【レビュー】SINN 403 HYDRO EZM-2 シリコンオイルが足りない!驚異の5000m防水時計
Sinn 403 Einsatzzeitmesser 2(EZM2)
ドイツの特別警察軍のツールウォッチ・シリーズ1~4から今回は「2」の国境ガードダイバーのためのEZM-2を見てみましょう。
シリコンオイルを封入するジン社独自のハイドロ・テクニックにより驚異の5,000mを実現しています。
時計内部が特殊なシリコンオイルで満たされており、水中でもはっきりした視認性を確保しています。
※水中の方がハッキリ見えるようです。
映画「THE LAST MESSAGE 海猿」で仙崎 大輔(伊藤英明さん)が着用。
左リューズ。
SINN 403 HYDRO EZM-2
シンプルで格好良いフェイス。武骨ですねぇIWCのGSTアクアタイマーに似ています。
ケースサイズ41mm、厚さ11mm
クォーツETA955.612(バッテリー寿命は7-8年)
5000m防水(ハイドロシステム)
見てください、コレ。
本来シリコンオイルで満ちているハズなんですが・・・この個体は空気が入っていますね。
防水性が確保されなくなっている可能性がありますので、要オーバーホールです。
シリコンオイルを充てんするプラグ。
因みに5000m防水を誇る「ハイドロシステム」を採用するこのモデルのバッテリー交換はドイツでしかできません。
「ハイドロという技術はジンのみが実現している技術です。この時計の製作や修理には非常に高い技術と知識を必要とし、ドイツのジン社内でも特別な技術者のみしか行うことができません。
従って、電池交換などを含む修理に関しても日本国内では行うことができず、すべてドイツに送ります。限られた技術者のみしか取り扱いができないため、ドイツ修理には時間がかかります。」
https://www.sinn-japan.jp/after_service07.html
ハイドロシステムを採用しているおかげで、超防水であるのに関わらず「薄い」形状が実現できています。
ねじ込み式のケースバック。
夜光が塗布されたバーインデックスとバーハンド。
他に「赤」を使用していますが、画像の通り目立ちません。
「赤サブ」「赤シード」同様に、他に意識が行かないように、「時間だけ」に集中できるように「赤」が使われています。
海中では「赤」が見えないからですね。
不要な情報がダイバーに届かないようにと設計されているのです。
安いので仕方ありませんが、必要最低限のチープなエクステンションパーツ。
ダイバーが着るウェットスーツに対応しています。
文字盤6時位置の「HYDRO」表記。
12時位置には「EINSATZZEITMESSER」の文字。
気泡・・・が残念。
まとめ
マットなスティールケース、ブラックダイヤル、レフトハンド。
ドイツ時計らしいツール感満載。
武骨で格好良いけど、7-8年に1度ドイツへ送らないといけませんねぇ。
費用はかなりなもので74,000円(税別)掛かります(パーツ代は別です)ので、いくら安くてもバッテリー切れの個体は買うのは止めた方が良い気がします。
それでは!
#ZENMAIのココ東京