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極薄と耐久性と高級感は共存できるのだろうか?高級腕時計の厚さ対決!

極薄と言えばサガミオリジナルですが、今回は腕時計でのお話です。

かさばるローターが必要な自動巻き腕時計の、世界最薄は現在5.25mmと言う驚異的な薄さのピアジェ アルティプラノ G0A35130。

43mmのケース径20m防水のドレスウォッチです。

ただ薄いだけなら手巻き時計かクォーツを選ぶのも良いですね。

さらに耐久性のあるスポーツモデルではどうでしょう?

そこに高級感は共存できるのでしょうか?

「極薄と耐久性と高級感は共存できるのだろうか?高級腕時計の厚さ対決!」

1.自動巻き腕時計であること
2.薄いこと
3.スポーツモデルであること
4.高級感があること

この4点に絞ってご紹介していきます。

2000年以降「デカ厚」時計がブームになりました。
パネライが火付け役になり、どのウォッチメーカーも40mm以上の大型ケースを発表していきます。
大きいものは45mm以上もあり「大きく」「重く」「目立つ」モデルばかりがショップに並びました。

それは「ステイタス」になり、富の象徴としてわかりやすいモノでしたので瞬く間に富裕層に広がりました。

しかし世界同時株安を境に、腕時計のブームも変化が見られます。
「復刻ブーム」と「薄型ケースブーム」です。

少し前まで、腕時計は「薄い」ことが「技術の全て」でした。
特に自動巻きに不可欠なローター(振り子)をムーブメントに組み込むと当然ながら厚みが生まれます。
そこで技術を争うように動力(巻き上げ)効率を上げ、薄いムーブメントに収まる小さいローターの開発がされていきました。

デカ厚ブームの頃には注目される技術ではありませんでしたが、
「ウルトラ・シン」や「エクストラ・シン」の様に「(シン)薄い」ことをアピールされ始めていますので、
ジワリジワリと再認識されている証拠です。

ドレスシャツの外側に出てしまう「腕時計」はパネライに任せて、エレガントでカッコいい極薄スポーティーウォッチ・ブーム到来に先乗りしましょう!

パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-010

5711/1A-010 – ステンレススチール – 紳士用 – ノーチラス

40mm 120m
Cal.324SC
8.3mm
1本目はスポーツウォッチの頂点 パテック・フィリップ ノーチラス
5711/1A-010です。故ジェラルド・ジェンタ氏がデイザンした「ラグジュアリースポーツウォッチ」ノーチラスの現行機。
防水性を確保しつつ、美しいケースデザイン、タフで薄い極上ウォッチです。
シースルーバックから覗ける324SCにはパテックフィリップシールが刻印されています。<ディティール>
厚み:約8.3mm
重さ:約118g
ケース径:40mm
防水性:120m
キャリバー324SC
パワーリザーブ:45hノーチラスの特筆すべきは薄さと防水性。
薄さ8.3mmは本当に薄いですね。
丁寧に作りこまれたブレスレットと共に手首のフィット感は格別です。
定価3,013,200(税込)ですが、まず正規販売店で購入することは不可能でしょう。
選択肢はプレミアムのついた時計ショップか、中古品になります。因みに楽天市場で新品380万円、中古315万円(2016.05)が最安値になっています。

楕円を描く八角形のデザインに、ホワイトゴールドと見紛うほどに美しく研磨されたステンレス・スティール。
充分な12気圧防水と、エレガントとは反したスクリューが穿った耳。
ムーブメントを覗かせるシースルーバック、に21金を使用した大型のローター。
一見至極シンプルな文字盤ですが、角度によって見せる表情の違うブルーグラデーション。
手作業で植字されたホワイトゴールドの夜光インデックス。あぁ素晴らしい。

デイト表示も便利ですね。

1976年から変わらぬデザインが伝統と魅力を伝え続ける、世界三大ブランドのスポーツモデルです。

オーデマピゲ ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01

ロイヤル オーク エクストラ シン・オートマティック

39mm 50m
Cal.2121
2本目は2012年にロイヤルオーク誕生40周年に発表された
オーデマ・ピゲ ロイヤル オーク エクストラ シン・オートマティック 15202ST.OO.1240ST.01初代オリジナル・ロイヤルオーク「ジャンボ」を復刻させた大人気モデルですね。
その厚み、なんと8.1mm!
以前から15202ST系は存在していましたが40周年のタイミングで「ジャンボ」の名を捨て「エクストラ・シン」と銘打って出ました。<ディティール>
厚み:8.1mm
重さ:115g
ケース径:39mm
防水:50m
キャリバー2121
パワーリザーブ:40hロイヤルオーク・エクストラシンはジャガールクルト製Cal.920をベースとした超薄型ムーブメントCal.2121を搭載しています。
このCal.920は初代ノーチラス、初代ロイヤルオーク、初代?222に搭載されていますね。
定価2,624,400円(税込)ですが、やはり定価で国内正規品を買う事は非常に困難ですね。

同じく楽天市場では新品278万円、中古品で260万円(2016.05)で販売されています。

39mmのケース径は1972年初代ロイヤルオーク「ジャンボ」と同径であり、6時位置の「AP」マークも同様です。

美しく仕上げられたサテン地のケースに、立体感を持たすポリッシュ面、タペストリーが施された文字盤のブルーも初代を彷彿させます。

いやー実に興味深い。

こちらも大型のローターを使用しながら、8.1mmという薄さを実現しています。

ローター素材は22金。

ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ エクストラフラット 2000V/120G-B122

オーヴァーシーズ エクストラフラット ブティック限定モデル

40mm 50m
Cal.1120
3本目は2016年の新作であり、まだ他の2本と比べステンレスモデルが無いのですが
オーヴァーシーズ・エクストラフラット 4300V/120G-B122(2000V/120G-B122)
をご紹介。あの名作(迷作)222を復刻させたデザインの新しいオーバーシーズ。
キャリバー920ベースのCal.1120を搭載し、その厚さなんと7.5mm!
ホワイトゴールドケースのみでブティック限定です。<ディティール>
厚み:7.5mm
重さ:ホワイトゴールドなので比べません
ケース径:40mm
防水:50m
キャリバー1120
パワーリザーブ:40hデザインが変わったオーバーシーズから、極薄のモデルが誕生しました。
7.5mmのスポーツモデルは驚異的ですね。
パワーファイターなら曲げられるのではないでしょうか?
定価7,452,000円(税込)なのは、素材がホワイトゴールドだからですね。
来年あたりにステンレススティールで作って頂きたい・・・ですが、
厚さ11mmのノーマル・新オーバーシーズ「4500V/110A-B126」は定価2,673,000円(税込)ですので、更に高額になってしまいそうですね。
新オーバーシーズは、どれも簡単脱着システム「インターチェンジャブルシステム」で金属ベルト・ラバーストラップ・レザーストラップを自由にワンタッチで交換できます。

ロレックス エクスプローラーⅠ 214270

リファレンス 214270

39mm 100m
Cal.3132
上記3本との比較として売上高では3本合わせたくらい売れていると予想できる大人気モデル「エクスプローラーⅠ」
ロレックス 214270。<ディティール>
厚み:12mm
重さ:136g
ケース径:39mm
防水:100m
キャリバー3132
パワーリザーブ:48h比較対象としてですが669,600円(税込)と定価も路線も、少々異なりますのであしからず。
※ラグジュアリースポーツのヨットマスター・ロレジウムは回転ベゼルが厚みを増すので外しました。

厚さ12mmとロレックスの中では割と薄めのスポーツモデル。
ノーチラスに次ぐ防水性。
認知度とプライス。堅牢性。ステイタス。
デザイン面で考えますと、やや負けてしまいますが方向性が違います。
ステイタスも、雲上3メーカーよりも認知度は高いですね・・・知る人の中ではダントツ負けてしまいますが。
堅牢性はダントツ1位でしょう!タフネス。

まぁ・・・とにかく別ジャンルでした。

まとめ

The four iconic luxury sports watches of the 1970s on one picture

結果発表。

と言ってもデザインの好みがございます。
どれが1番という事は無いでしょう。

それでも比べてみますね。

厚み1位:7.5mm オーヴァーシーズ エクストラフラット
重さ1位:115g ロイヤルオーク エクストラシン
防水性1位:120m ノーチラス
パワーリザーブ1位:45時間 ノーチラス

と言う結果でした。
ノーチラスは特別なモデルでなくて、このスペックです。
逆に言えば、ノーマルがスペシャルと言うことですね。

常に究極であり、また頂点なのがわかります。
普通が最上級。いやはや。

ロイヤルオークは、ややスポーティよりに傾いたので15300STや後継機15400STはマッチョなイメージですが、スポーツモデルにしては充分に薄くエレガントです。
特にエクストラシン 15202STは市場でほぼ見ることが出来ません。
レアピースですね。

オーバーシーズも今年の新作はすべて丸みのある222ケースを彷彿とさせ、レトロかつエレガントな良いフォルムです。
旧オーバシーズも格好良かったですが、この新型は本当にナイスです!
エクストラフラットのSSモデルに期待したいです!

「極薄と耐久性と高級感は共存できるのだろうか?」
さて答えは、もちろん

「共存できる」

でした!
エレガントスポーツ!1本いかがでしょう?
では、また次回!

 

#ZENMAIのココ東京

 

<元記事>

https://watch-monster.com/articles/zFYqG

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