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改)ロレックス コスモグラフ デイトナ 歴史と愛蔵ファイル(2023年)

Rolex Cosmograph Daytona, history and all models

全ての腕時計ファンを魅了するキングofクロノグラフ「デイトナ」。

2023年、デイトナ誕生60周年の年に新しいモデルが発表されましたので、今までのロレックス コスモグラフ・デイトナを振り返っていこうと思います。
※2016年に同じ内容記事を書いていますので補完するかたちです。

サラっと流し見するくらい薄い内容ですのであしからず。デイトナにまつわるニュースなんかも付け加えていきます。

 

2023年 キャリバー4131

約7年ぶりにスティールモデルの新作が発表された2023年、新たにムーブメントもキャリバー4131へと切り替わりました。

キャリバー4130は約23年ものロングセラームーブメントでしたが、ようやくお役御免となり全モデル新キャリバーへ移行しています。

遂に第6世代へと突入です。

新キャリバーはパーツ数が減り、常磁性ブルー パラクロムヘアスプリングと高性能パラフレックス ショック・アブソーバの組み合わせで磁気と衝撃に強くなっています。

パワーリザーブは72時間のままですが必要充分ですね。

全体的にデザインは変わっていませんが、ところどころ調整されています。

プロフェッショナルモデル初のトランスパレントバック

そしてプラチナモデルは初のシースルーバック仕様のプロフェッショナルモデルとなりました。

このムーブメントを拝めるのはプラチナのデイトナの所有者のみ。

ハードルが高い!

新モデルになったタイミングでカラーダイヤルやマザーオブパール、メテオライト文字盤などが廃盤となり、今後の展開に注目が集まります。

2023年4月の時点で32のバリエーション。

126506A

ル・マン24時間レース100周年記念 126529LN

126529LN

 

2016年 116500LN

2016年3月、待ちに待ったステンレススティールのセラクロム・ベゼル デイトナ Ref.116500LN が誕生しました。
ベゼルは手巻きデイトナをインスパイアしたセラミック製の「セラクロムベゼル」に、文字盤は前作116520を踏襲しています。

搭載ムーブメント キャリバー4130や、ケース径・デザインに変更点はありません。
ベゼルと文字盤、リファレンスが変わっただけのようですので第5世代のデイトナの括りに入れておきましょう。。

116508

ダイヤルは派手ですが、116528から品番とベゼルデザイン(▲)が変わったイエローゴールド無垢のデイトナ Ref116508。

ロレックスのコーポレートカラー、中華系のラッキーカラーと言う事もあり非常に人気の文字盤となりました。

金無垢のデイトナは116508、116509、116505、プラチナ無垢のデイトナは116506(アイスブルー文字盤のみ)、オイスターフレックスブレスレット仕様の無垢モデル 116518LN、116519LN、116515LN、コンビネーションモデル(イエローロレゾール)116503、スティールモデル 116500LN のラインナップになります。

116503

116506

 

2000年 116520 キャリバー4130

20世紀最後の年 2000年、遂に念願の「完全 自社製クロノグラフムーブメント」Cal.4130を搭載した第5世代のデイトナ Ref.116520が誕生します。

品番も6桁に変更し、満を持してミレニアムなデイトナが産声を上げました!
ケース径は変わらず40mmですが、ポリッシュの入った仕上げと肉厚になったことで高級感が増します。またインダイヤルの配置が変わり、インデックスの太さなども変更され、イメージが変わりました。Ref.16520と比べると「高級感」が前面に押し出されています。

Cal.4130も変わったばかりの2000年前半は、検証結果が乏しくムーブメントの信頼性も不安視されていましたが、何の問題もない完璧なムーブメントでした。途中ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイとなり耐磁性を確保しています。

新ムーブメントはCal.4030に比べパーツ数も少なく、メンテナンスに長けており、抜群の安定性が支持され2000年から2023年まで製造されました。

かなりのロングセラームーブメントですね。

手巻きモデルのデイトナ 6263(6265)が18年間、前作16520が12-13年間、116520が16年間の製造年数となっています。

116523は2000年から2016年まで製造されました。

116528と116518は2000年から2016年まで製造されました。

116505は2005年から2023年まで製造されました。

116509は2004年から2023年まで製造されました。

23年もの間、数多くのバリエーションとなった第5世代のデイトナたち。

2000年の新型キャリバー(6桁デイトナ)記念としてデイトナ・ビーチが登場!
ピンク・ライトブルー・グリーン・イエローのジェムダイヤルがホワイトゴールドのデイトナに搭載されました。特別なボックスなど記念モデルらしい仕様になっています。

セラクロムベゼル

2011年、遂にセラミックを使用した「セラクロム・ベゼル」がデイトナにも搭載!

第1陣はエバーローズゴールドに!型番は116515LN。

デイトナ50周年記念

2013年、デイトナ誕生50周年記念モデル Ref.116506 初のプラチナデイトナが登場します。

セラクロムベゼル第2陣はなんとっ!プラチナ950製のデイトナに採用されました。

プラチナはゴールドより重く柔らかいためキズがネックでしたが、耐傷性の強いセラミックなら安心です!プラチナ専用カラー「アイスブルー」にブラウンのセラクロム・ベゼル・・・かっこいいですね!

ファンタスティックなレインボージェム・ベゼルのデイトナ116599 RBOW。

レオパード柄のデイトナ116598 SACO!

116589 SACI

116589 SACI

デイトナは、豪華なスポーツモデルとして「ラグジュアリー」路線を突き進みます!

 

1988年 キャリバー4030

1988年に登場した自動巻きのデイトナ Ref16520です。

ロレックスにとっては念願の自動巻きモデルには違いありませんが、完全な自社製ではなくゼニス社のエルプリメロをベースにクロノグラフムーブメント キャリバー4030は製作されています。
※ロレックスの強みは「自動巻き」と「防水」でしたが、手巻きデイトナの時代は長めです。キャリバー4030は36,000振動の名機エルプリメロをリファインし、28,800振動に落とし耐久性を上げています。

型番を5桁にし、新しい時代を築きはじめました。外装は40mmにサイズアップし耐傷性の強いサファイアクリスタル風防を採用、よりスポーティな印象になっていますね。

デイトナは絶対王者として、キング オブ クロノグラフとして、威風堂々と腕時計業界を引っ張るアイコンとなりました。

現在第4世代のRef.16520はセミ・ビンテージの枠に入り始めています。登場は約35年前となり、2000年までの12年間作られました。

16520は多彩なバリエーションが見受けられるモデルです。

16523

ロレゾール(コンビネーション)のデイトナのレギュラーモデルが初登場。

シェルダイヤルやダイヤモンドをあしらったダイヤルも登場し高級路線が垣間見れます。
この第4世代のデイトナからバリエーションに富むスポーツモデルとなります。

16528

18金無垢のデイトナも8ポイント・ダイヤモンドなど豪華なものを選べるようになりました。

16518

16519

革ベルトのデイトナが誕生しました。
ホワイトゴールドが作られたため、SSのデイトナと区別するためベゼルのデザインが異なっています。「▲」マーク。

16589

 

1970年 キャリバー727 スクリューロック 初オイスター

6263

1970年頃に登場した第3世代のデイトナです。

ROLEX
OYSTER
COSMOGRAPH
の3段仕様になりました。「OYSTER」がポイントです。

オイスター(防水)を名乗れる新システム「スクリューロック・プッシャー」が完成しました。
※Ref.6240でプッシャーはテストしています。第2世代のデイトナ同様、名機Cal.727を搭載。

実に18年もの長い間、同じリファレンスで製造されます。
※クオーツ革命の煽りもあり新しいムーブメントの開発などが難しかったのかも知れません。オイスターケース+ねじ込み式プッシャーで50メートル防水を実現。

後半ではトリプロックに変更になり100メートル防水まで進化します。プッシャーも進化して、初期はスクリューの溝が無いのですが、後期は溝があります。
※以降デイトナでは100メートル防水以上のモデルはありません。完成したのですね。
※トリプロックは王冠リューズに3つのドットがあります。巻きブレス(レット)に続き、現行でも採用される ネジ止め式 のブレスレットも登場。ヴィンテージ・ロレックスの部類になりますが、防水のおかげで普段使いできる仕様になっています。

また一部タキメーターの表記が300のモデルもあるようです。DAYTONAの文字が赤く塗られスポーティー感が上がっています。

6263

2020年 ポールニューマン氏が使用したデイトナ 6263

2020年、ポールニューマン氏が実際に着用されてたデイトナRef.6263の落札価格はおよそ5.7億円!

SOLD FOR $5,475,000(1USD/104円計算 – BUYER’S PREMIUM(購入者の手数料)込で約569,465,700円)。

6265

Ref6265もRef6263同様にCal727を搭載したVR(ビンテージロレックス)界の1番人気モデルです。

6263がベークライトベゼル、6265が金属ベゼルです。

世界初の防水性のあるクロノグラフと言われています。
※1969年にはホイヤー社のモナコが角型防水自動巻きクロノグラフを開発しています。

Paul Newman “Panda”

Spirit of Japan

フェラーリ・レッドと呼ばれる珍しい赤いエキゾチックダイヤルのデイトナ、通称「赤ポール」も
この第3世代に存在します。
一説には中南米向けのダイヤルと言われています。

6269

80年代に入り高級機械式腕時計ブームが再燃。

このようなダイヤモンドのあしらわれた豪華な手巻きのデイトナも登場します。

 

1965年 キャリバー727

6262

Ref.6262は1960年代後半に登場した第2世代のデイトナです。

第1世代と比較し外装(見た目)は特に変更されず、ムーブメントが変わります。

傑作ムーブメンと名高い名機Cal.727が搭載されます。

ベースは今までと同じバルジュー製クロノグラフムーブメントを改良しています。Cal72BやCal722-1は18,000振動でしたが、精度を上げるため21,600振動にアップデートされています。

このCal.727は自動巻きデイトナRef.16520が登場するまでの間、ずっと使い続けられているため
手巻きクロノグラフの完成形と言われているほどです。

6264

Ref.6264はベークライト(プラ)ベゼル、Ref.6262は金属ベゼルです。

防水性は1stモデル同様ほぼありません(同じケースを使っています)。

文字盤のバリエーションもほぼ同じと考えられています。
※ROLEX COSMOGRAPHの直下にDAYTONAと記載のある文字盤は少ないかも知れません。
6時位置の12時間計の上が固定の「DAYTONA」位置になったのでしょう。

Ref.6240の開発と共に「防水」の必要性に迫られていたと思われ、オイスターケースのデイトナは直後に登場し、この第2世代のデイトナは早々に生産終了になりました。

TIFFANY & CO

PAUL NEWMAN

 

1963年 キャリバー72B キャリバー722-1

6239

初代「コスモグラフ・デイトナ」は1963年に誕生しました。

宇宙開発が盛んになった時代ですので 「コスモ(宇宙)」 の名を取っていますが、実際に宇宙へ行くのはオメガのスピードマスターでしたね。

この時代はカーレースも盛んだったためデイトナサーキット(デイトナ・スピードウェイ)から「デイトナ」の名を頂きました。

タキメーターは文字盤の外周からベゼルに移り、表記も200まで伸びました。
時速200Kmまでということで、カーレース主体のクロノグラフにシフトチェンジしたのでしょう。
※一部タキ300もあります。

ムーブメントはRef.6238と同じCal.72Bと、改良版のCal722-1が搭載されています。
まだ防水性は乏しく「オイスター」の表記はありませんね。

ダイヤルの微妙なバリエーションが多いモデルで、
ROLEX
CHRONOGRAPH
の下に
DAYTONA
と表記があるものと

6時位置の12間計の上に
DAYTONA
と表記があるものと分かれます。また、DAYTONAの表記が無いダイヤルもあります。

Ref.6239は金属ベゼル、Ref.6241はベークライト(プラ)ベゼルと分かれます。
また、アンティーク市場で人気の「ブラウン・アイ」や「ポールニューマン」ダイヤルも誕生しています。

2017年 ポールニューマン氏が使用したポールニューマン文字盤のデイトナ6239

17,752,500ドルですよ!日本円で20億円!

ひゃ~凄い。

6241

ファーストモデルのデイトナ「プラベゼル」タイプ Ref.6241。

ヴィンテージ・ロレックスの中でも「プラベゼル」はとても人気がありますね。
かっこいいから?
壊れやすいから?(良い状態のものが少ないから)
しまって見えるから?

いろいろと理由はありそうですね。

Ref.6239とベゼル以外の相違点はありません。
ポールニューマン(エキゾチック)ダイヤルや、シルバーダイヤル/ブラックインダイヤルのパンダ、
ブラウンインダイルのブラウンアイなど人気モデルがたくさんあります。

また、この頃のデイトナの金無垢は14金でできていますね。

謎のモデル Ref.6240

6240

Ref6240は謎に満ちたデイトナです。

何が「謎」なのかと言いますと、良く見てください。

製作された時期は1960年代半ばから後半にかけて。
文字盤は6239や6240と似通ります。
搭載されたムーブメントもCal72BやCal722-1とファースト・デイトナと同様です。

なのに・・・プッシャーがスクリューロックになっているのです!
そして「オイスター」の表記があるモデルもあり、すでに防水性が確保されているデイトナが存在しているのです。

え? 何を言っているのか、わからないよ!
と、思われた方へ・・・

防水のデイトナはサードモデルまで無いと言われてきたからです。
そのサードモデルは1970年代。

うーん、プロトタイプにしては・・・数もそこそこですが存在します。
実験機だったのでしょうか?

1950年代後半 プレ・デイトナ

プレ・デイトナと呼ばれるRef.6238 3カウンタークロノグラフです。

すでに見た目はファースト・デイトナにだいぶ近づいていますね。

タキメーターがベゼルではなくダイヤルに記載されています。
数値が「1000」まであるのも特徴です。
タキ1000!早い!時速1000Km。
(5分のインデックス上に「750」とあるので、1Kmを進むのにここで止まると時速750Kmになります。音速にはまだ遠いですがターゲットが自動車ではなく飛行機ですね)

丸型プッシャーやねじ込みリューズはすでに搭載されています。
ROLEXの下には「CHRONOGRAPH」の記載しかありません。
オイスター(防水)ではないのですね。

ムーブメントはバルジュー製キャリバー72を改良したCal.72Bが搭載されています。
これは初代デイトナにも採用されますね。

まとめ

いかがでしょうか?

「改)ロレックス コスモグラフ デイトナ 歴史と愛蔵ファイル(2023年)」でした。

集中力が足りないので情報もいまいち書き込めてません・・・時間を見つけて埋めていこうと思います。

それにしても60年も続く歴史の中、性能は上がっていくもののデザインは大きく変わらず、シンプルで格好良いですね。ファンが多いのも理解できます。

ロレックスの認定中古ウォッチに手巻きのデイトナがラインナップされたら、デイトナファンには溜まらないニュースになるに違いありません。

それではまた!

 

 

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