革命児ルイ・カルティエが作った「腕」時計。

Cartier
スポンサーリンク

カルティエが作った「腕」時計。ルーツに迫る。

1900年代初頭。まだ時計は「懐中時計」が主流であり、紳士・貴族のためのものでした。

カルティエの三代目当主ルイ・カルティエが、後のジャガールクルト社を創設する天才時計技師エドモンド・ジャガー氏とタッグを組み「時計の革命」である腕時計の製作を開始します。

1.サントス

1906年 1番最初にカルティエが市販した腕時計が「トノー」です。
今でも通用する美しいデザインはさすがと言えますね。
超お金持ち「ブラジルのコーヒー王」の子息アルベルト・サントス・デュモン氏は飛行機乗りで、ルイ・カルティエの友人でした。

スポンサーリンク
 (2474)
 (2475)
 (2476)
飛行機の操縦時に見やすいよう、腕に着ける時計を作ってほしいとルイ・カルティエに依頼します。
1800年代後半に彼らは出会い、その後エドモンド・ジャガーと「腕」時計の構想に入ります。
1904年 懐中時計用のムーブメントとは大きさがまるで違う極少ムーブメントを開発し試作機が完成。
諸説ありますが、1904年にはサントス氏は腕に巻いて飛んでいるようなので、市販モデル(1906年)の前の段階で使用していたのでしょう。
 (2478)
こちらは1970年代の復刻モデル。
オリジナルに近いと思われます。
 (2480)
1980年代以降の派生モデル。
 (2482)
2004年 サントス誕生から100周年を記念して作られた「サントス100」。
デカ厚ブームに乗っかっています。初期モデル(記念モデル)は裏蓋に「1904-2004」の刻印があります。
代表監督時代のジーコ氏も同じブラジル人の縁かサントス100を着けてらっしゃいましたね。

2.タンク

 (2485)
1917年に誕生した「タンク」ウォッチ。
名前の通り「タンク=戦車」のキャタピラーのモチーフです。
 (2487)
 (2488)
銀幕俳優の腕にもタンク。
アランドロン氏に似合ってます(紳士は内側に着けます)。
 (2490)
様々なバリエーションがあるタンクシリーズ。
カルティエのスクエアケースと言えば「タンク」です。が、「タンク」と言ったら皆さんはどのモデルを思い浮かべますか?
1920年代デザインの「タンクシノワーズ」
1990年代デザインの「タンクアメリカン」「タンクフランセーズ」

3.パシャ

 (2493)
1930年代、腕時計の製作で確固たる地位を築き上げたカルティエ。
 (2495)
マラケシュ(モロッコ)のパシャ(太守)エル・ジャヴィが、
ルイ・カルティエに水泳用の腕時計の作成依頼をします。
タンクをベースにリューズから水が浸入しないように開発された腕時計が完成します。
初代「パシャ」は角型ケースの腕時計だったそうです。
1940年代には軍用に作られたかと思われる丸型、リューズプロテクター、格子状のガラスカバー(グリッド)のパシャの原型防水モデルが登場します。
1943年、“パシャ” シリーズの原型となるラウンドケースの防水ウォッチが誕生します。ラウンド型の防水ケース、4つのアラビア数字、ミニチェーンでケースに固定したねじ込み式リューズ プロテクター、剣型針。
 (2511)
1985年「パシャ」として市販された防水ウォッチ。
1931年エル・ジャヴィ氏向けに考案された防水ウォッチではなく、43年モデルがベースになっています。
しかし「防水=パシャ」とブランドストーリー上ゆかりのある名前が付いたのでしょう。
近年ではよりスポーティーなシータイマーなどパシャもモダンになっています。

まとめ

カルティエにまだまだ魅力的なデザインの腕時計がたくさんあります。
「トーチュ」は1912年製作のトノー変形モデル。カメのイメージ。
「サンチュール」は1942年。八角形のケースデザインは秀逸。
「ベニュワール」は1958年。オーバル型のケースは美しく女性の腕を飾ります。今回ご紹介した3つのモチーフはいつまでも変わることのない
不変の人気を誇る時計たちばかりです。
カルティエの歴史を振り返る際には必ずキーポイントになりますのでチェックしておいてください。

カルティエの時計の歴史に触れ、少しでも好きになっていただけたら幸いです。

<元記事>

https://watch-monster.com/articles/swCw1

#ZENMAIのココ東京

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

SNS Share

コメント

タイトルとURLをコピーしました