ビンテージ チュードルの魅力【サブマリーナ / クロノグラフのヒストリー】
アンティークウォッチ市場でも人気のあるビンテージ・チュードル。
ロレックスのDNAを引き継ぎながらチュードル独自のデザインが融合したスポーツモデルはとても魅力的です。
1950年代から1980年代の価値あるモデルたちを追ってみましょう!
- 1954年 チュードル サブマリーナ 誕生
- Rolex Submariner Vintage 6204
- calibre 390
- 1955 TUDOR OYSTER SUBMARINER 7923
- 1958 TUDOR OYSTER PRINCE SUBMARINER “BIG CROWN” 7924
- Submariner 6538 BIG CROWN 1958
- calibre 390
- TUDOR OYSTER PRINCE SUBMARINER “SQUARE CROWN GUARDS” 7928
- 5512 Rolex square pointed arises
- TUDOR OYSTER PRINCE SUBMARINER “POINTED CROWN GUARDS” 7928
- Rolex Submariner 5512 PCG
- TUDOR OYSTER PRINCE SUBMARINER “POINTED CROWN GUARDS” 7928
- 1964 TUDOR OYSTER PRINCE SUBMARINER “TROPICAL” 7928
- 1967 TUDOR OYSTER SUBMARINER 7928
- 1964 TUDOR OYSTER PRINCE SUBMARINER “US NAVY” 7928
- 7928 issued to seal team 2 in 65 and used in viet Nam but it is a 4XX XXX serial number.
- 第2世代 1969年-
- レアモデル「レフトハンド」
1954年 チュードル サブマリーナ 誕生
チュードルの初代サブマリーナ Ref.7922 です。
パーツはロレックスのものを使用しています。
100メートル防水は1953年に誕生したロレックスのサブマリーナと同スペックですね。
まだクラウンガードもありません。ベゼルも両方向へ回転してしまいます。
薔薇ロゴ、ベンツ針、ロリポップ秒針と、良い雰囲気です。
見た目は ほぼロレックスですね。
自動巻きの証「PRINCE」と「ROTOR SELF-WINDING」の記載があります。
こちら1953年のファーストモデル改良版(1954年)のロレックス・サブマリーナ1st。
100m防水、クラウンガードなしなど似通っているのがわかります。
チュードルの初代サブマリーナにはETA社の自動巻きムーブメントCal390が搭載されました。
TUDORは独自の製造ラインとしてロレックスのパーツを流用し、開発費を抑え既製品のETA社ムーブメントをリファインし製品にしていきました。
※ムーブメントの開発は費用が膨大なこと、技術的に困難な問題が多いことが、後のデイトナでも明確になりますね。
1955年 誕生した手巻きのサブマリーナー Ref.7923です。
ロレックスの1stサブマリーナー(最初期)に酷似しています。
ベンツ針ではなくストレートのペンシルハンド、目盛のない回転ベゼルなど流用しているのでしょう。
防水性表記ではなく耐衝撃「SHOCK-RESISTING」の表記があります。
また手巻きなのでケースの厚みが抑えられているようです。
※防水性は100mと7922と同じです。
ETA社の手巻きムーブメントcal.1182を搭載しています。
1957年にはアワーマーカーの付いたベゼルに変更になり、ムーブメントもETA Cal390を搭載します。
Ref.7922の後継機として進化しました(ベゼルだけかな・・・?)。
1958年 3rdモデルのサブマリーナは別名「ビッグクラウン」Ref.7924。
リューズの直径が8mmと大きく防水性に貢献、またグローブをしたダイバーにも操作しやすくなりました。
大きく弧を描くドーム型の風防は水圧に耐え、防水200mを可能にしました。
かなり進化しました。倍ですよ倍!
防水が200mになったのはTUDORの方が早いと思っていましたがロレックスもRef6538(1958年)ビッグクラウンを採用し達成していました。
考えれば当たり前ですね・・・ロレックスのパーツを使っているのですから。
また同年 誕生のRef.7925は100m防水でビッグクラウンを採用、ベゼルにレッドポイントなどの特徴が見られます。
ロレックスのビッグクラウンRef.6538(1958年)。
外観では文字盤以外の違いがわからないほど似ています。
※素材などが変わっているようですね。
1959年 4thモデルのサブマリーナ Ref.7928 にはクラウンガードが搭載されます。
スクエア・クラウンガードと呼ばれ、ガードの先が平たくなっていますね。
ベゼルのギザギザも大きくなり、より操作しやすくなっています。
Ref.7924と同様にCal.390を採用しています。
ロレックスの5512にもスクエア・クラウンガードが見受けられます。
1959年誕生とされているRef.5512と同時期ですね。
1961年 マイナーチェンジしたサブマリーナRef7928。
リューズガードの先が尖りました(先に向け細く丸くなり、先が尖って見えます)。
こちらはロレックスのRef.5512。
同じくポインテッドクラウンガード(P C G)別称「尖がりリューズガード」。
更にマイナーチェンジしたRef.7928。
文字盤のゴールドプリントがシルバーに変更になりました。
※見やすくなりましたがゴールドの方がビンテージ感があって良いですね。
1964年 更に変更しリューズガードに丸みが帯びます。
このデザインは90年代まで踏襲されます。
1967年 Ref.7928の完成形です。
文字盤のサークルが消え、シルバーからホワイトにプリントカラーが変わります。
1964年 アメリカ海軍(US NAVY)が支給したチュードル・サブマリーナRef.7928。
尖がりリューズガードにホワイトプリント、文字盤のサークルなし、Cal.390ですね。
ケースバックには海軍支給品の刻印があります。
第2世代 1969年-
1969年 第2世代のチュードル・サブマリーナは大幅にフェイスデザインが変更になりました。
チュードル独自のスノーフレーク・ハンドにスクエアインデックスが何とも素晴らしい。
薔薇から盾にロゴデザインが変更しています。
Ref.7016はノンデイト、Ref.7021はデイト表示付モデルとなります。
キャリバーもそれぞれETA Cal2843とデイトディスク付き ETA Cal.2484に変更されています。
1977年 MARINE NATIONALEに納品されたサブマリーナ。
ハック機能が付いたETA Cal.2776を搭載し型番がRef.9401に変更されます。
ブルーカラーが採用され、エクステンション・ブレスレット+フリップロックなどもスペック向上されています。
レアモデル「レフトハンド」
Ref.94010の左リューズモデル。
フランス海軍の「左利き」教官用ダイバーズウォッチとして特注されたサブマリーナ。
1982年 サブマリーナ Ref.94010は引き続きフランス海軍に納品されます。
基本スペックはそのままに、三角マーカーにベンツ針を採用しデザインが変わりました。
フランス海軍に納品される腕時計にはブレスレットは付きません。
※ミッション中に外れないようバネ棒が固定されファブリック・ストラップで腕に巻き付けます。
ETA Cal.2824-2を搭載するRef.79090。
39mmの通常サイズで、ムーブメントのスペックアップが見られます。
1989年に誕生したモデルで、リューズやバックルなどTUDORの刻印のパーツになっています。
1995年 最後のサブマリーナになります。
サファイアクリスタルが採用され、逆回転防止ベゼルになりました。
またインデックスにメタルの縁取りが付き、モダンな印象を受けます。
※メタルカラーのベゼル以外に黒ベゼル、青ベゼルも継続しています。
1997年 チュードル・サブマリーナの歴史に幕が下ろされました。
<元記事>
https://watch-monster.com/articles/1aR3p
私が所有していたイカサブの記事はこちらから
(Ref.7922 Ref.7923 Ref.7924 Ref.6538 Ref.7928 Ref.7016 Ref.9401 Ref.94010 Ref.79090 79190 Ref.7031/0 7032/0 7033/0 7169/0 7159/0 7149/0 9430/0 9420/0 94210 79160 79170 79180 Big Block 79280 79260 79270)
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