそうです。
紹介されている新型デイトナも、よくみるとタキ200の段落ちダイヤル!
コパトーンもありますね。
まだ値段には影響がないようですが、この数年後には・・・タキ200の白文字盤・段落ちは「ポーセリン」ダイヤルと呼ばれるエナメル調の文字盤かも知れません。
印刷の粗い画像では確認できませんが、もしそうであれば・・・
ジャーン!
ポーセリンも200万円程度で販売されていた時期もありました。
玉数が少ないので、ディティールの「差」でどんどん値が跳ね上がっていきますね。
6238でしょうか?
プレデイトナ14金モデルですねぇ。パネライのラジオミール・フィレンツェPAM00672の様な繊細な彫刻がお見事!知らない名ですが彫刻家のマーチェロ・ペディーニ氏の手によるもので世界に1本だけとのこと。
カスタムもここまでくると美術品ですね!
ラジオミールみたいなケースのロレックス・オイスターがあるんですね。
白文字盤の他に黒もあるのだそうです。
「Kampfschwimmer」はイタリアではなくドイツ海軍の潜水部隊。
パネライの銘は無く、ロレックスと書かれています。
後から書き足したようなロレックスの王冠マーク。
イタリア軍敗戦後、ドイツ兵に用意された幻のロレックス・パネライだとかどうとか。
1941年製だそうです。
裏蓋には「Kampf Schwimmer Einsatzgruppe Heyden1945」の刻印が無いので、同機種か不明ですが値段が凄い・・・
1991年の相場はこんな感じです。
エキゾチックダイヤル(ポールニューマン)でも120万円で購入可能。
オイスター表記が無いので1stか2ndか?
これまた珍しいペルー空軍の刻印「Fuerza Aerea del Peru」がある6263。
75万円で当時購入できたようですが、今ならやはり10倍くらいは付きそうです。
1991年だと高校生の私・・・お年玉かき集めても買えなかったな・・・
定価は50万円+消費税(3%)約2倍。2016年今現在の116500LNより高騰しているようにも見えますね。
ロレゾール「ルードビア」GMTマスターが45万円。画像では見辛いかも知れません「200m=660ft」メーターファーストの5513。
ゴールドレターでややダイヤル枯れが目立ちますが27万円!1675は33万円。
SSベゼルのノーオイスター・ポールニューマン。
6265のブラックは86万円。
くぅ~格好良い。
画像が見難いですね。
ダブルレッド 1665です。37万円です(泣)
コカコーラのロゴは本物でしょうか・・・そもそも本物って何だ?160万円でノーオイスターのポール。
「1本は欲しいモデルである」って凄いな。
現行よりも日付が見やすくオシャレ・・・って、どうして?36万4000円。1675が22万8000円・・・安い!1655も35万円!
イタリア人と日本人が買い漁ったのがわかります。上野の喜久屋さんで6263パンダが85万円。赤サブ1680が35万円。ビッグデイトナ6263が98万円
メーターファーストの5513が185,000円。
デイトのロレゾールが29万5000円・・・何か高く感じますね(笑)
日本未入荷だったのか。
ジャックロードにもエキゾチックダイヤル。白ポール。
タキ200のレッド・アクセント。
6262かな。
16700かな?新品で41万円。
1655は36万円 矢の意「freccione」
もう1本の1655は何でしょう・・・GMT針が赤すぎる。
夜光が潰れているのでしょうか(笑)・・・?
33万8000円・・・なら36万円の方を選びたいですね。
ビンテージウォッチは「状態」>「金額」なんですから。
1つは持ちたいアイテム16700ブラック。298,000円
サンダーバード16253ですかね。
48万円
6265のポールニューマンでしょうか。160万円かぁ・・・
オイスターのエキゾチックは相当評価高いでしょうね。
Rolex Cosmograph Daytona Paul Newman 6265 “Panda”
2015年12月のクリスティーズでは「ref. 6265 sold for $269,000」マンション買えそうですね(笑)
1665の後期モデルかな?34万8000円。
新品の16520のブラック。
逆さ6ですね。91年なのでシングルバックルでしょう。
タキ200、タキ225から変更された点を強調しているコメント!
23万円で売っているのは5513の後期モデル。
1680が35万8000円。スミ抜けしている1655が、なんと28万円!安い・・・けど状態悪い(笑)1675/3のブラック。ニップルダイヤルと5連ジュビリーが素敵だ。
350万円が当時高かったのか、安かったのか。
ロレックス投資と考えると、100万円台のポールニューマン2本とペルー軍に350万円を使っていた方が正解なのかも知れません。
しかし18金の手巻きデイトナなど唯一無二!まず持っている人がいませんね。ティファニーとのダブルネーミング・エアキング 5500でしょう。
20万円かぁ・・・今の相場はどんなもんでしょう?70年代とありますが16750では?
フチありですしね。
後継機1016に比べるとフォントなど温かみを感じますねぇ。
今から見ると60年以上昔の製造ですが、オイスターケースの凄いところは今でも動き続けていることです。
まとめ
最後は「リダン」ダイヤルについて。
アンティークウォッチ(ロレックスに限らず)は何十年も昔の腕時計を愛でる趣味です。
エイジングを「劣化」と取るかどうかで「整備・修正・調整」を行うことがあります。
「リダン」と聞くと、「ニセモノ」なのではないか?というイメージになってしまっていますし
実際メーカーがリダンを許さなくなったのは事実です。
ただ、補修パーツも無く職人の「手」で「技術」で再生させることは悪いことではないと思います。
「リダン」を「リダン」と知れず出回ってしまっているビンテージウォッチが多くありますね。
それがいけない。
リダンしたものであれば手放す側も「ひとこと」添えて欲しい。
職人がオリジナル同様に再生させた文字盤は本当にキレイです。
日本人の職人のスキルはとても高いと有名ですからね。
長く時計と付き合うには、こうしたことも頭に入れておくと良いでしょう。
リダンの是非はアナタ次第。
さて、それでは1991年の時計相場についてデイトナを中心にスポーツロレックスを見てみました。
いかがでしたでしょうか?
バブル期に働かれていた方々であれば「買う機会」はあったんです。
「タイムマシーン」欲しいよぉぉ、と嘆くのもこの記事の醍醐味ですかね。
宝くじみたいな話でした。
ではまた。
<元記事>
https://watch-monster.com/articles/SKP4I
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