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ヴィンテージ コレクション ホイヤー “コルティナ” 五輪開催地を冠したクロノグラフ

VINTAGE COLLECTION HEUER CORTINA

今回は冬季オリンピック開催地 イタリア コルティナの名を冠したホイヤーのクロノグラフについてご紹介。

皆さんはホイヤーのコルティナをご存知でしょうか?

1977年にリリースされたヴィンテージモデルで、ウィンタースポーツ用の第3世代クロノグラフとして製造され、一体型のオクタゴンケースには自動巻き左リューズ キャリバー12を搭載しております。

因みに第1世代のクロノグラフと言えばモナコ・カレラ・オータヴィアでキャリバー11を、第2世代は21,600振動へスペックアップしたキャリバー12を載せた派手なカリキュレーターなどが代表作ですね。

※現行機のETAベース キャリバー12とは違います。

キャリバー12は左リューズで、パワーリザーブは42時間、スモセコが無いのが特徴、ちょうどこの時期以降はバルジュー7750の時代に突入しますのでコルティナクロノグラフなどは最後のキャリバー12搭載機とも言えるかもしれません。

ホイヤー コルティナは、1970年代に、アヴァンギャルドな八角形の39mmケースだけでなく、八角形のケースにシームレスに溶け込む一体型ステンレススティールブレスレットによって、従来の時計の常識を覆しました。ソリッドリンクの表面にはブラッシュ仕上げが施され、独特で忘れられないデザインに、洗練された要素が加わりました。

山から生まれたクロノグラフ。​
洗練されたイタリアのリゾートタウンにちなんで名付けられたホイヤー コルティナは、1977年にコレクションに加わったウィンタースポーツウォッチとしてデビューしました。​


学生時代は熱心なスキーヤーで、スイスの大学スキーチームにも所属していたジャック・ホイヤーは、スポーツへの情熱をこの第3世代のキャリバー12クロノグラフに注ぎ込みました。コルティナは、1970年代初頭の過剰なデザインから脱却し、特徴的な8面加工のステンレススチールケース、異なるカラーの文字盤、一体型ブレスレットなど、スポーティでエレガントな美学を体現しました。​

ヴィンテージ コレクション
ホイヤー コルティナ
コルティナは、キャリバー12 ケースの独特な形状と仕上げ、一体型ブレスレット、ブラックのローマ数字が際立つホワイトエナメルダイヤル 、あるいは1980年代に制作された鮮やかなブルーのモデルに施された見事なコート・ド・ジュネーブ仕上げなど、ホイヤーがこれまでに制作した中でも最も個性的なコレクションの1つです。3つのモデルはそれぞれ異なるアプローチでエレガンスを体現しているものの、製造期間が比較的短かったため、現在、コレクターにとって希少価値が高く、何としても手に入れたいと望むタイムピースとなっています。

「ハラマ」モデルの記事の中でご紹介したように、ホイヤーは1977年に第3世代のキャリバー12 クロノグラフを発表しています。こうしたモデルは、1970年代前半に登場した先代モデルの特徴であった、カラフルで派手なスタイルを抑え、スポーティさとあらゆるシーンにマッチるエレガントさを兼ね備えたクロノグラフになっていました。イタリアのロマンチックな都市にちなんで名づけられた「コルティナ」と「ヴェローナ」は、いずれも洗練されたスタイルでこの第3世代の本質を見事に捉えていますが、その表現方法は好対照。ヴェローナが、ラウンドケース、湾曲したラグ、レザーストラップという伝統的なクロノグラフのスタイルであるのに対し、コルティナは、8角形のステンレススティール製ケースに一体型ブレスレットを装着した、1970年代に新たに誕生したスタイルを湛えています。

歴史
コルティナは、富裕層の人々が毎年スキーを楽しむために訪れるイタリアの山岳都市にその名を由来します。ウィンタースポーツモデルをラインナップに加えたいと考えていたホイヤーにとって、1977年に発表したこの新モデルにイタリアのシックなリゾート地の名を冠すのは至極理に適ったことでした。

デザイン
コルティナ クロノグラフは、当時のホイヤーの他のモデルとは異なるいくつかのデザイン上の特徴を備えていました。コルティナのデザインでまず挙げられる大きな特徴として、1970年代に発表されたほとんどのホイヤー クロノグラフのケースが丸形か楕円形、あるいは少なくとも角が丸くなっていたのに対し、8角形 (オクタゴン) の39ミリのケースだった点があります。また、ケース上面のサテン仕上げは、ほとんどのホイヤーのケースが放射状に施されていたのに対し、ダイヤルを中心に同心円状に施されています。これは、ケース側面の鮮やかなポリッシュ仕上げと好対照を成しています。

コルティナの2つ目のデザイン上の特徴は、ケースと一体化したように見えるステンレススティール製のブレスレットです。ブレスレットにはまた、ソリッドリンクの上面にサテン仕上げが施されています。

ホイヤーコルティナ – ブラックダイヤル
コルティナのブラックバージョン (Ref. 110.233N) は、マットブラックペイントを採用し、レジスターとダイヤルが同色になっています。インデックスには夜光塗料が塗布され、明るいホワイトの針は一部の初期モデル (例えば、シルバーストーン) のスタイルを踏襲しています。ケースとブレスレット以外、装飾的要素がほとんどなく、ミニマリズムが追求されたデザインです。

ホイヤー コルティナ – ホワイトダイヤル
ホイヤーが1969年から1980年代半ばまでに制作したキャリバー12のクロノグラフを全て並べて、「この中から他とは全く違う1点を選んでください」と尋ねたら、コルティナのホワイトバージョン (Ref. 110.233R) がその栄冠を勝ち取るでしょう。真っ白なダイヤルにはエナメル、インデックスにはローマ数字といったように、全ての要素がこのコルティナにしか使われていないものとなっています。時針と分針、そしてクロノグラフ針は、光沢のあるブラックで塗装されています。

ホイヤー コルティナ – ブルーダイヤル
1982年にヌーベル・レマニアを含む投資家グループがホイヤーを買収した後、1970年代に発表されたキャリバー12 クロノグラフの2モデル「シルバーストーン」と「コルティナ」が、レマニア5100 シリーズのムーブメントを搭載して復刻されます。レマニアを搭載したコルティナ (Ref. 510.513) のケースは、オリジナルモデルのエレガントなスタイルは継承されたものの、形状は全く異なったものとなっていました。鮮やかなブルーの「コート・ド・ジュネーブ」ダイヤルはこのモデルだけのもので、コレクター間では、ホイヤーのクロノグラフに使用されたダイヤルの中で最も美しいものの1つとされています。

シルバーストーンのレマニア5100 バージョンと同様、この後に発表されたモデルの中には「コルティナ」のモデル名が削除されたものもあります。

 

まとめ

いかがでしょうか。

「ヴィンテージ コレクション ホイヤー “コルティナ” 五輪開催地を冠したクロノグラフ」でした。

今まさに、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開催され、「コルティナ」の名が世界中に響いています。

1977年に誕生したこのクロノグラフは、そんな華やかな舞台と時代を超えてリンクする存在ですね。

モナコやカレラ、オータヴィアの陰に隠れがちな存在ではありますが、コルティナは1970年代後半という転換期に生まれた、非常に興味深い1本。派手さを抑えながらも、オクタゴンケースと一体型ブレスレットという時代を象徴するデザインを取り入れ、スポーツウォッチとしての機能美と都会的なエレガンスを両立させました。

左リューズのキャリバー12を搭載した第3世代クロノグラフという点も、ヴィンテージファンにとっては見逃せないポイントです。やがて主流がバルジュー7750へと移り変わっていく中で、コルティナは“ひとつの時代の終わり”を感じさせる存在でもあります。

ブラックのミニマルな精悍さ、ローマ数字を配したホワイトの独創性、そしてレマニア搭載ブルーの華やかさ。いずれも製造期間が短く、流通量も多くはありません。だからこそ、今あらためて評価されるべきモデルではないでしょうか。

山岳リゾートの名を冠したクロノグラフは、単なるスポーツウォッチではなく、1970年代後半のジャック・ホイヤーさんが目指した新しいラグジュアリースポーツの姿そのものだったのかもしれません。

人とは少し違うヴィンテージホイヤーを探している方、そしてオリンピックイヤーの今だからこそ、ぜひ手に取っていただきたい1本です。

それではまた!

 

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