ROLEX DOUBLE SIGNED 「ロレックス ダブルネーム」って知ってる?【レア・ロレックス⑪】
レア・ロレックスを求めて第11弾は「特定のモデル」ではなく、ビンテージロレックスの中に稀に見る「ダブルネーム」について書いてみようと思います。
どうしてダブルネームは あるのか?
どんなダブルネームがあるのか?
コラボ企画なのか、カスタムなのか?
謎を追ってみようと思います。
ダブルネームとは?
直訳のまま「2つの名前」がダイヤル(もしくはケースバック)に記載されているモデルを指します。
※ネーム以外にもロゴや国章などもあります。
有名なところで、潜水作業専門会社の「COMEX」や
アメリカの時計宝飾/シルバー雑貨専門店「Tiffany」のダブルネームなどがありますね。
この2つのダブルネームは やや違いがありまして
・ROLEX/COMEXのダブルネームはロレックスが文字盤にプリントしています。
・ROLEX/Tiffanyのダブルネームはティファニーが文字盤にプリントしました。
どんなダブルネームがあるのでしょう?
ロレックスの前身である ウィルスドルフ&デイビス社は時計の販売企業でした。
ケースもムーブメントも他社の物で商売を始めます。
やがてドイツの血筋からイギリスでの商いの影響を考え、ロレックス・ウォッチカンパニーに社名を変更します。
(※世界大戦時の影響で敵国出身のウィルスドルフ名(ドイツ名)は問題があったのでしょう)
そして 1920年にはスイスに本社を移し、モントレ・ロレックス (Montres Rolex S.A.) とします。
さて、時計販売業のロレックスの卸す時計(懐中時計の頃から)には当初「ロゴと名前」がはいっていないものでした。
真っ白の文字盤やケースバック、ハンター式のふたの裏などに販売店(時計ショップ)が記名し顧客へ売る形が基本となっています。
当時の老舗有名販売店には
「Goldsmiths&Silversmiths」や「Asprey of London」などがあります。
またスイスの「BUCHERER」「Beyer」「GUBELIN」などの高級時計販売店もロレックスを扱いだします。
後にアメリカ・カナダでも販売されます。
「EATON」「Tiffany」「Abercrombie & Fitch」などが有名ですね。
他にも「Dunklings」「ZELL BROS」「SERPICO Y LAINO」「MAPPIN」などがあります。
憧れのダブルネーム「ティファニー×ロレックス」
ニューヨークのTiffanyで販売されている「ロレックス」に対し
購入者が望めば「ティファニー」のサインを文字盤に入れてもらえるサービスを開始しています。
これはTiffanyの顧客サービスの一環で、ロレックス以外にもパテック・フィリップやジャガー・ルクルト、オメガなども対象のようでした。
年代により「Tiffany&Co」の書体に違いが見受けられます。
王の宝石商とのダブルネーム「カルティエ×ロレックス」
上顧客のみ希望があればプリントしたとのことで、市場には出回っていないであろう幻のダブルネームと言えます。
1970年代以降のモデルにもダブルサインのモデルが見られることから、ティファニーとカルティエが最後まで「ダブルネーム」を作り出していたと言えます。
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