
雲上三大ブランドの軍用時計~パテック オーデマ バシュロンのミリタリーウォッチ~
クォーツ腕時計が誕生するまでの1930年代から1960年代の機械式軍用腕時計は様々なメーカーが製造していますが、手作業をモットーとする三大ブランドのパテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、バシュロン・コンスタンタンの名は見当たりません。
軍用規格に合う低コスト大量生産がスイスの名門にはマッチしていなかったこと、またはプライドが許さなかったのかも知れません。
今回はパイロットウォッチに焦点を当て三大メーカーの世界大戦時モデルを見ていこうと思います。
Patek Philippe Calatrava Pilot Travel Time Ref. 5524
詳しい詳細は以下のリンクでご確認頂くとして、1930年代の時角腕時計(サイデロメーター)をオマージュして作られたモデルがこのRef.5524なのです。
技術データ
自動巻ムーブメント
キャリバー 324 S C FUS
カラトラバ・パイロット・トラベルタイム
出発地と現地の時刻を表示するデュアルタイムゾーン機構
出発地と現地の昼夜を窓表示
現地の日付を指針表示
センターセコンド
ニス塗装ブルー文字盤、夜光付ゴールド植字数字
カーフスキン・バンド、カラーはヴィンテージ・ブラウン、ネジ止めピンバックル
サファイヤクリスタル・バック
6気圧防水
ホワイトゴールド仕様
ケース径:42 mm
夜光をふんだんに使用した大きなアラビアインデックスは「ザ・ミリタリー」と言っても過言ではありません。
アヴィエーター・ウォッチ(パイロットウォッチ)として、製作したモデルをベースにしているとのことで、パテックフィリップ博物館でも所蔵されている1930年代の腕時計を見てみましょう。
まぁ、大丈夫です。
このサイデロメーターウォッチ(1936)は2009年5/11のクリスティーズオークションにて
「15. Possibly Unique Aviator Prototype Wristwatch – $1,710,690」
の落札値が付いています。
為替が98円ちょっとの頃ですかね・・・計算できません。
全然似ていませんが、そうなのです。
話題性とか求めていません。
なにせパテック・フィリップですから。
カラトラバ・シリーズなんですね。
1940s Audemars Piguet Chronograph in Stainless Steel & Pink Gold
元々は競馬レースの時間計測からオーダーされたと言われているクロノグラフ。
1915年「腕時計」のクロノグラフがブライトリングより誕生し、航空、軍事目的に使用されます。
しかし、このオーデマ・ピゲのクロノグラフはどうでしょう?
パイロットウォッチでもミリタリーウォッチでもありません。
オーデマ・ピゲのクロノグラフ(1930-1950)の生産数は極めて少なく、出回り自体稀なケースです。
チタン製41mmの自動巻き2カウンタークロノグラフです。
1930年代から40年代のオーデマ・クロノはコンビネーションの物が多く、このクラシカルなクロノグラフもチタンとピンクゴールドが使われています。
続きはこちらから
http://watch-monster.com/articles/Cvm43
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