10年後も資産価値のある腕時計ブランドランキング【2024年版】

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A watch brand that will continue to be an asset even after 10 years

今回は腕時計を「資産」として見た場合の「価値」を一緒に考えてみようと思います。そして10年後にも「資産価値」がちゃんとあるブランドは何だろう?も考察しランキングで発表していきますね。

このブログが10年後もありましたら答え合わせをしたいと思います。

腕時計に詳しくない方に向けての内容になりますので、時計マニアの皆さんには「知ってる」ことばかりかと思います。飛ばしちゃってください。

 

腕時計の資産価値

腕時計は世界中で愛されていて、強く耐久性のあるものが多く、長く共に人生を歩んでいけます。メーカーの謳い文句にも「子から孫へ」的なのありますよね。メンテナンスさえしっかりしていれば自分の人生以上に長く稼働し、家族へ受け継ぐことも可能なのです。それ故に中古市場も活発で現金化も容易なのも特徴としてあります。

「資産」として考えた場合、不動産や貴金属同様に相場の上下動があるものの、永い目で見て右肩上がりになって欲しいものですし、耐久消費財ですが保持していても税金はありませんし保管スペースも僅かで、売却時の譲渡税も不要ですし、毎日身に着けて楽しんでも良いので、腕時計が好きな方には持って来いの選択になるんじゃないでしょうか?

どんな腕時計を選ぶべきか?

では、どんな腕時計を資産として選ぶべきでしょうか?

「資産価値」として見た場合、自分の好みのデザインなどは一旦別に置いておき、長い期間「人気」であり続けられるブランドの腕時計をオススメします。

1番わかりやすいのは多くの人が評価したブランドの中から、10年後もきっと人気であるモデルを選べばよいのです。簡単ですね。

耐久性も高く価格も低めで多くの人が手にしやすい「ステンレススティール」製のモデルもオススメです。貴金属や宝飾系のモデルの方が1発が高額で「資産」として所有するなら楽ちんな面もありますが人気の上下が激しく、よっぽどの希少性があるモデル以外はあまりオススメはしません。

また、歴史が長いメーカーの方が安定していてオススメです。途切れず続くメーカーはそれだけ支持される「何か」がそれぞれありますので安心材料となるでしょう。

時計の流行も波があります。ご存知ないかも知れませんが、おおよそ20年前 大人気だったブルガリや、10年前まで人気だったフランクミュラーなどは資産価値としては厳しいものがあります。「資産価値」としてブルガリのレッタンゴロやフランクミュラーのコンキスタドールの金無垢を買っていたのだとすれば、申し訳ないですが「失敗」と言えるのではないでしょうか?好きで着けてる方は何の問題もありませんが、当時まったく人気の無かったアクアノートやロイヤルオークを同じ価格で買っていたら、現在は資産価値として意味があったものと思われます。ブルガリやデカ厚で一世風靡したパネライは、人気に陰りを見せた後に現在は持ち直していますが、10年後?と問われた場合にオススメしないブランドです。

続いて、売買のしやすさとポイントになります。取り扱いが少なくマニアックすぎるモデルや、売却に時間が掛かるモデルも「資産価値」として見るなら避けるべきだと思います。どこにでもあり人気があるモデルの方が無難ですね。

メンテナンス環境がしっかり整っているブランドがオススメです。国内撤退しているメーカーや並行輸入した商品に差別があるブランドはオススメしません。

大手オークションなどで取引されている人気のビンテージモデルがあるブランドは強いと思います。歴史がありモデルにはストーリーがあり、多くの「ファン」がいることが明確だからです。アイコンモデルはシンプルで強力なので選んで間違いありません。

簡単にまとめるとこうなります。

  • 人気ブランドの人気スティールモデル
  • メンテナンス環境に並行差別が無いブランド
  • 人気ビンテージモデルがある

併せて、オールジャンル(メンズ/レディース・スポーツ・カジュアル・フォーマル・ドレス・コンプリケーション)取り扱うブランドが良いですね。

どうでしょうか?イメージできましたか?

どうしてもトレンドや人気には、移り変わりがありますので「現在」だけを見ていたら失敗する可能性があります。雑誌の表紙を飾っていたから、とか、芸能人が着けていたから、とか、一方向のみの情報で判断してはいけませんよ。

10年後も価値のある腕時計ブランドランキング

こちらはモルガン・スタンレーとスイスの高級コンサルティング会社 LuxeConsult が発表したレポートですが、ロレックスがスイス時計のマーケットシェア1位をずっとキープしていますね。

これはかなり信頼性のあるデータですので、10年後にも資産価値がしっかりあるブランドを考察するに非常に役立ちます。

ここから5つ選んでいきましょう。

ロレックス

誰もが知っている世界最強の腕時計メーカー「ロレックス」を最初にオススメしておきます。

時計にあまり詳しくない方でもうっすら「知ってた」と思いますけれど、これはもう間違いない事実です。「資産価値」として見た場合、私が時計を知った25年前から人気ナンバーワンでしたし、更にその何十年も前から大きなシェアを誇っていますので、確実にオススメできます。どこのセカンドマーケットでも取り扱いがあるので売買もしやすいです。

ロレックスはメンテナンス環境もきちんと整っていますし、並行差別が無いブランドです。人気ブランドで間違いありませんし人気のスティールアイコンモデルも多数抱えています。更には人気ビンテージモデルもたくさんありますね。

丈夫で壊れない、時計としての精度もしっかりしており、1つ1つ丁寧に製造されていて手に持っただけでわかると思います。指当たりも良く肌に馴染み長い時間着けていても疲れません。グランドセイコー同様に完璧な日常時計として確固たる地位を築いているロレックスを買いましょう。資産として持つのに準備資金が豊富にある方はスティールモデルのデイトナを買うと良いでしょう。

デイトナ以外にも人気モデルはたくさんありますが、さて10年後ではどうだろうか・・・と。25年前はエクスプローラーが大人気で、20年前はヨットマスターロレジウムが大人気で、そこからグリーンカラーのサブマリーナー、ミルガウスのグリーンガラス、GMTマスターIIの青黒、ディープシーのDブルーとどんどん人気が移り変わっていきました。ずっと変わらないのがデイトナとサブマリーナーデイトの人気ですが、サブマリーナーデイトはずっと安定しているイメージがあり爆発的に右肩上がりはしません。

ただ10年前に買った方で「現在」売却して損する方はいらっしゃらないでしょうね。通常どんなモノでも1度人の手に渡ったものは「中古」として扱われるため売却すると購入時の価格を下回りますが、ロレックスの場合「逆転」するモデルが複数存在するのもオススメポイントになります。また、女性ものも多くラインナップしていますので資産としては微妙ですがご夫婦で楽しむには良いブランドだと思います。

問題は正規店では買いにくいという事。ただ、資産価値としてみるのであれば「転売」では無いのでセカンドマーケットで購入するのもアリでしょう。定価より高く買っても、高い価値を維持していれば充分なのです。

 

オメガ

続いてオメガです。

マーケットシェアは2020年にカルティエに越されましたが現在もトップ3に君臨しているオメガには、多くのアイコンモデルがあり、現在勢いも増して資産としてもオススメできると思います。

ロレックスほどの利益は出ないものの、10年あれば購入時の価格を上回るモデルもあり、着けて楽しみながら資産としても価値を損ねない優秀なブランドの1つでしょう。

プレミアム価格を期待するのであれば2000本前後のスティールケースのスピードマスタープロフェッショナル(または手巻きムーブメント搭載モデル)を選びましょう。10年もあれば購入時より高くなるのは間違いありません。売却時にマイナスが少ないのはノーマルのスピードマスタープロフェッショナルや、007関連のシーマスターが良いと思います。普段使いに適しているのはシーマスターアクアテラで、コレは定価で購入するより並行輸入品を安く買うのがオススメです。

ロレックス同様に並行差別の無いメンテナンス環境ですし、時計グループ最大手のスウォッチグループ傘下のブランドになるため、知名度も高く安定しています。クロノグラフのスピードマスターにはNASA公認モデル「ムーンウォッチ」があり歴史もストーリーも重厚です。007が映画で着用するダイバーズウォッチ シーマスターも多くの種類があり、ドレス系のコンステレーションやデ・ヴィルなどオールジャンルを網羅するビッグブランドには多くのファンがいます。

20年前はロレックス、オメガ、カルティエ、ブルガリは人気4大ブランドでした。複雑機構や王家御用達で世界3大ブランドはパテック・フィリップ、オーデ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンですが、マーケットシェアはオメガの方が上回っています。

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オメガは転売には向いていませんが、丈夫で長持ち、見た目も良いので資産としては悪くないと思います。10年後もきっと人気でしょう。

 

パテック・フィリップ

外すわけにはいかないブランドはパテック・フィリップでしょう。女王陛下も愛用されていましたね。

富裕層が高級外車を買うようにパテック・フィリップやオーデ・ピゲは選ばれます。もちろんステータス性もありますが、確かな品質、工芸品としての美しさ、長い歴史もそうですが、単純に「資産」として手に入れているのです。ここ数年は高騰したモデルが多く、良い意味で相場は「安定」していませんが、10年20年と見た時に1つ1つ丁寧に作り込まれた芸術品ともいえるタイムピースは価値を落としません。

ロレックスやオメガと異なり大量に作る工業製品ではなく、年間にして数万本しか製造されない希少性の高さも価値を維持するポイントです。それでいて認知度も高く現金化もすぐにできる点、メンテナンス環境も問題ありません。

大手オークションでは「億」といった金額も当たり前のモデルが多くあり、生涯メンテナンスも謳っていて安心できるのもグッドポイントで、さすがパテック・フィリップ死角はありません。いつどこで販売した商品なのかがわかるアーカイブを中古で購入しても発行してくれるのもユーザビリティに優れているポイントですね。

ただ、単価がかなり高いため準備金を多く用意しなくてはいけませんね。またスティールケースのモデルが少なく、普段使いに適しているとは言えません。正規店で買うのも難しいのがネックになります。

また、ノーチラスやアクアノートのようなスポーツウォッチが今は話題ですが、10年以上前はコンプリケーションモデルやカラトラバの方が人気でしたので、10年後20年後には何が話題になっているのかわかりません。グランドコンプリケーションはずっと人気ですが一般の方が手に入れられるモデルではありませんし・・・さて、何を買っておけば良いですかね?

普段使いできるアクアノートも10年後の評価はどうなっていることやら・・・7年前は200万円だったのが現在は800万円ちかいですからね。かと言って新たにスティールケースのスポーツウォッチは誕生しないと思いますのでゴールドケースのコンプリケーションを狙った方が良いのかな?

 

オーデ・ピゲ

4つめは、こちらも三大ブランドのオーデ・ピゲです。

正直10年前にもここまで人気あったのか?と言われると、「そこまでではなかったかな」としか言えないオーデ・ピゲですが、ロイヤルオークの爆発的なヒットで一躍多くの人が知るブランドへと昇華しました。以前にもパテック・フィリップは時計界の王様として認知度は高かったですが、オーデ・ピゲはマニアな時計ファン(日本の中でも1%くらいでしょうか)しか知らないブランドだったと思います。

中国を始めとするアジア圏の高度成長から富裕層が生まれ、湿気の多い地域柄スティールケースのスポーツウォッチが人気となり、ロレックスやオメガを超える価値のパテック・フィリップやオーデ・ピゲのロイヤルオークが選ばれたのは必然でしょう。それでも2016年くらいまでは100万円台で購入出来たロイヤルオークのメンズモデルも、今では予約すら困難なプレミアムモデルとなっています。

この流れは10年後も変わらないでしょう。中国以外のアジア勢やインド、ナイジェリアなど暑い国の勢いが増し、ユーザーは金無垢革ベルトよりスティール・スポーツウォッチを選ぶと思われるからです。

ロイヤルオーク以外でも、新たにCODE 11.59などラインナップを拡充していますが、上でご紹介した3つのブランドに比べ女性モノが弱いのがネックになっています。

唯一豊富なラインナップのロイヤルオーク レディースも高価ですし正規店で買うのも難しく、かなりマニアな女性じゃないと手を出さないと思います。

ロイヤルオーク頼みなブランドのため、今後の展開次第では10年後20年後に人気が無くなっている可能性もゼロではありません。当時を知っている方なら、まさかフランクミュラーが、まさかブルガリが、まさかパネライが、と思ったに違いありません。ギャル男たちがプラダスポーツやシャネルスポーツにレッタンゴロやエルゴン、アショーマを着けてキャッチしてました。芸能人や野球選手がフランクミュラーを着けてテレビに出てました。パネライのカタログブックが何万円もするほど皆興味がありました。トレンドには「まさか」があるのです。ロイヤルオークは大丈夫だと思いますけどね。

 

カルティエ

資産としてオススメする最後のブランドはカルティエです。

宝石商の王として名高いジュエラー カルティエですが、腕時計の製造も100年を超える老舗なんですね。多くのアイコンモデルがあり、多くの逸話があり、今でも凄い値で取引される名作もあります。

スイス時計の輸出シェア2位とロレックスに次ぐブランドで、その人気の高さをデータでも証明しています。

で、ちょっと待ったと。

資産として残すのにどのモデルが良いんだろう?ブランドとしては確かにずっと人気なんですが、モデルチェンジが激しく固定のモデルが存在しません。ですのでブランドを楽しみながら、多少のマイナスを受け入れられる方にオススメしたいと思います。

唯一無二のデザインですし、カルティエでしか得られない満足感があります。またラインはしっかりと引き継がれますので、パシャ、タンク、サントス、ベニュワールなど美しい曲線美を堪能してください。きっと10年後もその時人気のモデルが必ずありますし、ブランドも価値を落としてはいないでしょう。

 

まとめ

いかがでしょうか?

「10年後も資産価値のある腕時計ブランドランキング【2024年版】」でした。

  1. ロレックス
  2. オメガ
  3. パテック・フィリップ
  4. オーデ・ピゲ
  5. カルティエ

2024年は、このような結果になりました。

皆さんも納得の結果でしょうか・・・

この5ブランドは「品質」「着け心地」の良さも確かなのです。安くても手を抜きません。オメガも20年前は作りもガタガタでしたが今は違います。ロレックスもオメガも堅牢で50年使えます。パテックフィリップやオーデ・ピゲは高価なのでそんなに荒い使い方はしないでしょう。カルティエも美しさは別格で、アンダー100万円でも非常に満足できるモデルを常に製造しています。

インフレはずっと続きます。2%でも10年後は1.22倍ですから現金のままだと目減りしてしまいます。ここはロレックスに替えて資産保有しても良いかも知れませんね。

現金が無い方は長期のショッピングローンもオススメです。積み立てみたいなものだと考えましょう。

その他のブランド

では、ここで選ばれなかったブランドで、時計のマーケットシェア上位ブランドはどうなのか?考えてみたいと思まいます。

まずリシャール・ミル。時計界のF1カーとも言われるスーパーハイテクウォッチ。きっと10年後も一部の方々には非常に人気で投資対象でもあり続けていると思います。が、一般の方にはまったくオススメできません。普通に買う事が出来ないからです。

次にヴァシュロン・コンスタンタン。カルティエと同じリシュモングループ傘下の世界三大ブランドの一角。5選で漏れただけで決して悪いブランドではありません。価格を上げすぎること以外は特に注意点も無いのですが、APやPPに比べるともう一つといったところでしょうか。モデルによってはカルティエより資産価値は高いので、こちらを選んでも良いと思います。

そしてウブロ。パネライ同様にドーンと急に人気が出たブランドです。歴史が浅くビッグバンのヒットで成り上がりましたが、効果的な宣伝で今でも多くのファンがいますね。ドレスウォッチが無いことレディース向けが弱いこと、このあたりが今後ネックになると思います。ほぼスポーツウォッチのブランドなのが、パネライ、ブライトリングに通ずるマイナスポイントです。

IWCもドレスとレディース向けが急務だと思いました。ダ・ヴィンチが無くなり、さてどうするんでしょう?ブライトリングと共にスポーツウォッチが好調なので今のうちに拡充して欲しいですね。

チューダーとタグホイヤーは10年後に今のオメガのようになれているかが鍵になるでしょう。チューダーはロレックスの後追いで勝手に引っ張り上げられるかも知れません。タグホイヤーはシェアを徐々に失っていますので若社長の活躍が期待されます。ヴィトンの新タンブールは良かったのでタグホイヤーも何とか立て直してもらいたいです。

ただ、ここに出したブランドのほとんどは資産として残せると考えます。価値を大きく落とす可能性があるのはウブロくらいかな?皆アイコンモデルが多く、ブランドとしても長く活躍していますのできっと大丈夫だと思います。ウブロも今後の展開次第では1番人気のブランドになっているかも知れません。この結果は2034年に!

それではまた!

 

#ZENMAIのココ東京

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