IWC 3705 漆黒のセラミック フリーガーパイロットクロノグラフ
90年代中頃にIWCから生まれた非常にレアなクロノグラフがRef.3705です。
実物を見られたことがある方が、この記事を読んでくださっている方の中に何人いるでしょうか?
生産本数が極めて少なく、およそ1200本前後ではないかと言われております。
当時セラミックケースの製造コストがステンレスの1.5倍ほど掛かったことなどが原因かも知れませんね。
やや試験的な側面を持っていたと思われるケース設計など今見ると面白くとても魅力的です。
IWC初のセラミック・パイロットウォッチのご紹介です。
IWC フリーガー パイロット クロノグラフ セラミック IW3705
1990年代中頃に僅かな本数が製造されましたが、セラミックケースを採用したのは実はこれが2回目。
1980年代にダヴィンチのセラミックモデルをリリースしていますね。
今回はこのブラックセラミックケースを使用したIWC 3705にスポットを当ててみたいと思います。
ミリタリーウォッチをブラックカラー仕様にするのは光を反射させない為のものです。
・・・ので、パイロットウォッチに必要だったのかはわかりません。
セラミックをブラックにしたのは別の理由かも知れませんね。
IWCは硬質でキズに強いセラミックを、今後のシリーズに本格導入する為の試金石として市場に投入します。
機械式腕時計ブームに乗り、一部のファンに強く支持されました。
IW3705の、その端正な見た目に男性の半分以上は惹かれるのではないでしょうか?
正面から見るとブラックセラミックなのですが、裏から見るとステンレスなのです。
フリーガークロノは60m防水を維持するスクリューバックです。
セラミックケースにセラミックケースバックを採用すると防水が維持できなかったのか、技術的にケースバックまでは作れなかったのか・・・はたまたコストが掛かり過ぎたのか。
当時、セラミックはステンレスの1.5倍のコストが掛かったと言われています。
わざわざ、コストを掛けてまで見えない部分をセラミックで統一するのは合わなかったのかも知れません。
クラウンもプッシャーもやはりステンレスですね。
防水表示のサカナがクラウンに描かれています。
うーん。
こう見ますと、39mmの前面ケースだけセラミックのステンレスモデルとも言えそうですね。
ベースになるIWC 7506は7922などのムーブメントも使用されています。
セラミックでは難しい加工です。
完璧なパイロットウォッチです。
39mmと言うサイズ感も良いですね。
私も実物を見たのは、ほんの数回。
まず、時計屋さんには並ばないですね。
PILOT’S WATCH CHRONOGRAPH CERAMIC – 1994 REF.3705
その後のセラミック・パイロットウォッチ
今回はただのクロノグラフじゃありません。
「ドッペルクロノ」こと、スプリットセコンドクロノグラフに使用されます。
サイズも44mmになり、迫力満点ですね。
スレンレスの代わりにチタンを使ったケースバックには米軍パイロットの育成学校「トップガン」のマークが入ります。
トム・クルーズの映画見たことある世代にはビシビシ来ますね。
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https://watch-monster.com/articles/mkA0N
https://zenmai-tokyo.com/2017/04/10/aquatimer-gst/
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