バーゼルワールド2017で60周年モデルは発表されるのか?1957年生まれのオメガ・プロフェッショナル3部作
OMEGA’S AN ICONIC TIMEPIECE
1957年 オメガは プロフェッショナル「マスター」モデル3部作をリリースしました。
モータースポーツなど時間計測の「スピードマスター」
ダイビングツールの防水時計「シーマスター300」
鉄道員向け耐磁製時計「レイルマスター」
全てがプロフェッショナル向けの実用時計ですね。今でいうスポーツモデルです。
この中でシーマスター300が長男になるのでしょうか。
オメガのアーカイブを見ますと、シーマスター300・スピードマスター・レイルマスター全てに「SEAMASTER」と記載されています。
「シーマスター」と言うモデルは1948年に誕生しています。
防水・耐衝撃性に長けた技術を「マスター」3部作に投入したベースモデルになるのですね。
この3モデル全てがスクリュー式のケースバック(シーホースの刻印も)です。
レイルマスターとスピードマスターには軟鉄製のインナーケースが装備されており耐磁性も確保しています。
そして特徴として大きなアローハンドが採用されている点ですね。
これが超絶格好良いのです。
どのモデルも早々にハンドが変更になっているのは「視認性」が非常に悪かったのかも知れません(笑)
1957 SEAMASTER Speedmaster CK 2915
Screw-in
Mat black with luminous hour markers and luminous “broad arrow” hands (radium), with applied OMEGA-logo.
Manual winding Cal.321 Created in 1946
17 jewels
Formerly called “27 CHRO C12 T2”
Used on first generation “moon watches”
防水30 meters
スピードマスターの1stモデルですね。
CK2915から全ての伝説が始まります。SSベゼルとアローハンドが他のモデルと異なり印象的ですね。
1957 – 1963 SEAMASTER Railmaster CK 2914 – ST 135.004
Screw-in
Specially thick mat black dial (1 mm vs. 0,4 mm for a standard dial) with luminous hour markers and radium luminous hands of “Broad arrow ”, “Dauph
Manual winding
Movement of cal. 284 (created in 1955) or cal. 285 (created in 1958), or cal. 286 (created in 1961), central sweep-second hand, 17 jewels.
防水60 meters
レイルマスター1st CK2914。
画像はアローハンドじゃありませんね。
因みにこのアローハンド「ブロードアロー」を採用したもう1つのモデルが存在します。
レイルマスターに非常によく似た「ランチェロ」です。
レイルマスター XXL クロノメーター 221.53.49.10.01.002
6時位置の大きなスモールセコンドが特徴ですね。
私の愛する書籍ケアーズ川瀬氏著「オンリーアンティークス」ではセンターセコンドの珍しいランチェロも紹介されていますが、基本形はスモセコですね。
Rancheroはスペイン語のようですがランチャー(矢の発射台)から来ているのかな?
ランチェロのレイルマスターとの違いは他にも、ケースバックがスナップ式と言う点です。
上の画像のモデルはランチェロ風ですがレイルマスター誕生50周年記念モデルです。
2007年にリリースされた49.2mmもあるビッグウォッチです。
オメガ公式のアーカイブにセンターセコンドのランチェロが掲載されていましたね。
1958 RANCHERO CK 2996
Mat black or mat silver, with super-luminous hour markers and “broad arrow” or “dauphine” luminous hands (radium).
Manual winding
Cal. 284
Created in 1955, 17 jewels
Cal. 285
Created in 1958, 17 jewels
Both with central sweep-second hand
防水30 meters
ランチェロ CK2996。
ランチェロは何用のモデルなのでしょうか?
スナップバックなので防水性がやや劣ります。
1958 SEAMASTER300 CK 2913
Screw-in
Black dial with superluminous white hour markers and “broad arrow” luminous
“Triple layer” domed armoured hesalite
Automatic Cal. 500
Created in 1955 with 17 jewels
Cal. 501 (sometimes chronometer)
Created in 1955 with 19 jewels
Created in 1957 with 20 jewels
All with
防水200 meters
シーマスター300のファーストモデル CK2913。
1957年に作られ、1958年に発表されたのでしょうかね。
アーカイブには1958となっていますが、まぁ同時期であることは間違いありません。
3部作の中で唯一の自動巻きモデルであり、ダイビング仕様の200m防水を誇ります。
名前は300ですが、防水性は200mです。
因みにロレックスでは第3世代の5510が防水200mでリリースされています(1958年)。
更に1960年にはロレックスを船外に付け、トリエステ号がマリアナ海溝1万908mの潜水に成功しています。
そんな時代に誕生したマスター3部作。
今年は誕生60周年です。
2017年3月23日開催のバーゼルワールド2017で何か発表されるのでしょうか?楽しみですねぇ!
因みに先ほどのレイルマスター50周年記念モデルの様に50周年モデルは結構出ています。
1998 シーマスター誕生50周年 シーマスター300m GMT 2534.50.00
50TH ANNIVERSARY LIMITED SERIES 311.30.42.30.01.001
こちらはスピードマスター50周年モデルです。
スピードマスターは人気があるので幾つか50周年モデルがリリースされています。
シーマスター300は残念ながら50周年モデルはありません。
近年1番そっくりな復刻モデルがリリースされ、007スペクター限定モデルはプレミアムウォッチになっています。
わたくしの予想と言うか、願望と言えば・・・
往年の名機をまるまる復刻した素晴らしいタイムピースを今年の60周年に期待したいのです。
フル再現した3本セット!もうオリジナルと見間違えちゃうくらいの。
出ないかなぁ~。
きらびやかで華美な復刻は要りません。渋い、しぶ~いヘリテージを見たいのです!
バーゼルワールド。
私は「1957-2017」の3機種に注目です!
それではまた!
https//zenmai-tokyo.com/2017/03/05/patek-philippe-aquanaut-20th/
#ZENMAIのココ東京