Patek Philippe Nautilus Black-blue/Steel 5711/1A-010
先日「時計怪獣」でも書いたのだけど、異様なまでの高騰ぶりが「怖い」くらいのパテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-010。
これはパテックフィリップの「仕掛け」なのか「思惑外」のことなのか、供給が少なすぎてデイトナ116500LNよりも確実に遭遇率が低いレア現行モデルです。
まず正規店に無いのはわかる、並ばないのでしょう。それは他メーカーの人気モデルも同じです。
しかし有名並行ショップにも並ばない。
新品はもってのほか、中古品すら見ることはレアなのです。
異常なほどの商品在庫の少なさですね。
デイトナ16520もあまり多いモデルではありませんでしたが、ロレックスを扱う中古ショップには1本は在庫があったでしょう。
無くても1ヶ月あれば入荷していました。
しかし、この5711/1A-010は2本持っていたら「そうとう力のある時計ショップ」か「運・引きが強い」時計ショップのどちらかでしょう。
新品で白(シルバーホワイト)と青(ブラックブルー)それぞれ持っているのも凄いことですね。
40mmケース、耳・リューズを入れ43mm。
ジャンボサイズ。
インパクトありますね。格好良い。
21,900 CHF(スイス・ジュネーブのパテック フィリップ・サロンにおける現行小売販売価格(税込)。正規販売店は、顧客への販売価格を独自に決めることができます。)
なんだかね。正規代理店が450万円で売っても良いんだな(笑)
国内定価は2,926,800円だったと思うけど、正規店で買えるラッキーマンは年間で何人いるのだろう。
このブラックブルーの魅力的なダイヤルを満喫できる方は世界でも限られています。
しかし、そこまで格好良いのか?
「格好良いだろ?バカなの?」と言う声が聞こえそうですが、20年前同じこと言ってた?アナタ?
と言い返したい。
90年代後半から2000年代前半、当時は3800でしたが売れ残っておりましたね。
1998年のタイムトンネルさんのページ。
今はなかなか見つからない・・・保証書付きの中古が968,000円。
ラージサイズは3710/1A(パワーリザーブ)が2002年では、なんと798,000円。
この頃から買っている方なら5711/1Aを格好良いとか評価してても良いと思うんですよ。
でも、このころエクスプローラーⅠを追っかけていた!とかなミーハーな方が、今5711良いよね~みたいな事を言うのだと「格好良い=販売価格」ということになります(チガウカ・・・)
キャリバー324SC。
パテックフィリップシール。
精度は良いですが、パワーリザーブが弱め。
以前であれば45時間もあれば普通でしたが、最近は3日巻きくらいがベーシックになりつつあります。
防水性と薄さを両立させなければいけないためムーブメントにも薄さが求められます。
キャリバー324SCの厚みは3.3mm。
以前のモデルは裏蓋の無い2ピース構造で防水性を高めていましたが、5711系はシースルーバックを採用したため3ピース構造に。
繊細ですが堅牢性のある観音開きのバックル。
存在感はさすがに凄いです。
新品で450万円も「する」時計には感じませんが、投資目的に皆さん購入するので「お金」としてならもう値段は関係ありません。
以前からパーペチュアルカレンダークロノグラフも同様に未使用完封状態で購入する「物件」でしたがノーチラスもそんな存在になってしまったのですね。
本当に着けたい方が着けられないのは、パテックフィリップの思いと一致しているのかな?
代用品も無いしね。
青にも黒にもグレーにも見える海の様なダイヤル。
夜光インデックスはホワイトゴールド製。
ホームページの表示が変わりましたね。
ノーチラスは、顔が格好良いだけじゃありません。
いたるところの細部まで徹底して美しいのです。
ブレスレットはロイヤルオークの方が細かい作業ですかね。
でもキレイ。
こちらはエクストラシン。
磨く面が多い多い。
角度で
ダイヤルの雰囲気が変わります。
いかがでしょう?と言っても買うことができないのでアレですけど。
いつか欲しい!と思っている方はね、ちょっと厳しい状況です。
値段なんか関係ないわ、って方には良いのですけどね。
かなり稀有な存在ですね。
たしかに格好良い。素晴らしい。
白文字盤には無い存在感、ノーチラスの名前通り「海」のような深いブルーを楽しめたら良いですね。
#ZENMAIのココ東京
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