Rolex Cosmograph Daytona BLACK 16520 Tritium
安い時は60万円台後半、高い時は300万円台と、ここ10年ちょっとでかなり価格の波があった旧デイトナ Ref.16520。
今までの評価基準とは違う「トリチウム」と言う付加価値が付き、何でもないノーマル16520が化けています。
セミビンテージというジャンルは、古すぎないが現行モデルとも異なる仕様で、スペックも良く日常的に使い楽しめるのが魅力です。
ロレックススポーツモデルでは「トリチウム夜光」「シングルバックル」が特徴となっています。
と、いう事で今回はトリチウム仕様のデイトナ 16520を見ていきます。
デイトナ 16520
キズはあってもオイスターケースとオイスターブレスレットは強靭で50年以上は使えるでしょう。
1990年代の製造品であれば2040年くらいまではケース交換無しでいけるんじゃないでしょうか?
(※メーカーの基準とは違いますし、使い方でも異なります)
国内のマーケット、楽天市場で16520/トリチウムで検索すると、すでに300万円以下は見つかりません。
現行デイトナ116500LNが登場した2016年、今から3年前ですが、あの頃はトリチウムの評価はまだ高くなく100万円台で保証書付きがたくさん見つかりました。
急激に伸びてきていますね・・・
やはり「無い」モノは皆欲しくなるのでしょう。
気付けば200万円オーバーとなり、250万円オーバーとなり、とどんどん相場が上がっていきました。
確かに16520には、価値を高めるポイントがたくさんあります。
更に現行モデルの値が高く、引っ張られて相場が上がっていきます。
グリーンサブやGMTマスターIIのように生産終了5桁の相場が高いのも同じですね。
トリチウム夜光は97年頃まで採用されています。
ロレックスのシリアル番号では「U」の途中までですね。
文字盤6時位置「T」のアルファベットがあるのがソレです。
トリチウム夜光には寿命があり、約10年ほどであり20年経った今では自発光しません(ブラックライトなど当てると反応はします)。
ロレックスのメーカーオーバーホールを受けた個体の場合、針および文字盤が交換されルミノバ夜光に変わっているものがあります。
機能的には光るのでルミノバ夜光の方が良いかもですが、ビンテージ感は失われます。
枯れ専=トリチウム
ブラックライトをあてて・・・
手で囲っても、もう光りません。
ほんのりインダイアルが変色しています。
これが「がっつり」変色すると「パトリッツィ」と呼ばれるレア要素を含みます。
こんな感じですね。
こちらのOsvaldo Patrizziさん(イタリア人の時計研究家/アンティコルムCEO)が提唱したので「パトリッツィ」ダイヤルと言われるようになりました。
このくらいだと、まだパトリッツィとは呼びません。
それにしても渋くイケメンな16520。
ロレックスでありながら、ゼニス社のエルプリメロをベースにしたムーブメントCal.4030を搭載。
ビッグコラボレーションです。
リーマンショック後の1年2年は、ロレックス含め腕時計の相場がガクンと落ちました。
16520も60万円台の中古品なんかがありましたね。
保証書付きの116520なんかも80万円以下で時計ショップに並んでいました・・・
あの時に買っておけば!(笑)
逆さ6でもない、AシリアルでもPシリアルでもない、段落ちでもタキ200でもない。
普通のトリチウムです。
それが気付けば300万円。
レアモデルだけが高くなるわけじゃないんですね。
今でも、相場など気にせずガンガン使っている方も多いことでしょう。
20年も前はモデル数もそこまで多くありませんし、キングオブクロノグラフと呼ばれプレミアム価格で取り扱われていたのではデイトナくらいなものでした。
パテックフィリップの一部など庶民が手を出さないモデルには稀少プレミアムモデルが幾つかありましたが、3800や5065などのパテックフィリップのスポーツモデルも定価以下の相場でしたので、デイトナの凄さがわかるでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか?
もしかしたら、まだまだ価値相場が上がるかも知れません。
Pシリアル・パトリッツィなどレアモデルの400万円は見えていましたが・・・
もしかしたらノーマルRef.16520も400万円になってしまう未来があるかも知れないのです。
とは言え、いまから買う気にはなかなかなりませんね。
でもですよ。
リーマンショック級の不景気が来ない限り「貯金」に近いんだと思います。
300万円で買って使ってても5年10年後に買取査定が100万円なんかに落ち込むことはないはずです。
200万円、250万円、いやいや、もしかしたら300万円以上の査定価格が付くかも。
ずっと着けててですよ。悪くない「貯金」だと思います。
格好良いしね!
それではまた!
#ZENMAIのココ東京
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